ロンド形式
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ロンド形式(ロンドけいしき、伊:rondo)は、楽曲の形式の一つ。異なる旋律を挟みながら、同じ旋律(ロンド主題)を何度も繰り返す形式。
日本語(漢字)では、ロンドを「輪舞曲」(大辞泉)もしくは「回旋曲」(大辞林)と表記する。
一般的なスタイル
[編集]古典派以降では、複合三部形式の一種とみなすことのできる、次の2つの形式が一般的になった。
- それぞれ大ロンド形式(だい――)、小ロンド形式(しょう――)と呼ばれる。
複合三部形式
主部 | 中間部 | 主部 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
A | B | A | C D ... | A | B | A |
大ロンド形式
A | B | A | C | A | B | A |
小ロンド形式
A | B | A | C | A |
なお、古くは以下のような形をとっていた。
A | B | A | C | A | D | A |
ロンド形式による著名な作品
[編集]大ロンド形式
[編集]- モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第4楽章
- メンデルスゾーン:劇付随音楽「夏の夜の夢」より「結婚行進曲」
- シューマン:「幻想小曲集」より「飛翔」
- チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より「行進曲」
- マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 第5楽章
小ロンド形式
[編集]- ベートーヴェン:エリーゼのために、ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」第2楽章
- ショパン:マズルカ第5番変ロ長調
- チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より「葦笛の踊り」
- マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 第1楽章
- ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ロンドを題名にもつ楽曲
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- ショパン:ロンド ハ短調・変ホ長調・ハ長調、マズルカ風ロンド、ロンド・クラコヴィアク
- サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
- ストラヴィンスキー:王女たちのロンド(『火の鳥』の一部)
- ロベルト・シューマン:子供のためのアルバム第22曲「ロンド」
- 伊福部昭:倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク
ロンド形式を楽曲の一部で利用した作品
[編集]日本の楽曲
[編集]- 松任谷由実: 輪舞曲(ロンド)
- 奥井雅美:輪舞-revolution(ロンド・レボリューション)