新保祐司
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新保 祐司(しんぽ ゆうじ、1953年5月12日 - )は、日本の文芸評論家。元都留文科大学副学長・教授。
略歴
[編集]宮城県仙台市出身。四人兄弟の末っ子。父親は出光興産勤務。小中学校時代は世田谷区の上馬で過ごす。世田谷区立旭小学校、世田谷区立駒留中学校卒業。1977年東京大学文学部仏文科卒業。
キリスト教や日本の伝統・文化に理解を示す。自らの評論を「文芸的な評論」とし、詩的な文章をつくることを主眼としている。
文芸評論家の富岡幸一郎との対談本、共著が比較的多い。表現者、北の発言に連載をもつ。
2007年度の第8回正論新風賞を受賞[1]。2017年度の第33回正論大賞を受賞した[2]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『内村鑑三』(構想社 1990/文春学藝ライブラリー(文庫) 2017)
- 『島木健作 義に飢ゑ渇く者』(リブロポート<シリーズ民間日本学者> 1990)
- 『文芸評論』(構想社 1991)
- 『批評の測鉛』(構想社 1992)
- 『日本思想史骨』(構想社 1994)
- 『正統の垂直線 透谷・鑑三・近代』(構想社 1997)
- 『批評の時』(構想社 2001)
- 『国のさゝやき』(構想社 2002)
- 『信時潔』(構想社 2005)
- 『鈴二つ』(構想社 2005)
- 『フリードリヒ 崇高のアリア』(角川学芸出版 2008)
- 『異形の明治』(藤原書店 2014)
- 『シベリウスと宣長』(港の人 2015)
- 『ハリネズミの耳 音楽随想』(港の人 2015)
- 『鬼火 散文詩集』(港の人 2016)
- 『「海道東征」への道』(藤原書店 2016)
- 『明治頌歌 言葉による交響曲』(展転社 2017)
- 『明治の光 内村鑑三』(藤原書店 2018)
- 『「海道東征」とは何か』(藤原書店 2018.5)
- 『義のアウトサイダー』(藤原書店 2018.10)
- 『詩情のスケッチ――批評の即興』(藤原書店 2019.7)
- 『ベートーヴェン 一曲一生』(藤原書店 2020.10)
- 『ブラームス・ヴァリエーション』(藤原書店 2023.4)
共著
[編集]- 『日本の覚醒 内村鑑三によって』(富岡幸一郎、リブロポート 1993)
- 『日本の正統』(富岡幸一郎、朝文社 1995)
- 『日本の歴史文学 『夜明け前』と『天皇の世紀』』(富岡幸一郎、朝文社 2001)
- 『文学研究のたのしみ』(鷺只雄・田中実ほか、鼎書房 2002)
- 『歴史精神の再建 明治・大正・昭和』(桶谷秀昭、作品社 2012)
編著
[編集]- 『北村透谷-《批評》の誕生』(至文堂「国文学解釈と鑑賞」別冊 2006)
- 『「海ゆかば」の昭和』(イプシロン出版企画 2006)
- 『別冊環18 内村鑑三』(藤原書店 2011)
脚注
[編集]- ^ “京都大学教授・佐伯氏らを表彰…「正論大賞」贈呈式”. ZAKZAK (夕刊フジ). (2008年2月22日) 2013年8月5日閲覧。
- ^ “正論大賞に新保祐司氏 新風賞は小川榮太郎氏、三浦瑠麗氏”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2017年12月5日). 2019年9月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 都留文科大学公式サイトでの教員紹介
- 新保祐司-産経ニュース
- 「しんとせしものなり」:『終戦の日』1945年8月15日のあの「一瞬の静寂」に秘められた意味とは - ウェイバックマシン(2008年4月14日アーカイブ分)