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おいCベリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
晴苺から転送)

おいCベリー(おいしーベリー、英語: Oishi Berry[1])はイチゴの品種名。

概要

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農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターにおいて開発された[1]

2000年に、炭疽病に抵抗性のある系統9505-05を子房親に、さちのかを花粉親として交雑した実生から選抜し、2010年に出願され2012年12月28日に品種登録された(品種登録番号22113)[1][2]。旧系統名は「久留米60号」であった[2]

特徴

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さちのかは市販イチゴ品種の中でもビタミンCが高いことが知られるが、おいCベリーはさちのかの1.3倍のビタミンCを含む[1][2]とよのかと比較した場合には約1.6倍となる[1][2]。さちのかと同様に果皮が硬く、日持ち性にも優れる[2]うどんこ病には中程度の抵抗性があるが、萎黄病炭疽病に対しての抵抗性はない[2]

晴苺

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晴苺(はれいちご)は岡山県で栽培されているおいCベリーの販売ブランド名[3][4]。2019年に定められた[3][5]

岡山県では、肥料を絶つタイミング、イチゴを栽培するハウス内の温度管理や電照をつける時期や時間の長さなどを細かくマニュアルで示しており、このマニュアルに沿って栽培されたおいCベリー品種のみが晴苺を名乗れる[5]

ブランド名は「ハレの日の贈答品にふさわしい」ことから名づけられた[6]

出典

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  1. ^ a b c d e 曽根一純、沖村誠、北谷恵美、木村貴志「アスコルビン酸含量が多く抗酸化活性の高い促成栽培用イチゴ新品種 「おいCベリー」」『農研機構研究報告 九州沖縄農業研究センター』、農業・食品産業技術総合研究機構NAID 120006349044 
  2. ^ a b c d e f おいCベリー”. 農業・食品産業技術総合研究機構. 2023年2月19日閲覧。
  3. ^ a b 新ブランドは「晴苺」 岡山県発表 おいCベリー 首都圏などでPRへ”. 47ニュース. 山陽新聞 (2019年12月19日). 2023年2月19日閲覧。
  4. ^ “新ブランド「晴苺」 首都圏で注目 岡山県が出荷量拡大へ生産者支援”. 山陽新聞. (2022年1月18日). https://web.archive.org/web/20220118114844/https://www.sanyonews.jp/article/1219455 2023年2月19日閲覧。 
  5. ^ a b 吉川喬 (2022年3月13日). “桃、ブドウに続け…フルーツ王国・岡山の新星「晴苺」”. 朝日新聞DIGITAL. https://www.asahi.com/articles/ASQ3D6RZWQ37PPZB001.html 2023年2月19日閲覧。 
  6. ^ “「晴苺」デビュー! 甘さもビタミンもどうぞ!”. 日本食糧新聞. (2020年3月1日). https://news.nissyoku.co.jp/hyakusai/ishii20200212121545376 2023年2月19日閲覧。