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水島灘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
地図
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15 km
児島半島
塩飽諸島
笠岡諸島
水島灘
三百山付近から見た水島灘。手前が濃地諸島、右奥が上水島と下水島(水島諸島)。

水島灘(みずしまなだ)は、岡山県香川県の海域の一つである。

概要

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瀬戸内海の東部、本州と塩飽諸島笠岡諸島児島半島で囲まれた海域であり、備讃瀬戸備後灘に隣接する。

倉敷市水島地域の地名はここから由来している。海苔や貝類の養殖漁業が盛んであったが、高度経済成長期に伴う水島石油化学コンビナートの造成などの人間活動によって水質汚濁が顕著になり[1]、沿岸漁業は次々と姿を消した。近年は環境対策も進み、水質は改善されつつある。

笠岡湾はカブトガニの生息地で知られていたが、国営事業の干拓によって生息環境が大きく悪化した[2]。また、寄島園地干拓事業によって陸続きになったものの、自然の砂浜が残る。

下津井は古い港町で、近世から昭和初期にかけて、港町として大いに栄えた。今日では漁業を中心とする閑寂な町並みで、タコ料理が名物。また、岡山県におけるシャコの主要な産地としても知られる[3]

一帯は台風による高潮の被害を受けやすく、2004年の台風16号では夥しい被害を受けている。

水島灘と船幽霊の伝説

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水島灘は海が荒れやすく、瀬戸内海有数の船の難所として知られており、昔から難破が跡を絶たなかった。そのため、一帯には船乗りの亡霊が柄杓を求めて相手の船を沈めるという、船幽霊の伝説が残っている[4]水島諸島の大柄杓島や小柄杓島といった地名はこの伝説に基づく[5]

関連項目

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 柳哲雄, 1973年, 『水島灘・燧灘の流動と底質に関して』, 沿岸海洋研究, 第11巻,第1号, 8-12頁
  2. ^ 地球・人間環境フォーラム, 2020年09月15日, 第42回 干拓後に生き残ったカブトガニと漁業の今ー岡山・笠岡
  3. ^ 中力健治, 草加耕司, 山下泰司, 村山史康, 2018年, 『岡山県西部海域におけるシャコの成熟生態とその変化』, 岡山水研報告, 33号, 10-16頁
  4. ^ 水島灘の舟幽霊
  5. ^ 「船幽霊」を訪ねて