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国際鳥類学会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国際鳥類学会から転送)

国際鳥類学会議(こくさいちょうるいがくかいぎ、英語: International Ornithological Congress;IOC)は、定期的に開催されている鳥類学者の国際的な研究集会である。主催者は国際鳥類学者連合。「国際鳥学会議」とも訳される。なお、しばしば、「国際鳥学会」、「国際鳥類学会」等と言われることがあるが、定常的に会員を擁する「学会」(society)ではないので、これらの訳語は不適切である。

1884年に始まり、1926年からは(第二次世界大戦による1942年1946年の休止を除き)4年ごとに開かれている。

これまでの開催年と開催地

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  1. 1884年 オーストリア=ハンガリー帝国の旗 ウィーン
  2. 1891年 オーストリア=ハンガリー帝国の旗 ブダペスト
  3. 1900年 フランスの旗 パリ
  4. 1905年 イギリスの旗 ロンドン
  5. 1910年 ドイツの旗 ベルリン
  6. 1926年 デンマークの旗 コペンハーゲン
  7. 1930年 オランダの旗 アムステルダム
  8. 1934年 イギリスの旗 オックスフォード
  9. 1938年 フランスの旗 ルーアン
  10. 1950年 スウェーデンの旗 ウプサラ
  11. 1954年 スイスの旗 バーゼル
  12. 1958年 フィンランドの旗 ヘルシンキ
  13. 1962年 アメリカ合衆国の旗 イサカ
  14. 1966年 イギリスの旗 オックスフォード
  15. 1970年 オランダの旗 ハーグ
  16. 1974年 オーストラリアの旗 キャンベラ
  17. 1978年 ドイツの旗 ベルリン
  18. 1982年 ソビエト連邦の旗 モスクワ
  19. 1986年 カナダの旗 オタワ
  20. 1990年 ニュージーランドの旗 クライストチャーチ
  21. 1994年 オーストリアの旗 ウィーン
  22. 1998年 南アフリカ共和国の旗 ダーバン
  23. 2002年 中華人民共和国の旗 北京
  24. 2006年 ドイツの旗 ハンブルク
  25. 2010年 ブラジルの旗 カンポス・ド・ジョルダン
  26. 2014年 日本の旗 東京
  27. 2018年 カナダの旗 バンクーバー

日本での開催

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1990年の誘致

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日本鳥学会は第20回大会(1990年)の招致活動をしたが実現しなかった。

第20回大会(1990年)は、開催をクライストチャーチに譲ることになったが、黒田長久日本鳥学会会頭が会議の名誉会長となった(会長はCharles Sibley)[1]

第26回国際鳥類学会議(2014年8月、東京)

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その後、日本鳥学会では第26回大会(2014年)の招致活動を行い[2]、その結果、2010年8月の第25回大会(ブラジル、カンポス・ド・ジョルダン)で第26回大会の東京(立教大学池袋キャンパス)開催が決定した。

以下は開催趣意書[3]による。

  • 会議の名称とテーマ
    • 会議の名称 第26回国際鳥類学会議 26th International Ornithological Congress (IOC 2014)
    • 会議のテーマ 「いでよ、アジアの若い鳥学者!人と鳥の共存をめざして!」
  • 主催・併催機関などの名称
    • 主催 IOC2014実行委員会・IOC2014国内委員会・IOC2014準備委員会
    • 共催 立教大学・日本鳥学会
    • 協力 (独)国際観光振興機構
  • 開催期間 2014年8月18日(月)〜8月24日(日)(本会議5日間)
  • 開催場所 立教大学 〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
  • 主催責任者
    • IOC2014実行委員会委員長 上田恵介 (立教大学理学部生命理学科教授)
    • IOC2014国内委員会委員長 樋口広芳 (東京大学名誉教授、慶應義塾大学特任教授)
    • IOC2014準備委員会委員長・IOC2014実行委員会事務局長 西海功  (国立科学博物館動物研究部研究主幹)
    • IOC2014実行委員会募金委員長 酒井秀嗣 (日本大学歯学部准教授)
  • 事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル9階 ((株)アイ・エス・エス内)
  • 開催計画の概要(抄)
    • 主要トピックス(プレナリーレクチャー)
      • Franz Bairlein(ドイツ) 統合的手法による渡りの調節の理解
      • Tim Blackburn(イギリス)  外来鳥類の侵入経路の追跡
      • Vicki Friesen(カナダ) 海鳥の種分化:モデル系か進化のハズレ者か?
      • Helen James(アメリカ) 鳥類学的視点からのハワイ諸島および北東太平洋における保全古生物学
      • Cao Lei(中国)  東アジアにおける渡りの経路ー水鳥たちのチャレンジ
      • John N. Maina[4](南アフリカ) 鳥類呼吸器系の機能的デザイン
      • Kazuo Okanoya(日本) さえずりの言語学
      • Hugh Possingham(オーストラリア) 鳥類の保護とモニタリング:意思決定のための科学的手法
      • Katherine Renton(メキシコ) オウム類の生態学的な必要条件:限定要因と研究課題
      • Frederick H. Sheldon(アメリカ) マレー諸島再訪:最近の新発見が変える熱帯緒類の生物地理学
    • 参加予定者
      • 国内 0700人
      • 海外 0700人
      • 合計 1400人
    • 使用言語 英語

脚注

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  1. ^ 森岡弘之. 1986. 第20回国際鳥類学会議の開催国はニュージーランドへ―黒田会頭はNZ大会の名誉会長となる―.鳥学ニュース, (20):5.
  2. ^ 招致委員長 上田恵介立教大学教授(日本鳥学会IOC招致委員会Archived 2012年5月18日, at the Wayback Machine.
  3. ^ IOC2014実行委員会, undated. 第26回国際鳥類学会議 開催趣意書. 9pp.
  4. ^ John N. Maina (2011) Bioengineering Aspects in the Design of Gas Exchangers: Comparative Evolutionary, Morphological, Functional, and Molecular Perspectives, Springer.

外部リンク

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