奈良県立奈良北高等学校
奈良県立奈良北高等学校 | |
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北緯34度42分56.1秒 東経135度43分38.0秒 / 北緯34.715583度 東経135.727222度座標: 北緯34度42分56.1秒 東経135度43分38.0秒 / 北緯34.715583度 東経135.727222度 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 奈良県 |
学区 | 奈良県内全域 |
併合学校 | |
理念 | 科学技術の振興や社会の発展に貢献する人材の育成、グローバル人材の育成[1] |
校訓 | |
設立年月日 | 2005年4月1日 |
創立記念日 | 6月25日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | |
学期 | 3学期制 |
学校コード | D129210000263 |
高校コード | 29150B |
所在地 | 〒630-0131 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
奈良県立奈良北高等学校(ならけんりつ ならきた こうとうがっこう、英: Nara Prefectural Narakita Senior High School)は、奈良県生駒市上町に所在する県立高等学校。略称は奈良北高または奈北高で、通称は北高(きたこう)。
概要
[編集]奈良県立富雄高等学校(以下、富高)と奈良県立北大和高等学校(以下、北高)を統合する際、新設合併により、2005年(平成17年)4月に開設された全日制普通科高校。使用校地は北高の校地である。
開校と同時に理数科が新設されていたが、2020年の数理情報科への改変を経て、2023年、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールに指定された。
また、2024年(令和6年)度より、橿原市内の中学校との連携状況を踏まえ、奈良県教育委員会より「進学教育推進校」の指定を受け、連携強化を担う中核教員が配置されている[3]。
校舎は高台にあり、周辺は閑静な住宅街である。また校地の西側には富雄川が流れている。
教育方針
[編集]校訓
[編集]沿革
[編集]年表
[編集]- 2004年6月25日 - 奈良県議会での「奈良県立高等学校設置条例の一部を改正する条例」の可決により、校名を「奈良県立奈良北高等学校」とする奈良県立富雄高等学校と奈良県立北大和高等学校の統合校の設置を決定。
- 2005年4月1日 - 理数科を設置した奈良県立奈良北高等学校が開設され、北大和高等学校と校舎を含む校地の共用を開始[4]。10月1日に開校記念行事を実施[5]。
- 2007年
- 2010年 - 畿央大学と高大連携協定を締結[7]。
- 2013年 - 12月に創立記念事業を実施[8]。同志社女子大学と教育連携協定を締結[9]。
- 2020年(令和2年) - 数理情報科を開設。
- 2023年8月31日 - 進学教育推進校の指定を受ける。
基礎データ
[編集]所在地
[編集]アクセス
[編集]- 奈良交通
- 「奈良北高校」停留所より北北西へ約220m(徒歩約3分)
- 「出垣内」停留所より北東へ約550m(徒歩約8分)
- 「真弓四丁目」停留所より西南西へ約700m(徒歩約10分)
- 近鉄けいはんな線「学研北生駒駅」より南東へ約1.4km(徒歩約20分)
象徴
[編集]校章
[編集]北極星と茶筌を図案化したものである。北極星は、高い志をもち揺るがない心の象徴として、また茶筌は、平常心を失わず敬愛や感謝の気持ちを持つという茶道の精神を表している。本校生が将来心豊かに強い意志をもち、社会において活躍するようにという願いが込められている[2]。また、前身校である北高の校章は、さくらと茶筅を図案化したものであった。
校歌
[編集]作詞は井岡旦、作曲は有本明生による。歌詞は3番まであり、各番に校名の「奈良北高」が登場する[2]。
設置する課程、学科及び定員
[編集]- 理数に関する学科
- 県立高校再編計画に伴い、2020年度より理数科を改編し設置。数学や自然科学への興味・関心を伸ばしつつ、情報に関する分野では、奈良先端科学技術大学院大学と連携した学習等により高度な情報活用能力を育み、将来の科学技術を支える人材の育成を目指す。
学校行事
[編集]行事としては文化祭、体育大会、球技大会などがある。
北稜祭
[編集]文化祭は「北稜祭」と呼ばれ、毎年9月上旬に開催される。
部活動
[編集]部局
[編集]体育部
[編集]文化系
[編集]対外関係
[編集]高大連携
[編集]高校関係者と組織
[編集]高校関係者組織
[編集]併合校の内1校の同窓会と存続校の同窓会は統合されておらず、両校の同窓会が並存している。
- 奈良県立奈良北高等学校学校運営協議会 - 保護者、地域住民、校長、関係行政機関の職員の中から委嘱された委員による機関。学校運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する。
- 奈良県立北大和高等学校同窓会「北陵会」 - 北大和高等学校の卒業生による同窓会組織
- 奈良県立富雄高等学校同窓会「光丘会」 - 富雄高等学校卒業生による同窓会組織
- 奈良県立奈良北高等学校育友会 - 生徒保護者による保護者会組織で、会員は入会金及び年会費を納入する。
- 奈良県高等学校PTA協議会 - 奈良県立教育研究所内に事務局を置くPTA協議会。奈良県立奈良北高等学校育友会の会員をもって会員とし、会員は単位PTA分担金として会費を納入する。
高校関係者一覧
[編集]著名な出身者
[編集]- 山本元喜(自転車ロードレース選手)
不祥事
[編集]いじめ自殺事象
[編集]2015年(平成27年)12月、1年生の男子生徒が、3限の英語の考査中に「トイレに行く。」と4階の教室を出た後、4階の窓から転落し、意識不明の重体となり、同日の夜死亡した。死因は外傷性ショックであった。事故直後から当該生徒へのいじめがあったことが報道されていたが、事故発生から10日後の12月15日、奈良県教育委員会において「奈良県立学校いじめ問題調査委員会」による調査を決定。事故発生から約3か月後の2016年3月10日より委員会が開催され、現地確認調査と聴き取り調査の実施を経て、事故発生から1年6か月後の2017年6月16日に奈良県教育委員会教育長に調査結果をまとめた報告書が提出された。奈良県教育委員会は提出から5週間後の7月21日に報告書を公表し、いじめによる自殺であった事を認めた。[10][11]
生徒が自死に至った要因の一つとして、奈良北高等学校の生徒に対する「特別指導」の内容に問題があったことが指摘された事を受け、奈良県教育委員会は7月26日に全県立学校管理職・生徒指導主事への研修を実施し、12月4日には「特別指導のあり方に関するガイドライン」も策定した。本事象を風化させることなく、また再発防止のために、毎年12月4日を基本に、生徒指導・教育相談担当者の研修を実施することとなり、この事象を契機に県立高校における特別指導のあり方が見直された。
また、本事象の影響は大きく、2018年度より2年連続で二次募集が実施され、2019年度入試においては理数科募集人員の2割に相当する24人の定員割れを生じた。
女子更衣室・トイレ盗撮事件
[編集]2016年(平成28年)6月、3年生クラス担任の男性教諭(30)が盗撮目的で女子更衣室に侵入したとして建造物侵入の容疑で奈良県警に逮捕された。その後の家宅捜索で押収したデジタルカメラから同校でセンター試験模擬試験が行われた1月16日の朝に女子トイレに侵入後待ち伏せし女子生徒を撮影した映像が見つかり県迷惑防止条例違反(盗撮)や児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)などの容疑で男性教諭を再逮捕した。[12]その後児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)は不起訴となり奈良地方裁判所は建造物侵入及び県迷惑防止条例違反で懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。[13]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 奈良県立奈良北高等学校. “令和5年度 奈良県立奈良北高等学校 学校評価総括表(年度末報告)” (PDF). 奈良県立奈良北高等学校. p. 1. 2024年8月10日閲覧。
- ^ a b c d “校訓・校章・校歌”. 2024年8月11日閲覧。
- ^ 高校の特色づくり推進課. “県立高等学校における特色ある教育等の推進について” (PDF). 奈良県. 奈良県教育委員会. p. 1. 2023年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月11日閲覧。
- ^ 2005年4月から2007年3月までの2年間、校門および地図上では「北高」「奈良北高」と併記されていた。
- ^ 宇宙飛行士の毛利衛が、「宇宙の地球人としての私たち」と題して講演をおこなった(奈良県教育委員会メールマガジン 第57号 平成17年10月1日(土) )
- ^ 融合理数事業に関する協定締結【2007年2月2日】
- ^ 2010年7月23日 奈良県立奈良北高等学校と連携協力を締結
- ^ 同年12月1日に、創立記念事業を、同校において実施。日本女子サッカー代表選手の丸山桂里奈が、サッカーの夢や希望についての講演をおこなった。講演題目は、「自分信じ夢に向かって」
- ^ 奈良県立奈良北高等学校との教育連携協定調印式(2013年7月26日)。
- ^ “生徒転落事象に係る調査結果と再発防止の取組”. 奈良県公式ホームページ. 2020年5月18日閲覧。
- ^ “「いじめで自殺」 - 奈良北高1年 転落死”. 奈良新聞デジタル. 2020年5月18日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL. “勤務先の女子トイレで盗撮 奈良北高の30歳元教諭を再逮捕”. 産経WEST. 産経新聞社. 2021年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月18日閲覧。
- ^ “盗撮の元教諭に執行猶予判決”. 朝日新聞朝刊奈良版. (2016年10月19日)