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前口動物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
旧口動物下界から転送)
前口動物 Protostomia
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
亜界 : 真正後生動物亜界 Eumetazoa
階級なし : 左右相称動物 Bilateria
階級なし : 前口動物 Protostomia
Grobben, 1908
上門

前口動物(ぜんこうどうぶつ、学名:Protostomia、: Protostome)は、初期に形成された原口がそのまま口となって発生する動物原口動物先口動物旧口動物(きゅうこうどうぶつ)ともいう。後口動物に対立する。

概要

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左右相称動物の進化の初期に、後口動物と分岐したものであると考えられている。扁形動物輪形動物腹毛動物環形動物軟体動物節足動物など、多くの動物門が含まれる。刺胞動物などの2胚葉性動物は含まれない。また、真体腔性の動物についてのみいわれることもある。

前口動物に属する生物群の中で、例外的に原腸肛門になる発生様式を持つものもあるが、その場合は分類が優先される。

触手冠動物外肛動物門・箒虫動物門・腕足動物門)は、前口動物であるか後口動物であるかについて、意見の対立がある。しかし、分子系統解析の結果では前口動物群に含まれるという説が有力である。また、発生様式からは後口動物に含まれる毛顎動物門も、分子系統解析からは前口動物に含まれるという説が有力である。その場合の「前口動物」という名称は、発生様式というより、分類群に対してのラベルという意味合いが強い。

ヘッケル派の体系では、前口動物は、螺旋卵割であり、裂体腔をもつ。

前口動物を、冠輪動物脱皮動物に大分類する説もある。

左右相称動物における系統的位置

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左右相称動物
後口動物

棘皮動物脊索動物など

前口動物
冠輪動物

環形動物軟体動物など

脱皮動物

節足動物線形動物など

脚注

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関連項目

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