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闇の仕事人 KAGE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
忍者龍剣伝GBから転送)
闇の仕事人 KAGE
ジャンル 横スクロールアクションゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ(FC)
Wii
ニンテンドー3DS(3DS)
Wii U
[Shadow of the Ninja]
PlayStation 4
PlayStation 5
Nintendo Switch
開発元 ナツメ
発売元 日本 ナツメ
アメリカ合衆国 タイトー
プログラマー いしはらかずひこ
音楽 水谷郁
山西浩一
美術 谷口俊一
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 FC
日本の旗 1990年8月10日
アメリカ合衆国の旗 1990年
欧州連合の旗 1991年7月25日
Wii
アメリカ合衆国の旗 2010年6月14日
欧州連合の旗 2010年7月9日
3DS,Wii U
欧州連合の旗 2014年12月4日
アメリカ合衆国の旗 2015年1月29日
[Shadow of the Ninja]
2024年8月29日
その他 型式
日本 NAT-JL
アメリカ合衆国 NES-JL-USA
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闇の仕事人 KAGE』(やみのしごとにん カゲ)は、ナツメより1990年8月10日にに発売されたファミリーコンピュータ用横スクロールアクションゲーム北アメリカでは『Shadow of the Ninja』、ヨーロッパでは『Blue Shadow』のタイトルで発売されている。欧米でのみ、2010年Wii用ソフトとして、2014年ニンテンドー3DSおよびWii U用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。

ナツメアタリによりリメイク第4弾として本作が選ばれ『闇の仕事人KAGE Shadow of the Ninja』として開発中である事が発表された[2]。当初2024年春発売予定だったが、延期され2024年8月29日発売となった[3]。日本国内並びにアジア地域における製造・販売はセガが担当する[4]

本稿では、キャラクターを差し替え『忍者龍剣伝』シリーズとして発売された移植作品『忍者龍剣伝GB 摩天楼決戦』についても併せて記述する。

システム

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画面左側に体力ゲージ、投擲武器のカウンターがあり、1プレイヤー側は左上、2プレイヤー側は左下に表示される。キャラクター共通の初期数値は体力16。体力数値16は最大値であり、ゲーム中に体力の上限を高める効果は一切存在しない。また、敵キャラクターから受ける被弾ダメージや接触ダメージなどは一律ではない。

基本的には、累積ダメージは次ステージへの持ち越しとなっており、体力の回復は道中のコンテナから入手できるでのみ可能。また、残り体力が9以上である場合に限り、攻撃ボタンを数秒押し続ける事により、体力を8ほど消費する見返りに画面上の敵全てに大ダメージを与える『雷の術』を使用できる。

残機制を採用しておらず、穴に落ちた場合は体力の消耗で処理され、画面中の特定のポイントからの即時再開となる。体力ゲージが0になるとゲームオーバーとなり、コンティニュー選択画面に移る。コンティニュー回数は5回までで、ステージのスタート地点からの再開となり、エンドを選択するとタイトル画面に戻る。

プレイヤーは忍者“HAYATE(ハヤテ)”・くノ一“KAEDE(カエデ)”の何れかを操作する。2人同時プレイの場合、操作キャラクターの決定権は1プレイヤー側にのみ存在し、同じキャラクターでの同時プレイは不可。キャラクターによる性能差は存在しない。

忍び道具

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プレイヤーは道中に点在するコンテナから忍び道具を入手し、それぞれの特性を駆使してステージを進む。同種類の忍び道具の入手によって最大3段階まで強化が可能だが、何らかのダメージを受けると段階的に弱体化する。忍び道具は薬を除いて2系統に分かれ、投擲武器は使用回数がカウンターに表示される。仕様として異なる武器のストックができないため、複数武器の使い分けは不可能。

直接攻撃武器
忍刀
標準武器。攻撃範囲が小さいため、常に敵に接近する必要がある。強化によって前方に強力な衝撃波を発射するようになる。
鎖鎌
十字キーとの同時入力によって左上、上、右上への3方向いずれかへの攻撃が可能になるが、攻撃判定が先端部にしか存在しない。強化によって先端部の攻撃範囲が少しだけ大きくなり、攻撃時に前後に短距離の衝撃波を発射するようになる。
投擲武器
手裏剣
画面端まで届くが、独特の追尾性能を持つ。
手榴弾
床を弾む、または転がって進み、壁などに触れると炸裂して複数回のダメージを与える。
その他
小瓶に入った薬。赤と白2種類が存在し、赤は4メモリ分、白は最大値まで体力を回復する。

ストーリー

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とある惑星に存在する大国アメリカは、強大な軍事力を背景に皇帝“ガルダ”によって独裁体制の下に支配されていた。ガルダ打倒のためにアメリカに乗り込む者も少なくなかったが、一人として帰った者はいない。しかし、ある日厳重な警備網を突破して国境を越えた2つの影があった…。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 アメリカ合衆国 Shadow of the Ninja
ヨーロッパ Blue Shadow
アメリカ合衆国 201006142010年6月14日
ヨーロッパ 201007092010年7月9日
Wii ナツメ ダウンロード
バーチャルコンソール
-
2 ヨーロッパ Blue Shadow
アメリカ合衆国 Shadow of the Ninja
ヨーロッパ 201412042014年12月4日
アメリカ合衆国 201501292015年1月29日
ニンテンドー3DS
Wii U
ナツメ ダウンロード
(バーチャルコンソール)
-
3 Nintendo Entertainment System
Nintendo Switch Online
アメリカ合衆国 202002192020年2月19日
Nintendo Switch 任天堂 ダウンロード -

スタッフ

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  • プログラム:いしはらかずひこ
  • グラフィック:谷口俊一
  • サウンド:水谷郁、山西浩一
  • スペシャル・サンクス:宮部寿保、たなかあつし、新保孝、NITURU、S.K、ふじもととみひさ、たかおかしゅうや、もりもとゆきお、かなやもりゆき
  • スーパーバイザー:KASARI

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー32/40点(FC)[5]
ファミ通23/40点(FC)[6]
NintendoLife6/10stars(Wii)[7]
Nintendo Power3.3/5点(FC)[5]
ファミリーコンピュータMagazine17.90/30点(FC)[1]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、5・6・7・5の合計23点(満40点)となっている[8][6]。レビュアーからは、スプライト性能の影響によりキャラクターが小さい事を指摘され、当時の他機種のゲームと比較して「見劣りがする」とグラフィック面に関して否定的に評価された[8]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り17.90点(満30点)となっている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.03 3.04 3.06 3.03 2.94 2.80 17.90

忍者龍剣伝GB 摩天楼決戦

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忍者龍剣伝GB 摩天楼決戦
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ゲームボーイ
開発元 ナツメ
発売元 テクモ
プログラマー DFS.KOTOBUKI
音楽 岩月博之
シリーズ 忍者龍剣伝シリーズ
人数 1人
メディア 1メガビットロムカセット
発売日 日本 199112131991年12月13日
アメリカ合衆国 1991121991年12月
ヨーロッパ 1992年
その他 型式:日本 DMG-NGJ
アメリカ合衆国 DMG-NG-USA
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概要

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1991年にテクモから発売されたゲームボーイ用アクションゲーム。同社の看板作品の一つ『忍者龍剣伝』(1988年)の名を冠しているが、開発はナツメが担当しており音楽やアクション体系の流用など、内容は『KAGE』の大部分をベースにした移植作品である。

テクモシアター作品として開発されたものではないため、ステージ間のシネマディスプレイはない。ストーリーはファミコン版第1作の3年前となる1985年、突如としてあらわれ、アメリカを制圧した皇帝ガルフの軍団に若きリュウ・ハヤブサが挑むというもの。リュウ・ハヤブサの修行時代のエピソードとされ、後年の『NINJA GAIDEN』(2004年)よりも更に過去の出来事となっている。

プレイヤーキャラクターは同シリーズの主人公であるリュウ・ハヤブサとなっている。また、敵キャラクターもボスキャラクターが皇帝ガルダから邪鬼王の配下であるガルフ=ソドーム皇帝に置き換えられている。他にはスパイダー、ジャック、グレゴリー、アレン大佐、風鬼斎といった敵キャラクターが登場。

スタッフ

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  • プログラム:DFS.KOTOBUKI
  • グラフィック:PCT、BBB、KICK.NATSUJIU、M-SIGI SIGI
  • サウンド:DON(岩月博之)
  • スペシャル・サンクス:いしはらかずひこ、SHUN(谷口俊一)、TAM TAM、TARU、TOM(にしやまともゆき)、FU-TAROU、OTAKE-SAN

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通25/40点[9]
GamePro3/5点[10]
ファミリーコンピュータMagazine20.3/30点[11]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.4 3.4 3.3 3.2 3.6 3.4 20.3

脚注

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  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、98頁。 
  2. ^ [1]
  3. ^ maru (2024年8月29日). “リメイク版「闇の仕事人 KAGE Shadow of the Ninja」PS/Switch向けに発売。多彩な忍者アクションを収録した最新トレイラーを公開”. 4Gamer.net. Aetas. 2024年9月11日閲覧。
  4. ^ NINJAアクションゲームの傑作が、34年ぶりに登場! 『闇の仕事人KAGE Shadow of The Ninja』2024年8月29日(木)に発売決定! セガ 2024年4月26日
  5. ^ a b Shadow of the Ninja for NES(1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2017年2月21日閲覧。
  6. ^ a b 闇の仕事人 KAGE まとめ [ファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年2月21日閲覧。
  7. ^ Shadow of the Ninja for Wii(2010)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年4月29日閲覧。
  8. ^ a b ファミコン通信』、アスキー、1990年8月17日。 
  9. ^ a b 忍者龍剣伝 摩天楼決戦 まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年2月21日閲覧。
  10. ^ Ninja Gaiden Shadow for Game Boy(1991)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年4月29日閲覧。
  11. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、505頁、ASIN B00J16900U 

外部リンク

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