パオロ・ゲレーロ
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ペルー代表でのゲレーロ (2018年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
ホセ・パオロ・ゲレーロ・ゴンサレス José Paolo Guerrero González | |||||
ラテン文字 | Paolo Guerrero | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | ペルー | |||||
生年月日 | 1984年1月1日(40歳) | |||||
出身地 | リマ | |||||
身長 | 185cm | |||||
体重 | 82kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | ラシン・クラブ | |||||
ポジション | FW | |||||
背番号 | 79 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
1992-2002 | アリアンサ・リマ | |||||
2002-2003 | バイエルン・ミュンヘン | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2002-2006 | バイエルン・ミュンヘンII | 66 | (45) | |||
2004-2006 | バイエルン・ミュンヘン | 27 | (10) | |||
2006-2012 | ハンブルガーSV | 134 | (37) | |||
2012-2015 | コリンチャンス | 60 | (23) | |||
2015-2018 | フラメンゴ | 61 | (19) | |||
2018-2021 | インテルナシオナル | 40 | (19) | |||
2022-2023 | アヴァイFC | 10 | (0) | |||
2023- | ラシン・クラブ | |||||
代表歴2 | ||||||
2004- | ペルー | 101 | (38) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2021年12月26日現在。 2. 2019年10月15日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
パオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero, 1984年1月1日 - )は、ペルーの首都リマ出身のサッカー選手。ペルー代表。ポジションはフォワード。 約20年間に渡って招集されているペルー代表では、コパ・アメリカで3度の得点王に輝き、同国の代表通算得点記録を持つストライカーでもある。
経歴
[編集]ペルーのサッカークラブ、アリアンサ・リマの下部組織で育った。そこで200ゴール以上を記録したゲレーロは2002年にバイエルン・ミュンヘンから誘われ入団する。最初の2年間はバイエルンのセカンドチームに在籍。そこで結果を残してトップチームへと引き上げられるとスーパーサブ的な活躍を見せた。
2006年7月1日、移籍金250万ユーロでハンブルガーSVへの移籍が決定した。このシーズンで、ハンブルガーの選手として古巣バイエルンと戦ったリーグ戦ではゲレーロが得点して勝利している。
この試合の結果によりバイエルンのシーズン4位以下が確定され、バイエルンはUEFAチャンピオンズリーグの出場権を逃した。
2012年7月11日、ブラジルのコリンチャンスへの移籍が決定した[1]。
日本で行われたFIFAクラブワールドカップ制覇に貢献し、準決勝のアル・アハリ(アフリカ代表)そして決勝のチェルシーFC(欧州代表)でもダニーロのシュートを相手DFケーヒルが弾いて浮き上がったボールを頭で合わせ決勝点を挙げた。
2018年 2018 FIFAワールドカップに出場、一次リーグのオーストラリア戦でゴールを決め、チームの勝利に貢献。コパ・アメリカ2019では3ゴールを決め準優勝に貢献し、大会ベストイレブンに選ばれた。
2023年、2年振りにペルー代表に招集された[2]。
その他
[編集]- 2008年6月に行われた2010 FIFAワールドカップ・南米予選対ウルグアイ戦(結果は0-6)にて審判に侮辱行為を行い、レッドカードで退場となった。後日6試合の出場停止処分を受けた。
- 2009-10シーズン、怪我でペルーに戻っていたが飛行機に乗れなくなり、ドイツへ戻れないという珍事件が発生した。クラブは、ゲレーロの怪我が完治するまでのペルー滞在を認めるしかなかった。
- 2010年4月4日の対ハノーファー戦で、ゲレーロはスコアレスで終わりロッカールームに引き返す際「ペルーに帰れ!」という野次に激怒し、野次を飛ばしたファンにめがけてペットボトルを投げ、顔に命中させた。その後ゲレーロは謝罪したが、リーグからは5試合出場停止処分を受け2009-10シーズンは幕を閉じた。
- 2012年3月3日の対シュトゥットガルト戦の54分に、相手のゴールキーパーのスヴェン・ウルライヒに対してコーナー付近にて背後からタックルを行い、ウルライヒのふくらはぎ近辺を足の裏で直撃した。このプレーでゲレーロは即レッドカードが出されて退場処分となった他、ドイツサッカー協会から8試合の出場停止処分を受けた[3]。
- 2017年10月10日のワールドカップ予選最終節のコロンビア戦で、ゲレーロはペルーを大陸間プレーオフへと導く同点ゴールを挙げたが、これは間接フリーキックをゲレーロが勘違いして直接ゴールへ蹴り込んだものであった[4]。コロンビアのGKダビド・オスピナがこのボールに反応、ボールがオスピナの手を弾いてゴールインしたため得点が認められた[4]が、オスピナの手が触れていなければ得点とはならずゴールキックで試合は再開されるところであった。また、記録もオスピナのオウンゴールとなった。
- 2017年10月5日のワールドカップ南米予選・アルゼンチン戦後のドーピング検査で、コカインの含有成分であるベンゾイルエクゴニンが検出されたため、同年12月8日にゲレーロはFIFA懲罰委員会より11月3日より1年間の出場停止処分を受けた[5]。これにより、2018年6月に開催されるワールドカップへの出場が危ぶまれたが、ペルー側が「違反の原因がコカの葉を用いたお茶を飲んだこと」であり故意でないと主張したこと、その後2度行なわれた毛髪検査で陰性となったことなどから[6]出場停止は6ヶ月に軽減された[7]。ところが6ヶ月の出場停止処分が解除された直後、ワールドカップを翌月に控えた2018年5月に世界アンチ・ドーピング機関がスポーツ仲裁裁判所に告訴し、同裁判所より出場停止が2019年1月まで延長される処分が下された[8]。これに対してゲレーロがスイス連邦裁判所に上訴し[9]、国際プロサッカー選手会の支持やワールドカップで対戦するフランス、デンマーク、オーストラリアの各主将の請願もあり[10]、同裁判所より出場停止を凍結させる暫定措置が下されゲレーロのワールドカップへの出場が可能となった[9]。
個人成績
[編集]クラブ
[編集]クラブ | シーズン | リーグ | カップ | 国際大会 | その他 | 合計 | |||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
バイエルン・ミュンヘンII | 2002-03 | 18 | 8 | - | - | - | - | - | - | 18 | 8 |
2003-04 | 24 | 21 | 1 | - | - | - | - | - | 25 | 21 | |
2004-05 | 11 | 7 | 3 | 4 | - | - | - | - | 14 | 11 | |
2005-06 | 13 | 9 | 1 | 0 | - | - | - | - | 13 | 9 | |
合計 | 66 | 45 | 4 | 4 | - | - | - | - | 70 | 49 | |
バイエルン・ミュンヘン | 2004-05 | 13 | 6 | 1 | - | 6 | 1 | - | - | 20 | 7 |
2005-06 | 14 | 4 | 3 | 1 | 7 | 1 | - | - | 24 | 6 | |
合計 | 27 | 10 | 4 | 1 | 13 | 2 | - | - | 44 | 13 | |
ハンブルク | 2006-07 | 20 | 5 | - | - | 5 | 0 | - | - | 25 | 5 |
2007-08 | 29 | 9 | 3 | 0 | 9 | 5 | - | - | 41 | 14 | |
2008-09 | 31 | 9 | 5 | 1 | 12 | 4 | - | - | 48 | 14 | |
2009-10 | 6 | 4 | 1 | 0 | 6 | 3 | - | - | 13 | 7 | |
2010-11 | 25 | 4 | 2 | 1 | - | - | - | - | 27 | 5 | |
2011-12 | 25 | 6 | 0 | 0 | - | - | - | - | 23 | 6 | |
合計 | 134 | 37 | 11 | 2 | 32 | 12 | - | - | 177 | 51 | |
コリンチャンス | 2012 | 15 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 17 | 8 |
2013 | 17 | 5 | 3 | 0 | 9 | 5 | 17 | 8 | 46 | 18 | |
2014 | 26 | 12 | 5 | 3 | 0 | 0 | 12 | 1 | 43 | 16 | |
2015 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 | 13 | 8 | 20 | 12 | |
合計 | 60 | 23 | 8 | 3 | 14 | 9 | 39 | 15 | 127 | 54 | |
フラメンゴ | 2015 | 15 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18 | 4 |
2016 | 21 | 9 | 4 | 1 | 3 | 0 | 16 | 8 | 44 | 18 | |
合計 | 36 | 12 | 7 | 2 | 3 | 0 | 16 | 8 | 62 | 22 | |
通算 | 321 | 125 | 34 | 12 | 61 | 23 | 56 | 24 | 479 | 188 |
代表
[編集]
ペルー代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2004 | 3 | 1 |
2005 | 6 | 2 |
2006 | 3 | 2 |
2007 | 9 | 4 |
2008 | 4 | 0 |
2009 | 3 | 0 |
2011 | 9 | 7 |
2012 | 7 | 2 |
2013 | 5 | 0 |
2014 | 5 | 2 |
2015 | 11 | 5 |
2016 | 12 | 3 |
2017 | 7 | 4 |
2018 | 5 | 3 |
2019 | 11 | 3 |
通算 | 101 | 38 |
得点
[編集]# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
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1. | 2004年11月17日 | リマ | チリ | 2–0 | 2–1 | 2006 FIFAワールドカップ・南米予選 |
2. | 2005年3月30日 | エクアドル | 1–0 | 2–2 | ||
3. | 2005年8月17日 | タクナ | チリ | 2–1 | 3–1 | 親善試合 |
4. | 2006年9月6日 | イーストラザフォード | エクアドル | 1–1 | 1–1 | |
5. | 2006年10月7日 | ビニャ・デル・マール | チリ | 0–1 | 3–2 | |
6. | 2007年6月26日 | メリダ | ウルグアイ | 0–3 | 0–3 | コパ・アメリカ2007 |
7. | 2007年9月8日 | リマ | コロンビア | 1–1 | 2–2 | 親善試合 |
8. | 2–2 | |||||
9. | 2007年9月12日 | ボリビア | 2–0 | 2–0 | ||
10. | 2011年7月4日 | サンフアン | ウルグアイ | 0–1 | 1–1 | コパ・アメリカ2011 |
11. | 2011年7月8日 | メンドーサ | メキシコ | 1–0 | 1–0 | |
12. | 2011年7月23日 | ラ・プラタ | ベネズエラ | 2–0 | 4–1 | コパ・アメリカ2011 3位決定戦 |
13. | 3–1 | |||||
14. | 4–1 | |||||
15. | 2011年10月7日 | リマ | パラグアイ | 1–0 | 2–0 | 2014 FIFAワールドカップ・南米予選 |
16. | 2–0 | |||||
17. | 2012年5月23日 | ナイジェリア | 1–0 | 1–0 | 親善試合 | |
18. | 2012年6月10日 | モンテビデオ | ウルグアイ | 2–2 | 4–2 | 2014 FIFAワールドカップ・南米予選 |
19. | 2014年9月9日 | ドーハ | カタール | 0–2 | 0–2 | 親善試合 |
20. | 2014年11月14日 | ルケ | パラグアイ | 1–1 | 2–1 | |
21. | 2015年6月25日 | テムコ | ボリビア | 0–1 | 1–3 | コパ・アメリカ2015準々決勝 |
22. | 0–2 | |||||
23. | 0–3 | |||||
24. | 2015年7月3日 | コンセプシオン | パラグアイ | 2–0 | 2–0 | コパ・アメリカ2015 3位決定戦 |
25. | 2015年10月13日 | リマ | チリ | 3–4 | 3–4 | 2018 FIFAワールドカップ・南米予選 |
26. | 2016年3月25日 | ベネズエラ | 1–2 | 2–2 | ||
27. | 2016年6月4日 | シアトル | ハイチ | 0–1 | 0–1 | コパ・アメリカ・センテナリオ |
28. | 2016年10月7日 | リマ | アルゼンチン | 1–1 | 2–2 | 2018 FIFAワールドカップ・南米予選 |
29. | 2017年3月23日 | マトゥリン | ベネズエラ | 2–2 | 2–2 | |
30. | 2017年3月28日 | リマ | ウルグアイ | 1–1 | 2–1 | |
31. | 2017年6月8日 | トルヒーリョ | パラグアイ | 1–0 | 1–0 | 親善試合 |
32. | 2017年6月13日 | アレキパ | ジャマイカ | 3–0 | 3–1 | |
33. | 2018年6月3日 | ザンクト・ガレン | サウジアラビア | 2–0 | 3–0 | |
34. | 3–0 | |||||
35. | 2018年6月26日 | ソチ | オーストラリア | 2–0 | 2–0 | 2018 FIFAワールドカップ |
36. | 2019年6月18日 | リオデジャネイロ | ボリビア | 1–1 | 1–3 | コパ・アメリカ2019 |
37. | 2019年7月3日 | ポルト・アレグレ | チリ | 0–3 | 0–3 | |
38. | 2019年6月18日 | リオデジャネイロ | ブラジル | 1–1 | 3–1 | コパ・アメリカ2019決勝 |
タイトル
[編集]クラブ
[編集]- ドイツ・ブンデスリーガ:2004-005, 2005-06
- ドイツ・レギオナルリーガ (当時3部)
- DFBポカール:2004-05, 2005-06
- FIFAクラブワールドカップ:2012
- カンピオナート・パウリスタ:2013
- レコパ・スダメリカーナ:2013
- カンピオナート・カリオカ:2017
代表
[編集]- U-17ペルー代表
- ボリバリアンゲームズ:2001
個人
[編集]- FIFAクラブワールドカップブロンズボール:1回 (2012)
- ドイツ・レギオナルリーガ (当時3部) 得点王
- コパ・アメリカペルー最優秀選手賞:1回 (2007)
- コパアメリカ ベストイレブン 2019
- コパ・アメリカ得点王:3回 (2011, 2015, 2019)
脚注
[編集]- ^ ゲレーロが南米王者コリンチャンスに移籍AFPBB News 2012年7月12日(7月14日閲覧)
- ^ “サッカーペルー代表の有名選手は?20日に日本代表と対戦!”. 2023年6月19日閲覧。
- ^ 悪質ファウルのゲレーロは8試合の出場停止goal.com 2012年3月6日(3月7日閲覧)
- ^ a b “サンチェスの同僚がチリのW杯出場を阻んだ? 1つの判断ミスが命取りに”. サッカーキング. (2017年10月11日) 2017年10月12日閲覧。
- ^ ペルー代表に激震…主将・ゲレーロのW杯欠場が決定…コカインが検出サッカーキング 2017年12月9日(2017年12月9日閲覧)
- ^ ペルー代表FWゲレーロ、毛髪検査陰性でW杯出場へ光明…原因は“お茶”?サッカーキング 2017年11月18日(2018年6月11日閲覧)
- ^ 6ヶ月出場停止のペルーの“英雄”が復帰! 危ぶまれていたロシアW杯出場が濃厚にフットボールチャンネル 2018年5月10日(2018年6月11日閲覧)
- ^ ペルー代表主将ゲレーロのW杯欠場が決定…ドーピングによる出場禁止処分延長GOAL 2018年5月14日(2018年6月11日閲覧)
- ^ a b ドーピング違反のゲレーロ、暫定措置でロシアW杯出場可能に…ペルーは36年ぶりに出場GOAL 2018年5月31日(2018年6月11日閲覧)
- ^ まさかの展開!? W杯の対戦相手、ペルー代表FWの出場停止中断求めFIFAに請願フットボールチャンネル 2018年5月22日(2018年6月11日閲覧)
外部リンク
[編集]- ペルーのサッカー選手
- サッカーペルー代表選手
- アリアンサ・リマの選手
- FCバイエルン・ミュンヘンIIの選手
- FCバイエルン・ミュンヘンの選手
- ハンブルガーSVの選手
- SCコリンチャンス・パウリスタの選手
- CRフラメンゴの選手
- SCインテルナシオナルの選手
- アヴァイFCの選手
- ラシン・クラブの選手
- LDUキトの選手
- CDウニベルシダ・セサル・バジェホの選手
- コパ・アメリカ2007出場選手
- コパ・アメリカ2011出場選手
- コパ・アメリカ2015出場選手
- コパ・アメリカ・センテナリオ出場選手
- コパ・アメリカ2019出場選手
- FIFAワールドカップペルー代表選手
- 2018 FIFAワールドカップ出場選手
- ペルーのドーピング違反選手
- ドーピング違反のサッカー選手
- FIFAセンチュリークラブ
- リマ出身の人物
- 1984年生
- 存命人物