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慶州冰氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
慶州氷氏から転送)
慶州冰氏
氏族
朝鮮
領地 慶州市
家祖 冰如鏡
慶州冰氏
各種表記
ハングル 경주빙씨
漢字 慶州冰氏
発音 キョンジュ ピンッシ
日本語読み: けいしゅう ひょうし
MR式
2000年式
Kyŏngju Ping-sshi
Gyeongju Bing-ssi
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慶州冰氏(キョンジュビンし、けいしゅうひょうし、: 경주 빙씨)は、朝鮮氏族の一つ。本貫慶尚北道慶州市である[1][2][3]2015年韓国統計庁による調査では、738人である[4]

『朝鮮氏族統譜』によれば、中国から入ってきた姓氏で、全南谷城地方に多く暮らすというが、『増補文献備考』や『陶谷叢説』にも見えないものが、1930年国勢調査で初めて現れた[1]

始祖

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始祖は、中国出身の冰如鏡である[1][2][3]。冰如鏡は明の文科に及第、文淵学士と礼部侍郎を歴任した[2][3]。その後、内閣翰林を務めていた時に[2]李氏朝鮮へ使臣として渡り、そのまま帰化した[2][3]世祖は冰如鏡を国賓として礼遇し、慶州府院君に封じて、吏曹参議と同副承旨の官職を下賜した[2][3]。冰如鏡が慶州府院君に封ぜられたことを以て、後孫たちが本貫を慶州とした[2]

慶州「氷」氏

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2000年に、韓国統計庁が行った人口住宅総調査に伴う「姓氏および本貫集計」結果によって、本貫を慶州とする氷氏「慶州氷氏」が1世帯1名発見された[2]。しかしながら、日本では「」が公的な字体として指定されているので、異体字として扱われるが、中国・台湾などの中華圏では、「」が公的な字体で、はその略字であり、異体字ということになる[注釈 1]上、韓国では、いずれかを公用字体と指定しておらず、互いに通用していることで略体の「」を使ったにすぎず、それを混乱して別の姓氏と勘違いして集計したものであって、本来、「冰氏」および「慶州冰氏」に集計しても構わなかった物であろう[注釈 2]

2015年の韓国の統計庁による調査では「」に統一され、「慶州氷氏」は738人である[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ 実際、ウィクショナリーでも、「」が「氷」よりも由緒のある字形(古字)であることが説明されている。元来、が本来「」の象形文字であり、「」は会意文字で、「」は「」の略体なのである。
  2. ^ 事実、1930年に行われた朝鮮総督府による国勢調査で、初めてこの姓が明確に記録されたとき、「冰」ではなく「」の字体が用いられている[5]

出典

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  1. ^ a b c 빙 [冰]” [冰] (朝鮮語). NAVER 지식백과 (ネイバー知識百科). ネイバー. 2019年9月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 金鎮禹 『韓国人の歴史』, (2009), p.368
  3. ^ a b c d e 『韓国人の姓氏と族譜』, (2004), p.318
  4. ^ a b KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月20日閲覧。
  5. ^ 朝鮮総督府 『朝鮮の姓』(1930), p55,56,57,59,72, etc.

参考

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  • 빙 [冰]” [冰] (朝鮮語). NAVER 지식백과 (ネイバー知識百科). ネイバー. 2019年9月10日閲覧。
  • 朝鮮総督府 編(日本語)『朝鮮の姓』(復刻版)第一書房 (朝鮮総督府)、東京 (京城府)、1977年。 
  • 「새역사」역사편찬회 編(朝鮮語)『한구인 성씨 족보(韓国人の姓氏と族譜)』(第3版)図書出版オンブックス(도서출판 온북스 (onbooks))ソウル、2008年。ISBN 8995435135 
  • (朝鮮語)『한구인 역사(韓国人の歴史)』(第3刷)図書出版 春秋筆法(도서출판 춘추필법 )大田、2010年。ISBN 9788996301202 
  • 金光林 (2014年). “A Comparison of the Korean and Japanese Approaches to Foreign Family Names” (英語) (PDF). Journal of cultural interaction in East Asia (東アジア文化交渉学会): p. 23. オリジナルの2016年3月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160327222247/http://www.sciea.org/wp-content/uploads/2014/05/03_JIN.pdf 

関連項目

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