宝立町南黒丸
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宝立町南黒丸 | |
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町 | |
北緯37度23分33.1秒 東経137度14分13.6秒 / 北緯37.392528度 東経137.237111度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 石川県 |
市町村 | 珠洲市 |
地区 | 宝立地区 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
927-1224[1] |
市外局番 | 0768 [2] |
ナンバープレート | 石川 |
宝立町南黒丸(ほうりゅうまちみなみくろまる)は、石川県珠洲市宝立地区の地名。
地理
[編集]珠洲市沿岸部、見附島の南西に位置する。町域の南端を船橋川が流れ、宝立町鵜島、宝立町柏原、宝立町馬渡、宝立町宗玄に接する[3]。
歴史
[編集]町名の由来
[編集]- 黒丸
- 検地が行われていた時代、当地を所有していた地主(当地では「オヤッサマ」と呼ばれる)の姓「黒丸」から(なお「宗玄」や「鵜島」も同様)[5]。
- 黑丸市兵衛と云大百姓あり。昔は山廻り役勤て、古き百姓也。此者故ありて黑丸の名あり。類家に黑丸藤兵衛と云て大百姓あり。—『能登名跡志』[6]
沿革
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、珠洲郡南黒丸村、鵜島村、宗玄村の区域をもって、鵜島村が発足する。
- 1908年(明治41年)8月15日 - 鵜島村、黒峰村、見付村が合併して、宝立村が発足する。
- 1940年(昭和15年)8月15日 - 町制施行して、宝立町となる。
- 1954年(昭和29年)7月15日 - 宝立町、飯田町、正院町、上戸村、若山村、直村、正院町、蛸島村、三崎村が合併して、珠洲市が発足する。
- 旧・宝立町字南黒丸の区域をもって宝立町南黒丸が成立[7]。
交通
[編集]鉄道路線
[編集]→詳細は「南黒丸駅」を参照
のと鉄道能登線・南黒丸駅(宝立町南黒丸)があったが、2005年(平成17年)の能登線廃止に伴い廃駅となった。
-
南黒丸駅待合室跡(2019年)
道路
[編集]バス
[編集]「黒丸」、「船橋」バス停留所があり[3]、北鉄奥能登バス・宇出津珠洲-A(珠洲鉢ヶ崎 - 鵜飼駅前 - 小木町 - 能登町役場前 - 能登高校南)、宇出津珠洲-B(珠洲鉢ヶ崎 - 鵜飼駅前 - 十八束 - 能登町役場前 - 能登高校南)系統が運行されている[8]。
教育
[編集]珠洲市立宝立小中学校の通学区域[9]。
防災
[編集]最大5メートルの津波が3 - 24分で到達すると想定されており、避難場所として市道63号線(びや坂、標高12.8メートル)、農道宝立45号線(南黒丸、標高16.4メートル)、白山神社(南黒丸、標高16.0メートル)が指定されている[10]。
勝茂ため池が決壊した場合、下流の川沿いや沿岸部に0.5 - 3.0メートル未満の深さで浸水すると想定されている[11]。
名所・旧跡・観光スポット
[編集]- 八幡神社(宝立町南黒丸19字11番地) - 黒丸郷6か村総社、神饌幣帛料供進神社。元禄12年、火災により旧記を焼失している。祭神は誉田別命、気長足姫命、比売神。宮司は鳳珠郡能登町の松波神社宮司が兼務する。鵜島の曳山祭りの際は地区の中心地として賑わう[12]。
- 白山神社(宝立町南黒丸6の35番地1) - 1876年(明治9年)、仏体に代わり神鏡を祭祀。祭神は菊理媛神、伊弉諾命、伊弉冉命。宮司は松波神社宮司が兼務する。曳山祭りの際は賑わう[13]。
- 真浄寺(宝立町南黒丸4-45)[14] - 浄土真宗本願寺派の寺[15]。
- 南黒丸遺跡(宝立町南黒丸) - 鎌倉時代・室町時代の集落の遺跡。道路建設に伴い、1996年(平成8年)と1998年(平成10年)に石川県立埋蔵文化財センターが発掘調査を実施。建物や井戸、珠洲焼、土師器、瓦、埋納銭が出土しており、若山荘荘官と関連しているものと推定されている[16]。
- 珠洲デカ曳山展示場(宝立町南黒丸 5-60-1 海岸) - 曳山保管施設。祭りの際は曳山を引き出し、砂浜に沿って見附島まで引く[17]。
祭事・催事
[編集]脚注
[編集]- ^ “宝立町南黒丸の郵便番号”. 日本郵便. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省 (2022年3月1日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ a b “石川県珠洲市宝立町南黒丸の地図”. Mapion. ONE COMPATH. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “農業用ため池データベース”. 石川県 (2020年8月). 2024年1月17日閲覧。
- ^ 西本陽一 2015, p. 3.
- ^ 『能登名跡志』, 1931年, 58頁。
- ^ “町の区域”. 珠洲市 (1990年1月1日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “路線バス情報 路線図”. 北陸鉄道. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “珠洲市立学校の通学区域に関する規則”. 珠洲市 (2016年4月1日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “津波ハザードマップ”. 珠洲市 (2022年1月17日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “ため池ハザードマップ”. 珠洲市 (2022年1月17日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “八幡神社”. 石川県神社庁. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “白山神社”. 石川県神社庁. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “真浄寺”. Yahoo!マップ. LINEヤフー. 2024年1月17日閲覧。
- ^ 西本陽一 2015, p. 4.
- ^ “珠洲市南黒丸遺跡・南黒丸B遺跡”. 全国遺跡報告総覧. 国立文化財機構 奈良文化財研究所. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “第十一回珠洲デカ曳山まつり”. 珠洲デカ曳山保存会 (2018年). 2024年1月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 西本陽一「地区の概要」『金沢大学文化人類学研究室調査実習報告書』第30巻、金沢大学、2015年、1-12頁、NAID 120005593975。
- 太田頼資 著、日置謙 編『能登名跡志』石川県図書館協会、1931年、58-59頁 。