塩谷駅
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塩谷駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
しおや Shioya | |
◄S17 蘭島 (6.9 km) (7.7 km) 小樽 S15► | |
所在地 | 北海道小樽市塩谷2丁目 |
駅番号 | ○S16 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線 |
キロ程 | 244.8 km(函館起点) |
電報略号 | シホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
78人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1903年(明治36年)6月28日[2] |
備考 | 無人駅[3] |
塩谷駅(しおやえき)は、北海道小樽市塩谷2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である[2]。駅番号はS16。電報略号はシホ。事務管理コードは▲130114[4]。
歴史
[編集]- 1903年(明治36年)6月28日:北海道鉄道 蘭島駅 - 小樽中央駅(現在の小樽駅)間の開業に伴い、同線の駅として開業。一般駅[2]。
- 1907年(明治40年)7月1日:北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管[2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
- 1912年(大正元年):北海道瓦斯會社(後の北海道ガス、以下北ガスと表記)小樽工場開設(工場は2005年閉鎖)に伴い、同工場への専用線を敷設。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1982年(昭和57年)
- 6月4日:札幌鉄道管理局(以下、札鉄局)から局長名で小樽市長あてに当駅貨物業務を同年11月ダイヤ改正で廃止とする申し入れ[5]。
- ただし当駅には北ガスの専用線が接続してナフサなどを輸送しており、前述のようにトラック輸送への転換は周辺住民の保安上の問題や都市ガス価格への波及が心配され、専用線の存続が市議会に陳情された[5]。
- 9月10日:札鉄局から北ガス小樽営業所へ11月14日付での専用線契約の解除を通告。これに対して市は専用線継続を申し入れ[5]。
- 9月13日:札幌通産局が同局に札鉄局、北ガス、小樽市の代表者を呼び4社協議を実施するが結論は出ず[5]。その後も塩谷地区の4つの町会が自動車輸送の絶対反対を掲げて市に陳情[5]。
- 11月8日:札鉄局が「現段階では予定どおりの実施は困難」として当初計画を断念して、専用線契約解除を撤回。翌1983年(昭和58年)秋ダイヤ改正まで延期[5]。
- 6月4日:札幌鉄道管理局(以下、札鉄局)から局長名で小樽市長あてに当駅貨物業務を同年11月ダイヤ改正で廃止とする申し入れ[5]。
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[2]。
- 1989年(平成元年):駅舎改築[7]。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施[8]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。アイヌ語の「スヤ(su-ya)」(鍋・岩)、あるいは「ソヤ(so-ya)[注釈 1]」(岩・岸)に由来するとされるがはっきりしない[9]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]。ホーム間の連絡は、小樽寄りに設けられた跨線橋によって行われる。かつては中線と、2番線(小樽方面ホーム)の小樽寄りに貨物側線、貨物ホームを有していた。現在も2番線の跨線橋脇に貨物側線と貨物ホームの末端部が残っている。
2番線ホーム横に小さな駅舎を持つ。小樽駅管理の無人駅である[1]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■函館本線 | 上り | 然別・倶知安方面 |
2 | 下り | 小樽・札幌方面 |
-
ホーム(2018年9月)
-
跨線橋(2017年8月)
-
貨物側線および貨物ホームの跡。ホームの一部やレール、車止めが残されている(2021年7月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1958年(昭和33年) | 346,079 | (948.2) | [10] | ||
1959年(昭和34年) | 338,000 | (923.5) | [11][注釈 2] | 以下、年間値は千人単位のものを人換算 | |
1960年(昭和35年) | 297,000 | (813.7) | |||
1961年(昭和36年) | 228,000 | (624.7) | |||
1962年(昭和37年) | 193,000 | (528.8) | |||
1963年(昭和38年) | 193,000 | (528.8) | |||
1964年(昭和39年) | 196,000 | (535.5) | |||
1965年(昭和40年) | 200,000 | (547.9) | |||
1966年(昭和41年) | 198,000 | (542.5) | |||
1967年(昭和42年) | 173,000 | (474.0) | |||
1968年(昭和43年) | 171,000 | (467.2) | |||
1969年(昭和44年) | 157,000 | (430.1) | |||
1970年(昭和45年) | 138,000 | (378.1) | |||
1971年(昭和46年) | 136,000 | (372.6) | |||
1972年(昭和47年) | 137,000 | (374.3) | |||
1973年(昭和48年) | 129,000 | (353.4) | |||
1974年(昭和49年) | 135,000 | (369.9) | |||
1975年(昭和50年) | 127,000 | (347.9) | |||
1976年(昭和51年) | 132,000 | (360.7) | |||
1977年(昭和52年) | 121,000 | (331.5) | |||
1978年(昭和53年) | 121,000 | (331.5) | [11][12] | ||
1979年(昭和54年) | 120,000 | 335.0 | [11] | ||
1980年(昭和55年) | 116,000 | (316.9) | |||
1981年(昭和56年) | 107,000 | (293.2) | |||
1982年(昭和57年) | 104,000 | (284.9) | |||
1983年(昭和58年) | 98,000 | (268.5) | |||
1984年(昭和59年) | 98,000 | (267.8) | |||
1985年(昭和60年) | 97,000 | (265.8) | |||
1986年(昭和61年) | 64,000 | (175.3) | |||
2017年(平成29年) | 48.6 | [13] | |||
2018年(平成30年) | 46.4 | [14] |
駅周辺
[編集]- 徳源寺(江戸時代に開山。徒歩10分ほどの距離にある。小樽市指定歴史的建造物第59号)
- 塩谷神社(江戸時代に創建。徒歩15分程度)
- 北海道道956号小樽環状線(当駅の北側を通り、小樽寄りで函館本線をオーバーパスする。)
- 国道5号
- 北海道中央バス・ニセコバス「塩谷」停留所(国道5号線沿い。当駅から約1.5km)
- 塩谷海水浴場(当駅より約1.6km、上記のバス停至近。)
- 小樽警察署塩谷駐在所
- 北後志東部広域農道
- 後志自動車道小樽塩谷インターチェンジ
その他
[編集]- 1967年(昭和42年)、東映製作の映画『旅路』の舞台として、当駅が登場するが、ロケ自体は岩内線幌似駅を当駅に見立てて撮影が行われた。
- 1975年(昭和50年)、男はつらいよ「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」。寅さん、リリィ、パパさんら三人が駅で夜を明かしている[15]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、25頁。
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、813頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “「通報」●函館本線蘭越駅ほか29駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1984年3月31日)
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、215頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『小樽市史』 7巻、小樽市、1993年3月25日、970-973頁。doi:10.11501/9572167 。
- ^ 『国鉄札幌管理局、北ガス小樽工場専用線に8月末まで燃料輸送の臨時列車運行を認可』昭和59年1月18日日本経済新聞地方経済面北海道
- ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社)44ページより。
- ^ 『駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブ 。2014年9月6日閲覧。
- ^ “アイヌ語地名リスト ゴ~シブ P51-60P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
- ^ 『小樽市史』 4巻、小樽市、1961年9月10日、708-710頁。doi:10.11501/9570536 。
- ^ a b c 『小樽市史』 10巻、小樽市、2000年2月15日、784頁。doi:10.11501/9572267 。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、811頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ “函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. p. 4 (2019年7月22日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. p. 4 (2020年8月26日). 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “北海道小樽市塩谷、函館本線塩谷駅/三人が宿泊する”. 松竹映画「男はつらいよ」ロケーション地. 2021年1月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 塩谷|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company