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山口開生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山口 開生(やまぐち はるお、1925年6月8日 - 2008年12月30日)は、日本実業家。第2代日本電信電話株式会社 (NTT) 代表取締役社長。同社元会長。

経歴

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京都府出身。旧制四高を経て東京大学第二工学部卒業後、1948(昭和23)年 逓信省に入省。電気通信省を経て、日本電信電話公社。建設局長、施設局長、技師長等を歴任。 戦災によって壊滅状態にあった電話網の普及や、電話の即時化等に貢献した。また、日米貿易摩擦の問題が浮彫りになった1980年代には、独自の資材調達方法を確立し問題解消した。

民営化を経て、1986(昭和61)年6月、NTT副社長に就任。1988(昭和63)年6月、第3回定時株主総会において、第2代日本電信電話株式会社社長に就任した。

社長在任中に、電電公社最後の総裁であり、前社長で当時のNTT会長職にあった真藤恒がリクルート事件発覚によって辞任した。真藤は、民営化したNTTの看板的存在であったため、山口は、その後の社内の建て直しに尽力した。「企業理念」「21世紀のサービスビジョン」「中期経営計画」を作成し、サービスの高度化と経営基盤確立の方向を示した。1992年に東洋経済新報社から出版した「NTTにかけた夢 (トップが語る21世紀)」では未来のNTTの発展への潜在能力を自らの視点で書き下した。

1990(平成2)年社長を退き、真藤辞任以後、空席であった会長を1996(平成8)年まで務める。後任には児島仁が就任。

2008年12月30日死去。

先代
真藤恒
日本電信電話株式会社社長
第2代: 1988年 - 1990年
次代
児島仁
先代
猪瀬博
電子通信学会会長
第63代: 1986年 - 1987年
次代
西澤潤一

脚注

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