新フラームス同盟
新フラームス同盟 Nieuw-Vlaamse Alliantie | |
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党首 | バルト・デウェーフェル |
成立年月日 | 2001年 |
本部所在地 | ベルギー ブリュッセル |
代議院議席数 |
24 / 150 (16%) |
元老院議席数 |
10 / 59 (17%) |
政治的思想・立場 |
中道右派[1] - 右派[2] フラームス・ナショナリズム フラームス・分離主義 地域主義 自由保守主義 |
国際組織 |
国際民主同盟 欧州自由同盟 欧州保守改革グループ |
公式サイト | www.n-va.be |
新フラームス同盟(しんフラームスどうめい、オランダ語: Nieuw-Vlaamse Alliantie、略称:N-VA)は、ベルギーの政党。オランダ語系のフラマン語圏であるフランデレン地域を基盤とする中道右派の地域主義政党である。新フランドル同盟と表記される場合もある。党首はバルト・デウェーフェル。
動向
[編集]2001年にフランデレンの地域政党である人民同盟(オランダ語: Volksunie)が左右両派に分裂したことにより、その右派が結成したもの(左派は社会自由主義を掲げるスピリットとなった)。
ベルギーの王制には批判的で、2012年にアントウェルペンの市長に当選した党首のバルト・デウェーフェルは王宮での会見にノーネクタイで現れた上で、「私は民主主義者なので、共和主義者だ。出自のおかげで権力を持つ人物は信用しない」と述べている[3]。
これまで最大政党であるキリスト教民主フラームス(CD&V)と共同歩調をとっており、下院である代議院では150議席のうち30議席を、上院である元老院では71議席(王族を含まない)のうち14議席を、それぞれCD&Vとの統一会派で占めており、イヴ・ルテルム連立政権の与党として上下両院で第1勢力に加わる格好となってきた。
2010年の総選挙においては単独で立候補し、代議院で27議席を獲得して第1党となった。しかし与党に加わらず、デウェーフェルも首相に就任しないとしたため、各党は連立政権をなかなか形成できず、政局は混迷した。結局、ワロン系社会党のエリオ・ディルポが首相となるまで、535日を要した[3]。
2012年10月には、デウェーフェルがアントウェルペンの市長に当選。これによってベルギー北部のフランデレン中心の政策がいっそう強まるとの観測が広まった。
2014年の総選挙においては代議院で33議席を獲得し、前回に引き続いて代議院における第1党となった。その後に改革運動 (MR) とフラームス自由民主 (VLD) 、CD&Vとの4党で連立政権を発足させたが、その首相にはN-VAではなくMR所属のシャルル・ミシェルが就任した。
2018年にはミシェル政権が進める国連の移民協定締結に反対する立場をとり、12月9日に連立政権を離脱[4]。ミシェル政権は過半数を失い、結果的に政権崩壊の引き金を引いた[5]。
脚注
[編集]- ^ Moufahim, Mona; Humphreys, Michael (2015). “Marketing an extremist ideology: the Vlaams Belang's nationalist discourse”. The Routledge Companion to Ethics, Politics and Organisations. Routledge. p. 90. ISBN 978-1-136-74624-6
- ^ “Inside the far right's Flemish victory” (27 May 2019). 14 June 2020閲覧。
- ^ a b Claire ROSEMBERG; Philippe SIUBERSKI (2013年7月22日). “ベルギー新国王を迎える政治的時限爆弾”. AFPBB News 2013年7月22日閲覧。
- ^ “Desertion over UN migration pact leaves Belgium with minority government”. The National. (2018年12月10日) 2018年12月19日閲覧。
- ^ “ベルギー首相が辞意表明”. 日本経済新聞. (2018年12月19日) 2018年12月19日閲覧。