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酸化イリジウム(IV)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
二酸化イリジウムから転送)
酸化イリジウム(IV)
識別情報
CAS登録番号 12030-49-8 チェック
PubChem 82821
ChemSpider 10605808 チェック
UNII CL6CQW9MWS チェック
特性
化学式 IrO2
モル質量 224.22 g/mol
外観 青黒色固体
密度 11.66 g/cm3
融点

1100 °C, 1373 K, 2012 °F (分解)

への溶解度 不溶
磁化率 +224.0·10−6 cm3/mol
構造
結晶構造 金紅石 (四面体型)
配位構造 八面体型 (Ir); 三角形型 (O)
危険性
引火点 Non-flammable
関連する物質
その他の陰イオン フッ化イリジウム(IV), 硫化イリジウム(IV)
その他の陽イオン 二酸化ロジウム, 二酸化オスミウム, 二酸化白金
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化イリジウム(IV)(Iridium(IV) oxide)は、イリジウム酸化物のうち、唯一、性質が良く測定されたものである。青黒色の固体である。金紅石型の構造であり、6配位のイリジウムと3配位の酸素を持つ[1]

発見者の記載によると、緑色の塩化イリジウム(III)を高温で酸素で処理することで形成される。

2 IrCl3 + 2 O2 → 2 IrO2 + 3 Cl2

水和物型も知られている[2]

利用

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産業的な電気分解電気生理学研究のための微小電極等のためのアノードに用いられる[3]

被覆電極を作るのに用いられる[4]

出典

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  1. ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. ISBN 978-0-08-037941-8
  2. ^ H. L. Grube (1963). “The Platinum Metals”. In G. Brauer. Handbook of Preparative Inorganic Chemistry, 2nd Ed.. NY: Academic Press. p. 1590 
  3. ^ Cogan, Stuart F. (August 2008). “Neural Stimulation and Recording Electrodes” (英語). Annual Review of Biomedical Engineering 10 (1): 275–309. doi:10.1146/annurev.bioeng.10.061807.160518. ISSN 1523-9829. http://www.annualreviews.org/doi/10.1146/annurev.bioeng.10.061807.160518. 
  4. ^ 改性二氧化铱电极研制--《无机盐工业》1998年03期”. www.cnki.com.cn. 2021年5月21日閲覧。