モルダヴィア北部の壁画教会群
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ヴォロネツ修道院 | |||
英名 | Churches of Moldavia | ||
仏名 | Églises de Moldavie | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (1), (4) | ||
登録年 | 1993年 | ||
拡張年 | 2010年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
使用方法・表示 |
北部モルダヴィアの壁画教会群は、ルーマニアのモルダヴィア北部にあるスチャヴァ県に所在する、ルーマニア正教会の8つの教会を指す。およそ1487年から1583年の間に建設された。
壁画に描かれているのは、キリストの受難と復活、オスマン帝国との戦争が主である。過酷な戦争の中、壁画は特別な意味を持って描かれた。当時、モルダヴィアの人々にとって最大の苦難が、イスラム教の大国オスマン帝国からの攻撃であった。そこで村の人々が、どこにいても勇気と励ましを得られるよう、教会の外にまで壁画が描かれた。村民はキリストの受難と復活を自分たちの運命に合わせて、つらい時代を乗り越えることができたと伝わっている。
1993年に以下の一覧のうち最初の7つが「モルダヴィア地方の教会群」としてユネスコの世界遺産に登録され、2010年に復活教会が拡大登録された[1]。そのひとつプロボタ修道院は、日本のユネスコ信託基金により、1996年から5年をかけて当時芝浦工業大学教授の三宅理一のもと、保存修復事業が実施された。
教会名 | 所在する村 | 建設年 |
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前駆授洗イオアン斬首教会(Arbore Church) | Arbore | 1503年 |
かつてのフモール修道院(Humor Monastery)の生神女就寝教会 | Humor | 1530年 |
モルドヴィツァ修道院(Moldoviţa Monastery)の生神女福音教会 | Moldoviţa | 1532年 |
パトラウツィの聖十字架教会(Church of the Holy Cross, Pătrăuți) | Pătrăuţi | 1487年 |
聖ニコラエ教会とプロボタ修道院主聖堂(カトリコン、Katholikon)(Probota Monastery) | Probota | 1531年 |
聖ゲオルゲ教会(Saint John the New Monastery) | スチャヴァ[2] | 1522年 |
かつてのヴォロネツ修道院(Voroneţ Monastery)の聖ゲオルゲ教会 | Voroneţ | 1487年 |
復活教会(Suceviţa Monastery) | Suceviţa | 1583年 |
この地域における特筆すべきその他の教会
教会名 | 所在する村 | 建設年 |
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聖神降臨教会(Dragomirna Monastery) | Dragomirna | 1609年 |
顕栄教会(Slatina Monastery) | Slatina | 1554年-1561年 |
脚注
[編集]- ^ http://whc.unesco.org/en/news/644
- ^ 新建築社『NHK 夢の美術館 世界の名建築100選』新建築社、2008年、116頁。ISBN 978-4-7869-0219-2。
参考文献
[編集]- 三宅理一・羽生修二監著 『モルドヴァの世界遺産とその修復-ルーマニアの中世修道院美術と建築』 西村書店、2009年、ISBN 978-4890136476