銭亀火山
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(函館群発地震から転送)
汐泊川河口
銭亀火山(ぜにがめかざん)は、北海道函館市にある汐泊川河口沖約2.5kmの津軽海峡海底にある海底カルデラである。水深50m、直径はおよそ2km。
特徴
[編集]地質は安山岩質である。1回の噴出でカルデラが形成されたと考えられ[1] 、このカルデラが起源である火砕流噴出物が函館市銭亀、石崎の海岸沿いに露出している。この火山の噴出物は銭亀沢火砕流噴出物と女那川降下軽石と呼ばれ、それぞれ約9km3、約19km3噴出したと考えられている。また、湯の川温泉の熱源と推定されている。
噴火活動時期
[編集]- 4.5万年から3.3万年前
函館群発地震
[編集]北海道大学有珠火山観測所の推測ではあるが1978年(昭和53年)10月23日[2]から1982年(昭和57年)5月5日にかけて有感地震だけで計38回発生した函館群発地震はこの海底カルデラのマグマ活動由来ではないかとの説がある[3]。
脚注
[編集]- ^ 山縣耕太郎、「噴火堆積物の層序からみた北海道南西部カルデラ火山のカルデラ形成過程」 『日本地質学会』 第114年学術大会(2007札幌)セッションID:O-20, doi:10.14863/geosocabst.2007.0.135.0, 日本地質学会
- ^ 函館群発地震活動(I) p349
- ^ 恵山町史 p77-99
参考文献
[編集]- 自治体史
- 恵山町史 恵山町史編纂室編 函館市恵山支所 2007年
- 資料
- 函館群発地震活動(I)地震活動と震源分布 本谷義信, 鈴木貞臣, 高波鉄夫, 石川春義, 岡山宗夫 地震第2輯36巻3号 日本地震学会 1983年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 青木かおり, 町田洋, 「日本に分布する第四紀後期広域テフラの主元素組成 - K2O-TiO2 図によるテフラの識別」 『地質調査研究報告』 2007年 57巻 7-8号 p.239-258, doi:10.9795/bullgsj.57.239, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター