ヨザル
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ヨザル属 | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Aotinae Poche, 1908[1] Aotus Illiger, 1811[1] | |||||||||||||||||||||||||||
模式種 | |||||||||||||||||||||||||||
Simia trivirgata Humboldt, 1811[2] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム[2] | |||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヨザル亜科[3] ヨザル属[4] |
ヨザル(英語: night monkey)は、霊長目オマキザル科ヨザル属(ヨザルぞく、Aotus)に分類される種の総称。かつては1属1種とされた[5]が、現在は複数の種に分割されている[4]。真猿類では唯一夜行性のグループである[6]。別名フクロウザル (英語: owl monkey)、ドウロウコウリ(現地語: douloucouli)[7]。
分類
[編集]オマキザル科の中では本属のみでヨザル亜科Aotinaeを構成する[1][3]。2001年にはヨザル科Aotidaeとしてオマキザル科から独立させる説も提唱されている[2]。
かつてはヨザルAotus trivirgatusのみで本属を構成していたが[1]、1983年には核型に基づいて現生種を9種に分割する説が提唱された[8]。
以下の現生種の分類・和名・英名(誤記を除く)は、日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ(2018)に従う[3]。
- Aotus azarae アザラヨザル Azara's night monkey
- Aotus brumbacki ブルムバックヨザル Brumback's night monkey
- Aotus griseimembra ハイアシヨザル Gray-handed night monkey
- Aotus jorgehernandezi ヘルナンデスヨザル Hernández-Camacho's night monkey[9]
- Aotus lemurinus コロンビアヨザル Colombian night monkey(ハーシュコビッツヨザルA. hershkovitziはシノニムとされる[10])
- Aotus miconax アンデスヨザル Andean night monkey
- Aotus nancymaae ナンシーヨザル Nancy Ma's night monkey
- Aotus nigriceps クロアタマヨザル Black-headed night monkey
- Aotus trivirgatus フンボルトヨザル Humboldt's night monkey
- Aotus vociferans スピックスヨザル Spix's night monkey
- Aotus zonalis パナマヨザル Panamanian night monkey
1987年にはコロンビアの中新統から化石種Aotus dindensisが記載されている[11]。本属と近縁である可能性が指摘された化石属としてはHomunculus・Tremacebus・Mohanamicoが挙げられ、MohanamicoはA. dindensisと同種とする説もある[12]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 岩本光雄「サルの分類名(その5:オマキザル科)」『霊長類研究』第4巻 1号、日本霊長類学会、1988年、83-93頁。
- ^ a b c Colin P. Groves, “Order Primates,” In: Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed.), Johns Hopkins University Press, Pages 111-184.
- ^ a b c 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」2018年12月16日公開、2023年7月7日閲覧。
- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ 「ヨザル(夜猿)」『世界大百科事典 第2版』 。コトバンクより2023年7月7日閲覧。
- ^ 「ヨザル」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 。コトバンクより2023年7月7日閲覧。
- ^ 小寺重孝「オマキザル科の分類」、今泉吉典 監修『世界の動物の分類と飼育 1 霊長目』東京動物園協会、1987年、37-53頁。
- ^ 峰沢満「新世界ザルの系統と分化」『霊長類研究』 第2巻 1号、日本霊長類学会、1986年、30-35頁。
- ^ Defler, T.R. & Rodríguez, J.V. 2021. Aotus jorgehernandezi (amended version of 2018 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T136211A190453268. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-1.RLTS.T136211A190453268.en. Accessed on 07 July 2023.
- ^ Link, A., de la Torre, S. & Moscoso, P. 2021. Aotus lemurinus. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T1808A17922601. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-1.RLTS.T1808A17922601.en. Accessed on 07 July 2023.
- ^ 瀬戸口烈司「ヨザルは高等霊長類の「生きている化石」」『化石』第56巻、日本古生物学会、1994年、34-36頁。
- ^ 高井正成「広鼻猿類の進化と系統分類の現状」『Anthropological Science』第103巻 5号、日本人類学会、1995年、429-446頁。