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室戸岬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
室戸岬の斑レイ岩から転送)
室戸岬
岬の南端 右下に中岡慎太郎像
場所 日本の旗 日本
高知県室戸市室戸岬
座標 北緯33度14分39秒 東経134度10分36秒 / 北緯33.2441度 東経134.1768度 / 33.2441; 134.1768
室戸岬の位置(日本内)
室戸岬
室戸岬

室戸岬(むろとざき、むろとみさき)は、高知県室戸市に属し、太平洋フィリピン海)に突き出る室戸半島の先端の。国の名勝室戸阿南海岸国定公園に指定、日本新八景四国八十八景22番に選定されている。北緯33度14分34秒 東経134度10分35秒 / 北緯33.24278度 東経134.17639度 / 33.24278; 134.17639 (室戸岬)座標: 北緯33度14分34秒 東経134度10分35秒 / 北緯33.24278度 東経134.17639度 / 33.24278; 134.17639 (室戸岬)波乗り(サーフィン)の名所でもある。

地理

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室戸半島

安芸山地が太平洋に落ち込む南端で、太平洋に大きく突き出し、紀伊水道土佐湾を分ける。泥岩砂岩斑れい岩により、海岸段丘岩礁奇岩が形成され、冬でも温暖で、亜熱帯植物が繁茂する。当岬から西側は海岸段丘が発達している。地球上では、間氷期に海水面が高く、高い位置の土地が削られて海食崖になり、氷期になると海水面が下がり、低い位置の土地が削られて海食崖になる、ということを繰り返している。当岬周辺ではこれに加え、第四紀後半以降千年あたり2mという速さで土地が隆起していて、ふたたび間氷期になったときには、かつての海食崖は元の位置より高い位置にあり、水没せずに陸地上の地形として残り、これを繰り返し、階段状の地形が形成された[1]。当岬付近の隆起は、大地震に伴う陸地の急激な隆起に起因していると推定されていて、この大地震については、南海トラフメガスラストの活動によるという説と、室戸半島の東縁に分布する南北走向・西傾斜のメガスラストから分岐した断層の活動による説がある[2]。なお、西の羽根川と東の尾崎川を基部として室戸岬を先端とした区域で、大角山(標高709m)を最高峰とする半島が室戸半島である。 黒潮の流れる沖合いは台風銀座でもあり、当岬は強風で知られる。1934年(昭和9年)の室戸台風や1961年(昭和36年)の第2室戸台風では台風が付近に上陸し、その名を残すこととなった。後者では測候所風速計が壊れてしまい、最大瞬間風速は「84.5m/s以上」と記録されるにとどまっている。

歴史

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  • 1899年(明治32年)4月1日 : 室戸岬灯台が開設
  • 1920年(大正9年)7月10日 : 室戸岬測候所が開設
  • 1927年(昭和2年) : 日本新八景に海岸部門で選ばれている。
  • 1928年(昭和3年)3月24日 : 「室戸岬亜熱帯性樹林および海岸植物群落」が国の天然記念物に指定
  • 1928年(昭和3年)6月27日 : 「室戸岬」が国の名勝に指定
  • 1934年(昭和9年)9月21日 : 室戸台風、上陸
  • 1961年(昭和36年)9月16日 : 第二室戸台風、室戸岬西岸に上陸
  • 1964年(昭和39年)6月1日:室戸阿南海岸国定公園に指定
  • 2018年(平成30年)6月14日:灌頂ヶ浜から室戸岬灯台の方向を眺めると大地の誕生を実感できる光景が四国八十八景22番に選定

交通

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国道55号沿いにバス停留所が点在する。以下は、室戸岬バス停またはバス停に停車するものを挙げる。

高知龍馬空港高知駅方面への直通便は2007年3月を以って、大阪方面への夜行高速バスは2008年5月を以って廃止された。また、徳島バス、阿佐海岸鉄道のアクセスは1往復のみ(阿佐海岸鉄道に関しては土休日のみ)となっている。

※〈〉はDMVの鉄道区間に位置する鉄道駅

周辺の名所・旧跡・観光スポット

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その知名度の割には、交通の不便さ(フェリー廃止やバスの減便など近年さらに不便になりつつある)もあってあまり俗化されていない。岬にはバス停付近に民宿や土産物屋が数軒並ぶだけであるが、その分混雑や騒音には無縁であり雄大な光景を味わうには絶好の場所である。また、磯釣りや沖合でのイカ釣りも盛んである。

  • 三か所の「恋人の聖地」:室戸岬展望台・標高45m、室戸岬灯台展望台・標高145m、スカイライン山頂展望台(津呂山高岡園地)・標高258.3m

脚注

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注釈

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  1. ^ 室戸岬の看板がこの他以外にも周辺にはいくつかあり記念撮影などができる(2012年1月)

出典

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  1. ^ 白井孝明(2017) 室戸ユネスコ世界ジオパークと室戸岬灯台 地図中心 (日本地図センター)、2017年4月号、p.18-19
  2. ^ 前杢 英明 (2006). “室戸半島の第四紀地殻変動と地震隆起”. 地質学雑誌 112 (Supplement): 17-26. doi:10.5575/geosoc.112.S17. https://doi.org/10.5575/geosoc.112.S17 2018年6月25日閲覧。. 

関連項目

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外部リンク

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