五色生菓子
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(加賀五色生菓子から転送)
五色生菓子(ごしきなまがし)は、石川県金沢市周辺に江戸時代から伝わる和菓子[1]。
概要
[編集]5種は以下のような色と意味合いを持つ[1]。
5つで「日月山海里(じつげつさんかいり)」となり、天地自然のすがたを現したものとなる[1]。
歴史
[編集]慶長6年(1601年)に2代将軍徳川秀忠の娘の珠姫が加賀藩前田家の3代目藩主前田利常に輿入れした際に、加賀藩の御用菓子屋だった樫田吉蔵が献上したとされる[1]。樫田は容器にこだわり、五重の菓器に菓子を入れ奉納したとされる[1]。
その後、婚礼時の祝い菓子として広まり、明治時代には庶民の婚礼時にも贈る習慣が定着した[1]。
昭和中期から、門前に蒸籠を並べるような文化もなくなりつつあって、食べる機会は減っている[1]。それでも金沢の和菓子店などでは通年で取り扱われており、婚礼の際に目にすることは少なくはない[1]。また、観光客向けの土産菓子としても販売されている[1]。