ラムジェット (競走馬)
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ラムジェット | ||||||||||||
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2024年 東京ダービー入線時 | ||||||||||||
欧字表記 | Ramjet | |||||||||||
品種 | サラブレッド | |||||||||||
性別 | 牡 | |||||||||||
毛色 | 黒鹿毛 | |||||||||||
生誕 | 2021年4月4日(3歳) | |||||||||||
父 | マジェスティックウォリアー | |||||||||||
母 | ネフェルティティ | |||||||||||
母の父 | ゴールドアリュール | |||||||||||
生国 | 日本(北海道新冠町) | |||||||||||
生産者 | ノースヒルズ | |||||||||||
馬主 | 前田幸治 | |||||||||||
調教師 | 佐々木晶三(栗東) | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 |
8戦5勝 中央:6戦4勝 地方:2戦1勝 | |||||||||||
獲得賞金 |
1億8471万2000円 中央:7771万2000円 地方:1億700万円 (2024年10月2日現在) | |||||||||||
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ラムジェット(欧字名:Ramjet、2021年4月4日 - )は、日本の競走馬である。主な勝ち鞍は2024年の東京ダービー、ユニコーンステークス。
経歴
[編集]2歳(2023年)
[編集]7月1日中京ダート1400mの2歳新馬で北村宏司を背にデビュー。後方2番手でレースを進め、直線で大外からメンバー最速となる上がり35秒8の末脚で各馬をまとめて差し切り勝利を収める[1]。9月30日のヤマボウシ賞では道中後方追走から直線で外から懸命に追い上げるも3着に敗れると、続く11月11日のオキザリス賞では中団のやや後ろでレースを進めるも直線で伸び切れず9着に終わる。12月17日の寒椿賞では後方追走から徐々にポジションを上げ、直線で外から追い込んでくると逃げ粘るサフランヒーローを1馬身差で差し切り2勝目を挙げる[2]。
3歳(2024年)
[編集]2月18日のヒヤシンスステークス(L)では後方待機から直線で大外へ持ち出して各馬をかわすと、最後は後続に3馬身差をつけ3勝目をマークする[3]。4月27日のユニコーンステークスでは中団追走から直線でしぶとく脚を伸ばして先頭に立つと後続に2馬身半差をつけ重賞初制覇を飾るとともに東京ダービーへの優先出走権を獲得した[4]。
6月5日、大井競馬場で開催され、本年よりJpnIに格上げされたダートクラシック三冠の二冠目、東京ダービー(JpnI)では、アンモシエラ、サトノエピックが先団につけそれを見る形で、3番手にラムジェットが控えた。最終直線に入るとアンモシエラ、サトノエピックが後続を離すかに思われたが、外から脚を溜めていたラムジェットが2頭をかわし、2着サトノエピックに6馬身差をつける圧勝劇を演じた[5]。この結果で、ラムジェットは、三浦皇成騎手と4戦4勝、重賞連勝を飾った。
主戦騎手の三浦皇成は「まだ遊び遊び」「間違いなく差し切れる、むしろぬけてから集中力を切らさずにゴールまで行けるか、考えていた」とコメントした[6]。調教師の佐々木晶三はこの結果を受け、「フォーエバーヤングと五分に戦えれれば、来年はずっと海外にいようと思う」[6]とコメントした。
10月2日、ダートクラシック三冠最終戦のジャパンダートクラシック(JpnI)に出走。レース前はフォーエバーヤングに次ぐ2番人気に支持された。後方から向正面でポジションを押し上げ、勝負どころはフォーエバーヤング・サンライズジパングを見る位置で進めたが、伸びきれず4着に敗れた[7]。出走を予定していた年末のチャンピオンズカップは右前挫石のため回避した[8]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[9]およびnetkeiba.com[10]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2023. 7. 1 | 中京 | 2歳新馬 | ダ1400m(不) | 10 | 6 | 6 | 14.4 (6人) | 1着 | 1:25.4(35.8) | -0.2 | 北村宏司 | 55 | (ノイヤーヘルト) | 488 | |
9.30 | 阪神 | ヤマボウシ賞 | 1勝 | ダ1400m(良) | 9 | 4 | 4 | 2.5 (1人) | 3着 | 1:25.8(37.5) | 0.0 | 川田将雅 | 55 | サトノフェニックス | 500 |
11.11 | 東京 | オキザリス賞 | 1勝 | ダ1400m(良) | 16 | 4 | 8 | 2.4 (1人) | 9着 | 1:26.1(38.1) | 1.0 | J.モレイラ | 56 | ノヴァエクスプレス | 500 |
12.17 | 中京 | 寒椿賞 | 1勝 | ダ1400m(稍) | 11 | 8 | 10 | 3.9 (2人) | 1着 | 1:26.0(36.5) | -0.2 | 三浦皇成 | 56 | (サフランヒーロー) | 496 |
2024. 2.18 | 東京 | ヒヤシンスS | L | ダ1600m(良) | 11 | 1 | 1 | 13.9 (5人) | 1着 | 1:36.3(36.1) | -0.5 | 三浦皇成 | 57 | (アンクエンチャブル) | 500 |
4.27 | 京都 | ユニコーンS | GIII | ダ1900m(良) | 16 | 3 | 5 | 7.3 (3人) | 1着 | 1:58.6(37.6) | -0.4 | 三浦皇成 | 57 | (サトノエピック) | 500 |
6. 5 | 大井 | 東京ダービー | JpnI | ダ2000m(稍) | 16 | 7 | 14 | 1.7 (1人) | 1着 | 2:06.6(37.6) | -1.2 | 三浦皇成 | 57 | (サトノエピック) | 501 |
10. 2 | 大井 | ジャパンDクラシック | JpnI | ダ2000m(良) | 15 | 3 | 4 | 3.6 (2人) | 4着 | 2:05.5(39.3) | 1.4 | 三浦皇成 | 57 | フォーエバーヤング | 519 |
- 競走成績は2024年10月2日現在
血統表
[編集]ラムジェットの血統 | (血統表の出典) | |||
父系 | シアトルスルー系 |
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父 *マジェスティックウォリアー 2005 鹿毛 |
父の父 A.P. Indy1989 黒鹿毛 |
Seattle Slew | Bold Reasoning | |
My Charmer | ||||
Weekend Surprise | Secretariat | |||
Lassie Dear | ||||
父の母 Dream Supreme1997 黒鹿毛 |
Seeking the Gold | Mr. Prospector | ||
Con Game | ||||
Spinning Round | Dixieland Band | |||
Take Heart | ||||
母 ネフェルティティ 2013 芦毛 |
ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ニキーヤ | Nureyev | |||
Reluctant Guest | ||||
母の母 *ラヴェリータ2006 芦毛 |
Unbridled's Song | Unbridled | ||
Trolley Song | ||||
Go Classic | Gone West | |||
Seattle Classic | ||||
母系(F-No.) | (FN:23-b) |
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- 祖母ラヴェリータは2009年関東オークスなど重賞7勝。
- そのほかの主な近親にダンススマートリー、スマートストライク、ハッピースプリントなど。詳細はノークラス#ノークラスの牝系を参照。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 上がりダントツ!ラムジェットがド派手追い込みで快勝、佐々木師も驚き/新馬戦日刊スポーツ、2023年7月1日配信・閲覧
- ^ 【中京9R・寒椿賞】ラムジェットが豪快差し切りオープン入り 三浦皇成騎手「距離が延びてもいいし楽しみ」スポーツ報知、2023年12月17日配信・閲覧
- ^ “ラムジェット3馬身差圧勝、能力の高さ示す 目指すはケンタッキーダービー/ヒヤシンスS”. 日刊スポーツ (2024年2月19日). 2024年2月19日閲覧。
- ^ “【ユニコーンS】ラムジェットが力強い末脚で差し切り重賞初V 東京ダービーへ弾みつけた”. サンケイスポーツ (2024年4月27日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ “【東京ダービー】ラムジェットが6馬身差の完勝 三浦皇成騎手「もっともっと上に行く馬だと思っています」”. SPAIA AI競馬. 2024年6月6日閲覧。
- ^ a b “【東京ダービー】ラムジェット圧勝を呼んだ勝負騎乗「来年はずっと海外」の壮大夢プランも”. 日刊スポーツ (2024年6月6日). 2024年11月22日閲覧。
- ^ “【ジャパンダートクラシック】東京ダービー馬ラムジェットは4着「エンジンが…」次走で反撃へ”. 日刊スポーツ (2024年10月2日). 2024年11月22日閲覧。
- ^ “【チャンピオンズC】東京ダービー覇者ラムジェットが右前挫石で回避 佐々木師「残念」「今後は様子見て」”. 日刊スポーツ (2024年11月22日). 2024年11月22日閲覧。
- ^ “ラムジェット 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年4月28日閲覧。
- ^ “ラムジェットの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年4月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ