天香山命
表示
(天香語山命から転送)
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2019年4月) |
天香山命 | |
---|---|
神祇 | 天津神 |
全名 | 天香山命 |
別名 | 天香語山命、天香語山神、天香吾山命、高倉下とも |
父 | 天火明命または饒速日命 |
母 | 天道日女命 |
配偶者 | 穂屋姫 |
子 | 天村雲命 |
神社 | 彌彦神社、魚沼神社等 |
天香山命(あめのかぐやまのみこと/あまの-)は、日本神話に登場する神。
概要
[編集]天香語山命、天賀吾山命等とも書かれるため、「あめ(ま)のかごやまのみこと」とも読む。
『先代旧事本紀』によれば、天照太神の孫神である饒速日尊(旧事本紀では天火明命と同視する)と、天道日女命との間に生まれた神(天照太神の曾孫神)で、尾張氏等の祖神とされ、物部氏等の祖神である宇摩志摩治命(うましまぢ-)とは母神を異にする兄弟神となっている。『新撰姓氏録』にも見え、後裔氏族として尾張氏(左京神別等)を始め、伊福部氏(左京神別下)・六人部氏(山城神別)・津守氏(摂津神別)等を挙げている。
『先代旧事本紀』の「天神本紀」には、饒速日尊の天孫降臨に従った32柱の1柱に数えられ、「天孫本紀」では、紀伊国の熊野邑(和歌山県新宮市や紀ノ川流域が比定地になっている。)に住み、別名を「手栗彦命(たくりひこ-)」、または「高倉下命」というとあり、以下『記紀』に載せる「高倉下」の伝承と同じ内容を記す(詳しくは高倉下を参照)。
また、新潟県の彌彦神社の社伝に、神武天皇の大和国平定後、勅命を受け越国を平定、開拓に従事したと伝える(詳しくは彌彦神社を参照)。
祀る神社
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 宮地直一・佐伯有義監修『神道大辞典 縮刷版』、臨川書店、1969年 ISBN 4-653-01347-0(初版は平凡社、1937年)