動的等価と形式等価
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(形式等価から転送)
動的等価と形式等価(どうてきとうかとけいしきとうか、英語: dynamic and formal equivalence)は、言語間の翻訳に関して、その地域の文化と言語習慣に添って理解しやすい形で翻訳するか、原語に近い形で翻訳するかの選択で、前者を動的等価(Dynamic equivalence)、後者を形式等価(Formal equivalence)と呼ぶ。
動的等価と形式等価はおおまかにいって、それぞれ意訳と直訳に相当する。アメリカ合衆国の言語学者のユージン・ナイダが聖書翻訳理論として唱えだしたもので、彼は後にアメリカ聖書協会の翻訳部長として1960年代から動的等価による翻訳を推し進め、聖書協会世界連盟(UBS)を通して日本を含めた各国の聖書翻訳に大きな影響を与えた。
聖書翻訳
[編集]聖書の翻訳は形式等価から動的等価、意訳まで、さまざまな形で行われてきた。
おもに形式等価翻訳
[編集]- ウルガタ聖書(ラテン語)
- ルター聖書(ドイツ語)
- ドゥアイ・リームズ聖書
- 改訂版聖書 (RV)
- アメリカ標準版聖書 (ASV)
- 世界英語聖書 (WEB)
- 新ジェームズ王版聖書 (NKJV)
- 新改訂標準訳聖書 (NRSV)
- 英語標準訳聖書 (ESV)
- 正教会スタディバイブル (OSB)
- 文語訳聖書(日本語)
- 口語訳聖書(日本語)
動的等価翻訳と形式等価翻訳の混合
[編集]おもに動的等価翻訳および意訳
[編集]- エルサレム聖書 (JBまたはTJB)
- 新英語聖書 (NEB)
- グッドニューズバイブル (GNB)
- 改訂英語聖書 (REB)
意訳
[編集]- リビングバイブル (TLB)