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ミラノ市電7100形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シリオ > ミラノ市電7100形電車
ミラノ市電7100形電車
7100形(7119)(2012年撮影)
基本情報
運用者 ミラノ市交通公社イタリア語版
製造所 アンサルドブレーダ
製造年 2002年 - 2009年
製造数 48両(7101 - 7148)
運用開始 2003年
投入先 ミラノ市電
主要諸元
編成 7車体連接車、片運転台
軸配置 Bo'2'2'Bo'
軌間 1,445 mm
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
設計最高速度 70 km/h
編成定員 285人(着席71人)
(乗客密度6人/m2時)
全長 35,350 mm
全幅 2,400 mm
全高 3,400 mm
床面高さ 350 mm(低床率100 %)
車輪径 660 mm
固定軸距 1,700 mm
主電動機出力 106 kW
編成出力 424 kW
制御方式 VVVFインバータ制御方式IGBT素子)
備考 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。
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ミラノ市電7100形電車(ミラノしでん7100がたでんしゃ)は、イタリアの都市・ミラノ路面電車ミラノ市電)の車両バリアフリーに適した超低床電車で、アンサルドブレーダ(現:日立レール)が展開した路面電車ブランド「シリオ」の1車種である[1][4][5]

概要

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ミラノで進められている路面電車路線の高規格化(メトロトランヴィア、Metrotranvia)の一環として導入された路面電車車両。2000年初頭にイタリアのアンサルドブレーダへ発注が実施され、2002年に最初の車両が導入された後、試運転を経て2003年から営業運転を開始した[3][4][6][7][8]

片運転台式の7車体連接車で、台車を持たないフローティング車体を台車を有する車体が挟み込む編成を組んでいる。車内は全体が床上高さを350 mmに抑えた低床構造となっており、車椅子用のフリースペースが車内に1箇所配置されている他、空調装置が完備されている。台車は車軸を持たない独立車輪式で、前後車体には主電動機に加えてVVVFインバータ制御方式IGBT素子)の制御装置が配置されている。流線形を取り入れた車体デザインはピニンファリーナが担当している[1][2][4][9]

2009年までに48両が導入され、高規格化が行われた系統で使用されている。塗装については、導入当初は緑色を基調とし、窓周りを黒色、車体下部を白色としていたが、2021年以降1500形の導入当初の塗装を基にした、白色と黄色を基調とした「ジャッロ・ミラノ(Giallo Milano)」と呼ばれる塗装への変更が進められている[4][5][10]

関連形式

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  • 7500形・7600形 - ミラノ市電に在籍する「シリオ」。7100形よりも全長が短い5車体連接車で「シリエット(Sirietto)」とも呼ばれる[1][5]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d Sirio Milano”. AnsaldoBreda. 2013年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月3日閲覧。
  2. ^ a b Linee Tranviarie in Lombardia”. Treni e Binari. 2024年12月3日閲覧。
  3. ^ a b “Milanesi sul Sirio”. I Treni (246): 7. (marzo 2003). 
  4. ^ a b c d e 橋爪智之 (2016-05-20). “徹底研究!ミラノのトラム車両”. 路面電車EX (イカロス出版) 07: 125. ISBN 978-4-8022-0156-8. 
  5. ^ a b c d Neil Pulling 2017, p. 385.
  6. ^ Pietro Ferrari 2002, p. 29.
  7. ^ “Nuovi tram per Milano”. I Treni (215): 9. (maggio 2000). 
  8. ^ “Sirio a Milano”. I Treni (234): 8. (febbraio 2002). 
  9. ^ Pietro Ferrari 2002, p. 31.
  10. ^ Jacopo Stocco (2021年3月24日). “Pellicolatura Sirio 7100”. act. 2024年12月3日閲覧。

参考資料

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