堀越捜査一課長殿
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『堀越捜査一課長殿』(ほりこしそうさいっかちょうどの)は、江戸川乱歩の著した短編小説。1956年4月、『オール讀物』に掲載された。書簡体小説である。
登場人物
[編集]- 堀越貞三郎
- 北園の手紙を受け取った捜査一課長。かつて渋谷署の署長。
- 北園壮助
- 大阪市の福寿相互銀行専務取締役、かつては推理小説家として渋谷の高級アパート松涛荘に住んでいた。
- 大江幸吉
- 北園の渋谷時代の友人。雑誌編集者で松涛荘の隣人。
- 弓子
- バー・ドラゴンのホステス
- 花崎正敏
- 『関西経済通信』編集長で北園の友人。
- 渡辺憲一
- 東和銀行本店庶務部長。かつて東和銀行の渋谷支店長。
あらすじ
[編集]堀越は課長室で、大阪の北園壮助と名乗る男から送られてきた、非常に部厚い配達証明付きの封書を受け取る。北園は書状で、迷宮入りとなった東和銀行渋谷支店で発生した強盗事件について、真実を語るという。東和銀行渋谷支店の現金輸送時を狙って、現金を入れた麻袋を強奪していた男。それは北園が渋谷に住んでいた時代、高級アパート「松涛荘」の隣人であり、友人である大江幸吉であった。大江は麻袋を自室に持ち込んで、忽然と消えてしまった。