御井神社 (出雲市)
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(御井神社 (斐川町)から転送)
御井神社 | |
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拝殿 | |
所在地 | 島根県出雲市斐川町直江2518 |
位置 | 北緯35度22分47.5秒 東経132度49分41秒 / 北緯35.379861度 東経132.82806度 |
主祭神 | 木俣神 |
社格等 |
式内社 郷社 |
本殿の様式 | 大社造 |
例祭 | 10月9日 |
御井神社(みいじんじゃ)は島根県出雲市斐川町直江にある神社である。大国主の神話に登場する八上比売(やがみひめ)とその子である木俣神(このまたのかみ)にまつわる伝承のある神社で、安産の神として信仰されている。
祭神
[編集]- 木俣神(御井神)
『古事記』に描かれる大国主の神話に登場する。大穴牟遅神と結婚した八上比売は、子を身ごもり出雲国まで来たが、正妻の須勢理毘売を畏れ、生まれた子を木の俣に押し込んで因幡国に帰ってしまった。そのためにその子は木俣神と名づけられたとのことである。
歴史
[編集]『出雲国風土記』出雲郡条に記載された在神祇官社の御井社、延喜式神名帳出雲国出雲郡に記載された御井神社に比定される。社地の近くにはかつての大社造の社殿の遺構と考えられる9本柱の柱穴がある杉沢III遺跡が発掘されており、初期の社地と推定されている。
摂末社
[編集]- 天神社
- 実巽神社(じっそんじんじゃ) - 境外社、母神の八上比売を祀る
信仰
[編集]神社の近くに「生井(いくい)」、「福井(さくい)」、「綱長井(つながい)」と呼ばれる3つの井戸があり、八上比売が出産の時に産湯を使ったという伝承がある。元来この3つの井戸に対する信仰が神社に発展したものと考えられる。
参考文献
[編集]- 白井永二・土岐昌訓編『新装普及版 神社辞典』 1997年 東京堂出版 ISBN 4-490-10474-X
- 関和彦『『出雲国風土記』註論』 2006年 明石書店 ISBN 4-7503-2376-4
- 瀧音能之『古代の出雲事典』 2001年 新人物往来社 ISBN 4-404-02941-1