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ガンビールノキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペグ阿仙薬から転送)
ガンビールノキ
ガンビールノキ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: アカネ目 Rubiales
: アカネ科 Rubiaceae
: カギカズラ属 Uncaria
: ガンビールノキ U. gambir
学名
Uncaria gambir
(W.Hunter) Roxb., 1824
和名
ガンビールノキ

ガンビールノキ学名Uncaria gambir)は、アカネ科カギカズラ属の植物。この植物の葉及び若枝の乾燥水製エキスは、阿仙薬(あせんやく)という生薬の1種として用いられる(日本薬局方による)。別名はガンビールガンビール阿仙薬。阿仙薬は褐色でタンニン類を多く含み、整腸薬、収斂性止瀉薬、口腔清涼剤として用いる。身近な例では、正露丸仁丹などに配合されている。

また、別種であるマメ科セネガリア属(旧アカシア属)のペグノキ Senegalia catechu を阿仙薬とすることがあるが、こちらはペグ阿仙薬ともいう。ペグ阿仙薬は、現在、輸入されていない。なおペグノキはカテキューミモザなどの別名も持つが、ミモザはマメ科でアカシア属など数種の通称であり、必ずしもペグノキのことを指すとは限らない。

歴史

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忽思慧中国語版が編纂した『飲膳正要』(1330年)に「孩兒茶」の原名で収載されており、日本では江戸時代松岡玄達の『用薬須知』(1726年)には「百薬煎、和名 阿仙薬和製を用う。泉州にてこれを製す....」とあり、阿仙薬和名である。[1]

成分

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20~40%のカテキンエピカテキンを含有するほか、フラボンアルカロイド樹脂粘液などを含有する 。[1]

脚注

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  1. ^ a b 難波恒雄; 富山医科薬科大学和漢薬研究所 (2007-11-30). 和漢薬の辞典. 朝倉書店. p. 3. ISBN 978-4-254-34008-2