名創優品
名創優品(めいそうゆうひん、メイソウ、英:MINISO Life)は中華人民共和国における雑貨販売を主に行う企業である。日本国産の商品の取り扱いに強いとされている(真偽については後述)。 キャッチコピーは「Love Life, Love MINISO」
概要
商品に記載されている法人名は「株式会社名創優品産業」で、本社を東京都中央区銀座3-10-7(京屋ビル7F)に置く。以前は渋谷区神社前4-2-8と表記されていたが、この住所は日本には存在せず、後に設立者の三宅によって「神宮前の間違いです」と訂正されている[1]。しかし、目黒区原町を指すものも存在するなど、製品によって記されている本社の住所が異なっている。
設立者は文化服装学院を卒業した三宅順也[2]とされているが、デザイナーとしてイベントやポスターにも顔を出しており、実在する人物である。但し後述の通り三宅本人により実際の経営に三宅がかかわっていないことが話されている。実際の運営に関わっているのは、中国のファッション雑貨販売店・「哎呀呀」(代表・葉国富)であるとも報道されている[1]。
公式ウェブサイトによれば、2015年4月現在中国国内に約70店舗、日本に2店舗(池袋・高田馬場)、イタリアに1店舗(フィレンツェ)出店し、さらに「毎月80 - 100店舗が新しくオープン」と記載している[3]他、2015年1月時点で約400店舗以上を保有していると公表している[4]。なお、高田馬場の店舗は「早稲田旗艦店」として日本における店舗展開の中心となっている。
かつては公式ウェブサイトに記載されていた日本語の文章がおかしいと日中のネットユーザーに揶揄されていたが[1]、名創優品が誤った日本語の記載を謝罪し[5]、井之上パブリックリレーションズと共同でイメージアップに取り組むなど[6]、日本での実店舗進出とあわせて国内でのイメージ改善にも力を入れている。
「100%日本品質」
店内の至る箇所に「100%日本品質・日本品牌(「日本ブランド」の意)」の掲示がされており、日本産であることを前面に押し出したマーケティングを行っている。また単価を10元(日本円で160円程度)に抑えており、郊外への出店が多いことから、日本製品への信頼をよせる出稼ぎ労働者などの低所得層をターゲットにしたものと考えられている。日本においては主な商品の単価は200円となっている。
設立者の三宅は日経ビジネスオンラインの取材に対して「メイソウは中国資本、経営も中国で行われていること」「(破綻した日本語について)商品をチェックしたことがないこと」を話している。なお、当初ウェブサイトでは、日本を含む他国での製造品を販売していることを言っていたが、2015年現在の公式サイトではそのような表記は見られない。
「ダイソーっぽくてユニクロ風味、それでいて無印良品」[7]と評されるように、メイソウのブランディングにはこの三社の影響が強く出ていると考えられている。
脚注・出典
- ^ a b c 「山寨式」商法の勝利 謎の生活雑貨ストア「メイソウ」(日経ビジネスオンライン、2014年5月7日)
- ^ http://miniso.jp/getinfo.php?cid=222&top=1
- ^ http://miniso.jp/getinfo.php?cid=230&top=3
- ^ 名創優品「メイソウ」の店舗数は世界で400に到達 2015年には1000店舗を新規開店(共同通信PRワイヤー、2015年3月11日)
- ^ 都市商業研究所のTwitter(2014年7月1日)
- ^ 「Nスタ」2014年11月16日放送。参照:テレビ紹介情報(kakaku.com、2014年11月16日)
- ^ 【メイソウ】中国の「偽ダイソー」「パクリ無印良品」と呼ばれる雑貨店『メイソウ(名創優品)』が日本旗艦店をオープンさせたので行ってみた(ロケットニュース24、2014年9月26日)