水妖
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(水の乙女から転送)
水妖(すいよう、みずあやかし)とは、川や湖、海などに水辺に住む水の妖精・妖怪・怪物のこと。
water maid (水の乙女)という異名があるようにウィンディーネやローレライ(一般的には淡水に住む者とされるが、マーメイド・セイレンなど海に住む者を含む場合もある)など美しい女性の姿をしていることが多く、その美貌と美しい歌声で若い男性を誘って海に沈めたり、乗船を難破させたりすると考えられている。
ただし、世界には様々な水妖が存在し、ヨーロッパにおける水妖の祖とされているギリシア神話のプローテウスも普段は男性の姿であったとされており、日本の河童も水妖の一種である。日本の古典『今昔物語集』では、池の近くに身長約3尺(約90センチメートル)の老人が現れ「水の精(みづのたま)[1]」と名乗る話がある[2]。また、馬や牛、蛇の姿で出没するものも存在する。
脚注
[編集]- ^ 『図説 日本妖怪大全』(ISBN 978-4-06-256049-8)などの水木しげるの著書では「水精の翁(すいせいのおきな)」の名で記述されている。
- ^ 著者不詳 著「冷泉院水精成人形被捕語第五」、馬淵和夫・国東文麿・稲垣泰一校中・訳 編『今昔物語集』 4巻、小学館〈新編 日本古典文学全集〉、2002年、31-33頁頁。ISBN 978-4-09-658038-7。