恋川春政
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(晩器春政から転送)
恋川 春政(こいかわ はるまさ、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]恋川春町の門人、または二代目春町の門人といわれる。北川や恋川の画姓を称し、晩器、花月斎、春政と号す。作画期は享和から文化の頃にかけてとされ、喜多川歌麿風の美人画や読本の挿絵などを描いている。
作品
[編集]- 『朝顔日記』十冊 読本 ※雨香園柳浪作、文化8年(1811年)刊行 「北川春政」落款
- 「駕籠の女」 大長判錦絵 城西大学水田美術館所蔵
- 「美人に猫図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵
- 「二美人図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵
- 「遊女」 絹本着色 光記念館所蔵 ※「晩器春政筆」の落款、「春」の朱文方印あり。那須ロイヤル美術館(小針コレクション)旧蔵
- 「懐紙を持つ芸妓図」 紙本着色 熊本県立美術館所蔵 ※「春政筆」の落款、「春」の朱文方印と印文不明の白文方印あり
参考文献
[編集]- 楢崎宗重編 『肉筆浮世絵第六巻 歌麿』 集英社、1981年 ※57頁
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第四巻) 那須ロイヤル美術館、1989年
- 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅲ』 熊本県立美術館、1991年