今井登茂子
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(今井とも子から転送)
今井 登茂子(いまい ともこ、1937年1月27日[1][注釈 1] - )は、日本のアナウンサーである。 別名義、今井 とも子[2]。
東京都杉並区出身[1]。TJコミュニケーションズ「ともこ塾」代表。TBSアナウンサー第6期生。立教大学文学部史学科[3]卒業。
略歴
[編集]父親が満洲に行っている7歳の時に母親が死去、一時は孤児となる。父親が再婚、継母に育てられ早いうちから自立を考え、アナウンサーになることを考える。大学では放送研究会ではなく合唱団に所属した[4]。
1959年4月、TBSにアナウンサー第6期生として入社(同期には池田孝一郎・石井智・川野昌宏・里見恭夫・新堀俊明・土屋統督・藤田和弘・料治直矢・相場君子・加藤かな子・加藤珪子・土井誉子・蛭田玲子)[5][6]、初代お天気お姉さんとして視聴者から親しまれる。1961年2月、ラジオ編成局制作部へ異動[7]。1962年11月、TBSを退社[8][7]、フリーとなり、1968年から1988年まで、TBSラジオ『キユーピー・バックグラウンド・ミュージック』のパーソナリティーとしても長年活躍したことで[7]、ゴールデンマイク賞を受賞[注釈 2][9]。また、安藤優子(フリーキャスター)らを輩出するなど後進の育成にも力を入れており、1987年には会話を通した人間関係の重要性を問うコミュニケーションスクール・「とも子塾」を立ち上げた。
出演番組
[編集]- V・A・Wタイム(1960年、TBSテレビ)[8][7]
- 夜のしじまに(1961年、TBSラジオ)[8][7]
- サンデー・エキスプレス(TBSラジオ)[8][7]
- パックインミュージック(1967年8月 - 1968年3月、TBSラジオ)日曜(土曜深夜) - 矢島正明と担当。[2]
- キユーピー・バックグラウンド・ミュージック(1968年 - 1988年、TBSラジオ)[1][7]
ビブリオグラフィ
[編集]著書
[編集]- 心くばりで、女は輝く(1988年、二見書房)
- 好感度美人book : あなたを磨くコミュニケーションマナー(1992年、婦人生活社)
- 知的女性のマナー : 美しく、心を伝える!(1993年、同文書院〈センシビリティbooks〉)
- 一目でわかるコミュニケーションマナー : よりよい人間関係を築くために(1994年、全国協同出版)
- ビジネスマナーで恥をかかない本 : "簡単チェック"でハッと気づきすぐ身につく 今の時代に合った最適コミュニケーション84(1996年、ロングセラーズ)
- 魅力的な女性の完全マナーbook : もっと素敵なあなたになれる(1997年、同文書院)
- 人には聞きにくい嫌われない作法101(1998年、講談社〈講談社ニューハードカバー〉) - 「これだけは知っておきたい社会人の基本」(2004年、講談社〈講談社+α文庫〉)に文庫化。
- ちょっとした人づきあいのコツ : コミュニケーション力がつく50のヒント(1998年、オーエス出版) - 「コミュニケーション力が他人の倍つく本 : 説得力・交渉力・提案力、50のヒント」(2002年、講談社〈講談社+α文庫〉)に文庫化。
- ちょっとした接客サービスのコツ : すぐまねできる顧客満足100のヒント(2000年、オーエス出版)
- 感じがいい「そのひとこと」の言い方(2000年、講談社〈講談社ニューハードカバー〉)- 「きちんとした「日本語」の話し方」(2004年、講談社〈講談社+α文庫〉)に文庫化。
- あげる常識もらう常識 : この常識を知らないと、人間関係が壊れ始める(2001年、河出書房新社)
- 中間管理職のための叱り上手・叱られ上手(2001年、講談社〈講談社ニューハードカバー〉)
- 困ったときの賢い言い方 : ハッキリ言えないあなたに(2001年、文藝春秋〈文春文庫plus〉)
- おとなしいのにまた会いたくなる女性の共通点 : もう一歩、打ちとける"人づきあい"のヒント(2002年、青春出版社)
- 人を動かすコミュニケーションのコツ : 「納得と共感」で気持ちよく仕事を進めるために(2002年、オーエス出版)
- なぜか「好感」をもたれる女性のほんのちょっとした違い(2003年、河出書房新社)
- 愛するコツ愛されるコツ : 「恋愛コミュニケーション力」で運命の扉を開ける(2003年、オーエス出版)
- 「返事美人」の日本語レッスン(2003年、河出書房新社)
- 「仕事もできて好かれる女性」50のルール : どんどんうまく回り出すコミュニケーションのヒント(2004年、青春出版社)
- 言いたいことをキチンと伝えるお母さんの話し方「66」のコツ(2004年、風讃社)
- 売れる日本語売れない日本語 : そのちょっとした違い : 接客用語改造講座(2005年、河出書房新社)
- 「うまく言えない」がなくなる本 : 会話力を磨く36項(2005年、講談社)
- 他人と差がつく気のきいた贈り方の技術(2005年、アスカ・エフ・プロダクツ)
- 聞く技術 : きちんと「受けて」きちんと「返す」(2006年、講談社)
- できる人の叱り方(2006年、講談社〈講談社+α文庫〉)
- 必ず、人生がうまくいく「ひとこと」の魔法(2006年、PHP研究所)
- 人に好かれる笑顔美人の法則 : 「また会いたい!」と思わせる人になる(2007年、大和書房)
- 一瞬で好かれる人になるハッピー会話術 : 言いたいことが言えないあなたへ(2007年、青春出版社〈青春文庫〉)
- 接客サービス : はじめてのビジネス : 今井登茂子先生がやさしく教える(2007年、インデックス・コミュニケーションズ〈イラストbook〉)
- ピンチをチャンスに変える!とっさのひとこと120 : 場面別・状況別!(2008年、インデックス・コミュニケーションズ)
- 人に好かれる言葉ハンドブック : こんなとき、この言い方(2008年、大和書房)
- 今すぐ知りたい!接客サービス : お客さまがまた来てくれるちょっとしたコツ(2008年、インデックス・コミュニケーションズ)
- おとなの女の世渡り力 : 仕事で人生できちんと年をかさね続ける : 人間関係から恋愛作法まで87のルール(2009年、こう書房)
- 敬語すらすら便利帳 : きちんと話せる!とっさに使える!(2009年、日本能率協会マネジメントセンター)
- 接客らくらく便利帳 : イラストでわかる!(2010年、日本能率協会マネジメントセンター)
- あいさつ&スピーチ言葉につまらずに話す技術(2010年、PHP研究所)
- 誰とでもラクに話せるコツ101 : しんどいシーンをすべて解決!(2014年、高橋書店)
雑誌連載
[編集]- 日本経済新聞(1997年 - 、日本経済新聞社)PLUS1 〜実践マナー塾〜
- OL manual(研修出版)「耳を澄ませば」
雑誌記事
[編集]執筆
- 今井登茂子「交渉ベタでは損をする!相手をグッとひきつけてその気にさせる交渉術」『近代中小企業』第33巻第11号、中小企業経営研究会、1998年9月、56-64頁。
- 今井登茂子、蔦宗浩二「対話ネットワークー8-挨拶から戦いは始まっている」『Training journal』第20巻第11号、ブックハウス・エイチディ、1998年11月、76-79頁。
- 今井登茂子「特集 JA探訪--新人 これができたらあなたの現能力二倍アップ」『農業協同組合経営実務』第65巻第4号、2010年4月、38-43頁。
- 今井登茂子「若者に贈る「あいさつ」の心と技術」『Omni-management』第19巻第6号、日本経営協会、2010年6月、18-21頁。
- 今井登茂子「たったひと言で人間関係はこんなにうまくいく! 効果抜群!! 「好感フレーズ」の練習帳」『OL manual』第23巻第269号、研修出版、2011年7月、10-32頁。
- 今井登茂子「特集 入職3カ月が勝負! いまどき新人が伸びる ほめ方 叱り方 「上手にほめる」「上手に叱る」ための心構え」『Nursing business』第6巻第4号、2012年4月、300-303頁、ISSN 18815766。
インタビュー
- 今井登茂子(インタビュアー:田中美絵)「あの人とこんな話」『朝日新聞社』、2004年7月5日 。2014年10月14日閲覧。
- 今井登茂子(インタビュアー:大島幸夫)「生き方づくり 粋呼伝(すいこでん) TJコミュニケーションズ「とも子塾」主宰 今井登茂子さん 「信頼を築く話し言葉」の伝道師」『健康保険, 健康保険組合連合会』、2004年11月。
監修書籍
[編集]- 女房に言っていい言葉いけない言葉(2004年、PHP研究所〈PHP文庫〉)
- ダンナの気分をよくする魔法の言葉 : 「この話し方」で亭主はあなたの思うツボ?!(2006年、PHP研究所〈PHP文庫〉)
- 葦野そら『子連れお出かけらくらくマナー : どこへ行っても大丈夫!』土屋書店、2009年。ISBN 9784806910848。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『DJ名鑑 1987』三才ブックス、1987年2月15日、31頁。
- ^ a b 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、22頁。「1967年8月1日 *ラジオ深夜番組「パック・イン・ミュージック」開始 矢島正明・今井とも子」
- ^ 今井登茂子(インタビュアー:田中美絵)「あの人とこんな話」『朝日新聞』、2004年7月5日 。2014年10月14日閲覧。
- ^ 西尾英子 (2024年7月17日). “「義母から執拗ないじめ」日本初のお天気お姉さん・今井登茂子(87)の苦悩と原動力「社会でも理不尽な思いを経験し」”. chanto web. 主婦と生活社. 2024年7月17日閲覧。
- ^ 東京放送 編「III. 放送関係 7. アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、236-237頁。「1959.4<6期生> 14人入社(男8・女6) 池田孝一郎 石井 智 川野昌宏 里見恭夫 新堀俊明 土屋統督 藤田和弘 料治直矢 相場君子 今井登茂子 加藤かな子 加藤珪子 土井誉子 蛭田玲子」
- ^ 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、11-12頁。「59.4 <6期生>14人入社(男8・女6) 応募2000人 池田孝一郎 石井 智 川野 昌宏 里見 恭夫 新堀 俊明 土屋 統督 藤田 和弘 料治 直矢 相場 君子 今井登茂子 加藤かな子 加藤 珪子 土井 誉子 蛭田 玲子」
- ^ a b c d e f g 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、12頁。「今井登茂子…[61.2R編成局制作部][62.11 退社] R「夜のしじまに(61)」「サンデー・エキスプレス」 TV「V・A・Wタイム(60)」 ☆退社後、「バックグラウンド・ミュージック」(68年から88年までの20年間放送)」
- ^ a b c d 東京放送 編「III. 放送関係 7. アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、236-237頁。「今井登茂子[1962.11退社] R「夜のしじまに(1961)」「サンデー・エキスプレス」 TV「V・A・Wタイム(1960)」」
- ^ a b 東京放送 編「VII 各種表彰 2.TBS主催の外部表彰 2.ゴールデンマイク賞」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、296頁。「贈呈日 1990.10 贈呈者 今井登茂子 担当番組名 バックグラウンド・ミュージック」
参考文献
[編集]- 東京放送 編『TBS50年史』東京放送、2002年1月。