深沢政雄
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(小人のマーちゃんから転送)
深沢 政雄(ふかざわ まさお、1921年 - 2000年[1])は、日本の俳優・スーツアクター。芸名は「小人のマーチャン」、「マーチャン」。
来歴・人物
[編集]非常に小柄な体格で、これを生かした役柄が多く、「小人のマーチャン」の芸名で、日劇のショーやタップダンス、芝居、キャバレーや舞台でのコミックショーで活躍した。台湾や東南アジアなど、海外興行の経験もある。
映画作品では、1967年に東宝の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』製作の際にオーディションを受け、円谷英二と有川貞昌両特技監督に見出され、当時46歳でミニラ役に抜擢された。以降2作品にもミニラ役で出演している。ゴジラのスーツアクターを務めた中島春雄は、深沢について器用で面白い動きが得意であったと証言している[2]。
それ以前にも特撮テレビドラマ『ウルトラQ』(TBS、円谷特技プロ)の怪獣「ガラモン」役の候補に挙がったことがあるが、採用はされなかった。
出演作品
[編集]映画
[編集]- ゴジラシリーズ:ミニラ[3]
- 怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)
- 怪獣総進撃(1968年)
- ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969年)
- 陽炎座(1981年)
- ウルトラシリーズ
- ウルトラマン物語(1984年):ドックン
- ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説(1990年):土偶型ワダツジン、漁師
- プルガサリ 伝説の大怪獣(1985年):生まれたてのプルガサリ
- ロボフレンド(1987年):トゥーマッチ
- ミカドロイド(1991年):アパートの住人
テレビ
[編集]- 緊急指令10-4・10-10 第20話「宇宙から来た暗殺者」(1972年):ロック星人
関連人物
[編集]- 破李拳竜 - 『ゴジラvsメカゴジラ』でベビーゴジラを演じた。元祖「ゴジラの息子」であるミニラを演じた深沢をリスペクトした。また、深沢を「マーさん」と呼んだ[4]。
脚注
[編集]- ^ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 80–81, 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃メイキング」
- ^ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 110–111, 「東宝チャンピオンまつりスーツアクター列伝」
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ 特撮雑誌『宇宙船』Vol.66 1993年秋号 pp.50-52 破李拳竜による製作レポート
参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『特技監督中野昭慶』(ワイズ出版)ISBN 9784898302804
- 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。