利用者:ShikiH
ShikiHでございます。調べてみると、あらゆる曜日のあらゆる時間に作業していることがわかり、自分でも驚きます。 さて、下に書くことはひとさまにばかり言えるようなことでありませんが、自戒もこめて記します。
文体に想う
[編集]ウィキペディアでは、新しい文体や言い回しを開発する必要はありません。読んだときに表現上のひっかかりがなく、文章の内容に集中できたほうがいい。
コロケーション(collocation)すなわち語結合についてもそのとおり。三省堂新明解国語辞典第3版の序によれば「言葉が自由に操れるということは一定の単語と共に何を用いれば可いか、何を用いるとおかしいか、 の結合の選択に就いて十分な知識があり、また同時にその選択を実践することが出来る能力を指す。」とあります。私はときどき記事の言葉遣いに言及し、その言い方は普通ではないとして変更しますが、原著者が辞書の語義を示し、語義があっていれば誤解の可能性はなく、どのような語結合を使おうと著者の勝手と主張されたことがあります。個々の事例については意見が分かれることはあっても、語結合への配慮が不必要とは到底考えられません。
また、あるときには辞書の語義にないような言葉遣いを誤用だと指摘したのですが、書き換えを拒否する人もいます。まあ、そういうときにはあんまり争わない。なにしろ言葉に対する態度が異なり、言葉遣いも相容れないような人と言葉で争っても説得できるはずがありません。
概要の節について
[編集]概要という名前の節は本来、記事の先頭近くにあって記事本体のアウトラインをなぞったり、細かい証明や手続きを抜きにしてエッセンス、すなわちサワリの部分を書いた物を指します。そして概要は概要、本体は本体で独立してなくてはならない。本体がないとほとんど無意味な概要や、概要がないと訳がわからない本体であってはなりません。
ウィキペディアの記事には多くの場合、概要という見出し語のついた節がありますが、内容は特に問題がなくとも、この条件に合ってない物が多く見られます。ウィキペディアは多くの人がよってたかって書くので、自分は概要節しか書かないが、だれか改訂増補してくださいってことでしょうか。つまり書きかけ。では記事がこれ以上あんまり発展しないと見極めたところで、概要という名前を変更しなくてはなりません。
いいではないか、間違っていなければ、とお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、目の肥えた読者は文章の体裁にも厳しい。概要節の体裁が乱れていれば、内容も怪しいと判断するでしょう。概要になっていない概要節の名称を変更するとか、概要節にふさわしくなるように内容を修正するといった編集はめったに見られませんが、ウィキペディアへの信頼を増すためには大切なことだと感じます。(2012年8月)(2013年3月改訂)(2014年1月再訂)
小田原攻め
[編集]高校の国語や英語の時間に名詞には固有名詞と普通名詞その他の名詞があって、と教わります。しかし実際の言語の運用使用では中間地帯がありましょう。「小田原攻め」はそれに該当するように思います。私の感じ方では「小田原攻め」は普通名詞であって、特定の誰かの特定の行為を指すとは考えません。誰がいつ行なった行為であっても、小田原を攻めれば小田原攻めと言うんだと感じます。
2012年の夏の頃、私の「小田原攻め」の使い方が問題になりました。私は「小田原攻め」と書いたのですが、何回か差し戻されました。いろいろな議論の末、最終的には「豊臣秀吉の小田原攻め(小田原征伐)」で決着しました。新しい記事名が小田原征伐になったので、他の記事でもそれに合わせるようにということでしたが、しかし記事名と文中の言葉遣いは別物だから、小田原征伐になにがなんでも合わせなくちゃならないってなことはない。
ところで当該記事名はどんなものがよいというと、私は「小田原攻め」のような普通名詞は記事名にはふさわしくないと思います。記事名はあいまいでなく、その事象をびしっと指し示すようなもののほうがいいので、記事名は「小田原征伐」でもかまいません。
似たような件があります。九州平定、九州征伐、九州の役など議論されていましたが、2013年2月に九州平定に落ち着きました。この際、ウィキペディア内の記述を九州平定に統一しようとする動きは見られなかったようです。小田原攻めの議論の結果が若干は影響したのかもしれません。(2014年1月)
「市役所記述」あるいは国語辞典の役割
[編集]ある資料を見たら「市役所は横浜市中区港町1-1にある行政機関」だと書いてあって、それは正しい。だからと言って、これを出典とし「市役所は横浜市にあるものだけを指し、これ以外の場所にある物は市役所ではない」なんて主張するのは滑稽です。ところが、この種の主張がウィキペディアで見られます。「市役所と言えば横浜のもののみ」というような記述を私は、やや変な命名ではありますが、「市役所記述」と呼んでいます。
たとえば料理の分野で、特定の地域の食文化の立場から書いた専門的なりっぱな書物があって、その本の中では正しい用語であっても、京料理についての書籍とか、江戸前の料理について書いたものであれば、それを不用意に出典とすると「市役所記述」となるおそれがあります。
一般的に通用する語義は何なのかを判断する際に頼りになるのは、国語辞典です。国語辞典は詳しくはないが、「市役所記述」にならないように配慮されています。専門辞典ばかりでなく、国語辞典を大いに活用すべしと考えます。(2013年4月)
主な編集分野
[編集]主に次のような記事を編集しています。鉄道の駅(総数ではこれが最多)、日本の文化(コスプレ、歌舞伎、等)、国語、江戸・東京、料理など。
接続環境
[編集]多重アカウントについての規則が改定されたので、それにともなって私の接続環境をお知らせします。私は自宅からウィキペディアを編集しますが、ここはいわゆるインターネットマンションで、LANが構築されています。戸数は約600戸、一戸あたり3人いるとして1800人がひとつのグローバルIPアドレスを共有しています。他にウィキペディアンがいるかどうかは全く知りません。マンション暮らしでは隣のお宅の家族構成でさえよくわからないものです。しかし1800人程度ではほかにウィキペディアンがいる確率はとっても小さいと思います。
2013年春、プロバイダの都合で接続が変わり、グローバルIPアドレスが変更されました。