相生ペーロン祭
相生ペーロン祭(あいおいペーロンまつり)は、兵庫県相生市の相生湾(相生港)特設会場にて毎年実施される、「ペーロン競漕」[1]を軸とした祭イベント。単にペーロン祭と呼称されることもある。
原則、毎年5月最終日曜日(前日の土曜日は「前夜祭」の花火大会)に開催される。
発祥
[編集]過去、相生町(現・相生市)内には播磨造船所(現・IHI)があった。1922年(大正11年)、長崎県出身の従業員により社内行事としてペーロンが紹介されたのが、相生におけるルーツだといわれている[2]。終戦までは毎年5月27日の「海軍記念日」に、同社構内にある天白神社の例祭として、ボートレースと共にペーロン競漕が行われていた。
戦後になり、相生市・商工会議所・播磨造船所の共催による「相生港まつり」が誕生(前夜祭として花火大会も実施)。
1962年(昭和37年)には、相生市・商工会議所・石川島播磨重工業(現・IHI)が、相生ペーロン祭協賛会を結成。翌1963年(昭和38年)から「相生ペーロン祭」となり、現在に至る[3]。
各年の詳細
[編集]2009年(第47回)は、新型インフルエンザ流行の関係で一時、無期延期となったが、7月に開催された[4]。
2011年(第49回)は、東日本大震災(3月11日に発生)の状況を踏まえ、前夜祭の「海上花火大会」と当日の「パレート・カーニバル」を自粛。競漕のみが「東日本大震災復興祈願ペーロン競漕」として開催された[5]。
2020年及び2021年は新型コロナウイルス感染症の流行のため中止となった[6]。また、2022年は「ペーロン競漕」のみ実施した[6]。
2023年は4年ぶりに花火大会が復活して延べ13万人が訪れた[6]。
2024年は花火大会に初めて有料観覧席(6千席、先着順)が設けられることになった[6]。
中学生ペーロン大会
[編集]1985年 - 1998年に開催されていたが、少子化などの理由で一旦途絶えた。その後、11年ぶりに2009年に復活した(その年の本大会の約1ヶ月前に開催)[7]。
脚注
[編集]- ^ ドラゴンボートとも呼ばれる。
- ^ 宇野正人 著「舟競争」、桜井徳太郎 編『民間信仰辞典』東京堂出版、1980年、254--255頁。
- ^ ペーロン祭の歴史 - 相生市
- ^ 相生ペーロン祭、7月11、12日開催へ - 神戸新聞、2009年5月29日
- ^ トピックス - 西播磨ツーリズム振興協議会
- ^ a b c d “5月に相生ペーロン祭 25日、夜空を彩る花火5千発 26日、54チームが競漕”. 兵庫おでかけプラス 神戸新聞. 2024年4月28日閲覧。
- ^ 神戸新聞 2009年6月14日付、朝日新聞 2009年6月13日付