ヴォロディーミル・フロイスマン
ヴォロディーミル・フロイスマン Володимир Гройсман וולודימיר גרויסמן | |
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生年月日 | 1978年1月20日(46歳) |
出生地 |
ソビエト連邦 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国 ヴィーンヌィツャ |
所属政党 | ペトロ・ポロシェンコ・ブロック |
サイン | |
第16代首相 | |
在任期間 | 2016年4月14日 - 2019年8月29日 |
大統領 |
ペトロ・ポロシェンコ ウォロディミル・ゼレンスキー |
ヴォロディーミル・フロイスマン(ウクライナ語: Володи́мир Бори́сович Гро́йсман[1]、1978年1月20日[2] - )は、ウクライナの政治家。同国首相(第16代)[3]。氏名はヴォロディミル(ボロディミル)・グロイスマンとも表記される。
父親の経営する会社で役員となった後、2002年に地元ヴィーンヌィツャ市議会議員となり、2006年3月から2014年2月までの8年間ヴィーンヌィツャ市長を務めた[4][5][6]。市長退任後、2014年2月から11月までウクライナ副首相(地域政策担当)と地域開発担当大臣 (Ministry of Regional Development (Ukraine)) を兼務、2014年11月にウクライナ最高議会ヴェルホーヴナ・ラーダ議長となる。 2016年4月、ヤツェニュク首相退任にともない同国首相に任命された。 親欧派でペトロ・ポロシェンコ大統領の側近として知られる[7][8]。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]1978年1月20日、ウクライナ中西部の都市ヴィーンヌィツャ(ヴィンニツァ)のユダヤ人家庭に生まれる[2][9][10]。1992年、14歳のころから工場労働者(Слюсар)として働きはじめ[10]、1994年には父親の経営する民間企業"«Юность»"や "«ОКО»"で16歳ながら営業部長(коммерческий директор)の役職についた[2]。
2002年のウクライナ地方選挙でヴィーンヌィツャ市第29区から同市議会議員に当選。市議会では人権・合法性・議員活動倫理常任委員会の副委員長を務めた[2]。2003年、ウクライナMAUP (Interregional Academy of Personnel Management) を卒業(法学専攻)[2]。
2005年11月25日、ヴィーンヌィツャ市議会議長と市長代行に選出される[2]。2006年3月26日のウクライナ地方選挙で、史上最年少の28歳でヴィーンヌィツャ市長に当選した[2][11]。2010年10月10日の地方選では、政党「ウクライナの良心 (Conscience of Ukraine) 」の候補として市長に出馬、77.81%の票を得て再選された[2]。
なおヴィーンヌィツャ市にはペトロ・ポロシェンコの経営する菓子メーカー「ロシェン」の大工場があり[12]、フロイスマンの異例の昇進の背景には、フロイスマンの父とポロシェンコの父が友人同士であったことが背景にあるとする報道もある[13]。
大臣就任
[編集]2014年2月27日、ヤツェニュク内閣で副首相(地域政策担当)兼地域開発大臣(ウクライナ語: Міністерство регіонального розвитку, будівництва та житлово-комунального господарства України)に任命される[2]。2014年7月24日、連立与党の崩壊を受けてヤツェニュク首相が辞意を表明した際[14][15][16][17][18]、翌7月25日からフロイスマンが首相代行をつとめた[19]。なおヤツェニュク辞任決議は同年7月31日の最高議会で450名中16名の賛成しか得られずに否決されている[20]。
「ヴェルホーヴナ・ラーダ」議長
[編集]2014年10月のウクライナ最高議会選挙で、フロイスマンはペトロ・ポロシェンコ・ブロックで名簿上位10位内の候補となり、国会議員に当選した[21][22]。
2014年11月27日、ウクライナ最高議会「ヴェルホーヴナ・ラーダ」第一回会期において、フロイスマンは423票中359票を獲得し最高議会議長に選出された[23][24][25]。
ウクライナ首相
[編集]2016年4月10日、国民の不満と政権をとりまく不正行為疑惑を背景に、ヤツェニュク首相が辞意を表明[26]。2016年4月14日、賛成257、反対50で最高議会の承認を得たフロイスマンが第16代ウクライナ首相に就任した[3]。2019年5月20日にポロシェンコ大統領が任期満了で退任したことを受け、翌21日、首相を22日付で辞任すると表明[27]。2019年8月29日に首相を退任[28]。
人物
[編集]既婚で、娘が二人、息子が一人いる[2]。生まれ故郷ヴィーンヌィツャにあるユダヤ人コミュニティのメンバーである[11]。 フロイスマンの祖父イサークは、ナチス兵に墓穴に投げ込まれた際、死んだふりをしてホロコーストを生き延びた[11]。
受賞
[編集]フロイスマンは以下の賞を受賞している[2]。
- Орден «За заслуги» II ст.(2012年6月27日)[29]
- Орден «За заслуги» III ст.(2008年6月26日)[30]
- Нагороджений Кавалерським Хрестом Ордену Заслуг Республіки Польща(2011年11月10日) [31]
脚注
[編集]- ^ ヘブライ語: ווֹלודימיר בוריסוביץ' גרויסמן, イディッシュ語: וואָלאָדימיר באָריסאָוויטש גרויסמאַן, ロシア語: Влади́мир Бори́сович Гро́йсман
- ^ a b c d e f g h i j k Short bio, LIGA
- ^ a b “Ukraine MPs approve Volodymyr Groysman as new PM”. BBC News. (14 April 2016) 14 April 2016閲覧。
- ^ http://www.vmr.gov.ua/en
- ^ http://www.coe.int
- ^ http://www.heritageabroad.gov/
- ^ “新首相を承認=ウクライナ”. 時事通信社. (2016年4月14日) 2016年4月22日閲覧。
- ^ “ウクライナ議会、親欧派のグロイスマン議長を首相に指名”. AFP通信. (2016年4月14日) 2016年4月22日閲覧。
- ^ Russia and Ukraine at war — among the Jews anyway, Jewish Telegraphic Agency (27 March 2014)
- ^ a b Роман Скрипін (2009年3月29日). “Мер Вінниці Володимир Гройсман: «Сьогодні ми прибираємо краще і витрачаємо в два рази менше коштів»”. Радіо Свобода. 2016年4月15日閲覧。
- ^ a b c Ukrainian president taps Jewish politician to be next prime minister, Jerusalem Post (14 April 2016)
- ^ “Vinnitsa Confectionery Factory ROSHEN”. 2016年4月22日閲覧。
- ^ PAVEL POLITYUK AND MATTHIAS WILLIAMS (2016年4月21日). “In new Ukraine, old clan ties propel 'boy' prime minister's rise”. ロイター 2016年4月22日閲覧。
- ^ “Ukraine Prime Minister Resigns, as Kiev Moves Toward Elections”. New York Times. 24 July 2014閲覧。
- ^ Rada speaker announces dissolution of parliamentary coalition, Interfax-Ukraine (24 July 2014)
- ^ Ukrainian PM Yatseniuk announces resignation in parliament, Interfax-Ukraine (24 July 2014)
- ^ Yatseniuk says collapse of Rada coalition means failure to pass laws on filling budget, Interfax-Ukraine (24 July 2014)
- ^ Yatseniuk's statement of resignation sent to parliament - Hroisman, Interfax-Ukraine (25 July 2014)
- ^ Government adopts resolution appointing Hroisman as Ukraine's acting PM, Interfax-Ukraine (25 July 2014)
Deputy PM Hroisman appointed Ukraine's acting premier, says Avakov, Interfax-Ukraine (25 July 2014) - ^ Rada expresses confidence in PM Yatseniuk, Interfax-Ukraine (31 July 2014)
- ^ General official results of Rada election, Interfax-Ukraine (11 November 2014)
Central Election Commission announces official results of Rada election on party tickets, Interfax-Ukraine (11 November 2014) - ^ Petro Poroshenko Bloc: Facts and Details, Sputnik News (25.10.2014)
- ^ “Проект Постанови про обрання Першого заступника Голови Верховної Ради України та заступника Голови Верховної Ради України”. 2016年4月15日閲覧。
- ^ Council elected a new speaker. Urkayinska Pravda. 27 November 2014
- ^ Hroisman elected Rada speaker, Interfax-Ukraine (27 November 2014)
- ^ Ukrainian PM Yatsenyuk resigns, UNIAN (10 April 2016)
Ukraine Prime Minister Arseniy Yatsenyuk to resign, BBC News (10 April 2016) - ^ “Ukrainan pääministeri Volodymyr Hroisman eroaa tehtävästään”. MTV Uutiset. (2019年5月20日) 2019年5月21日閲覧。
- ^ “Cabinet to continue work until new government formed”. UNIAN. (2019年8月29日) 2019年8月30日閲覧。
- ^ “Указ Президента України від 27 червня 2012 року № 417/2012 «Про відзначення державними нагородами України з нагоди Дня Конституції України» ”. 2016年4月15日閲覧。
- ^ “Указ Президента України від 26 червня 2008 року № 584/2008 «Про відзначення державними нагородами України»”. 2016年4月15日閲覧。
- ^ Володимир Гройсман отримав державну нагороду Республіки Польща // Портал «Моя Вінниця», 11.11.112016年4月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- “Leader of the Verkhovna Rada of Ukraine” (Ukrainian). Official portal. ヴェルホーヴナ・ラーダ. 22 December 2014閲覧。
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