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御園慎一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
御園 慎一郎
(みその しんいちろう)
生誕 (1953-03-12) 1953年3月12日(71歳)
日本の旗 長野県諏訪郡富士見町
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 行政学
研究機関 愛知東邦大学
出身校 東京大学法学部第1類卒業
主な受賞歴 瑞宝中綬章
プロジェクト:人物伝
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御園 慎一郎(みその しんいちろう、1953年3月12日 - )は、日本自治官僚愛知東邦大学人間学部人間健康学科教授

内閣官房内閣審議官地域再生担当)、総務省大臣官房審議官(財政制度・財務担当)地方公営企業等金融機構理事などを歴任した。

来歴

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1953年長野県諏訪郡富士見町に生まれる。1977年東京大学法学部第1類(私法コース)[1]を卒業し、自治省(現総務省)に入省した。同省にて地方財政地方自治に関する職務に多く携わった。

1988年、愛知県庁に出向し地方課長、財政課長を務める。1992年、自治省に戻る。茨城県総務部長、自治省大臣官房情報政策室長などを歴任。

1998年4月、再び愛知県庁に出向し企画部長に就任。6月、総務部長に就任。

同年8月4日、愛知県知事の鈴木礼治が「健康上の問題」を理由に5選不出馬を表明[2]自由民主党民主党県連、公明党自由党の4党は御園(当時45歳)を後継候補として擁立することで一旦合意するが[3]野中広務官房長官が「省内の序列が乱れる。若すぎる」と難色を示したことから、出馬の話は10月で立ち消えとなる。自治省は定員425人と省庁で最少であったが、2万人を超える大蔵省、9千人の通産省と並んで「御三家」と呼ばれ、1998年の時点で12人も自治省出身の知事がいた。本省の課長補佐が出向して半年も経たずに知事候補になったのが、自治大臣歴のある野中のかんに障ったと言われている[4][5]

2000年には2002 FIFAワールドカップ日本組織委員会に出向。その後、厚生労働省大臣官房審議官(社会・障害保健福祉・老健担当)総務省大臣官房審議官(財政制度・財務担当)などを勤めたのち、2008年10月からは、地方公営企業等金融機構(のちの地方公共団体金融機構理事に就任した。

2010年、愛知県知事選挙への出馬のため愛知県に転居。愛知東邦大学に転じ、人間学部教授に就任した。人間健康学科において「人間と地域」などをテーマに講じている。それに加えて、愛知東邦大学を設置、運営する東邦学園の理事も兼任している。地域活性学会の理事を務めており、理事として同学会の総務企画委員会を所管している[6]。同年、トリムコーポレーションの顧問にも就任した[7]

2011年2月6日に行われた愛知県知事選挙民主党社会民主党国民新党連合愛知の推薦を受けて立候補するも[8]、三番手で落選した。

2023年11月3日、秋の叙勲瑞宝中綬章を受章[9]

研究

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専門は行政学であり、愛知東邦大学人間学部では教授として「人間と地域」などの講義を担当するなど、やや学際的な領域を研究対象としている。

内閣官房内閣審議官(地域再生担当)として、地域再生や構造改革特別区域などの職務を担当したことから、それらに関する著作も上梓している[10][11]。また、電子自治体や電子政府に関する著書も著している[12]

人物

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趣味の一つにサッカーがあり、中学生の頃からプレーを続けている。

不祥事

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2011年2月の愛知県知事選で、御園の運動員が公職選挙法違反の容疑で逮捕された。御園への投票や票の取りまとめなどの報酬として、1人当たり千数百円で餃子ビールなどを飲食させたとしている[13]

略歴

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著作

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単著

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  • 御園慎一郎著『地域を変える、日本が変わる――愛知ルネッサンス計画』ゆいぽおと、2010年ISBN 9784877584306

共著

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編纂

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脚注

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  1. ^ 信州アカデミア キック・オフ・フォーラム
  2. ^ 『中日新聞』1998年8月4日付夕刊、1面、「『健康問題で無理と判断』 鈴木知事引退表明 後は若い人がいい」。
  3. ^ 『中日新聞』1998年9月29日付朝刊、1面、「愛知県知事選 御園氏(県総務部長)擁立合意へ 4与党あす代表者会議 鈴木知事が支持表明」。
  4. ^ 『中日新聞』1998年12月6日付朝刊、34面、「知事って何だ 愛知の候補者選びから (下) 中央依存体質 地方分権へ発想転換を」。
  5. ^ 『中日新聞』1998年11月21日付朝刊、34面、「だれに 99年愛知県知事選 民主党県連 "一本化" 調整には応じるが 3党との枠組み優先」。
  6. ^ 「役員」『地域活性学会とは[役員]  地域活性学会|The Japan Association of Regional Development and Vitalization』地域活性学会、2010年7月
  7. ^ fukuzaki「御園慎一郎氏――弊社顧問に就任」『株式会社トリムコーポレーション - 御園慎一郎氏 弊社顧問に就任2010年4月1日
  8. ^ “連合愛知、御園氏の推薦を承認 県知事選”. 日本経済新聞. (2010年10月29日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASFD2802P_Y0A021C1CN8000/ 2020年7月12日閲覧。 
  9. ^ 秋の叙勲受章者毎日新聞 2023/11/3
  10. ^ 御園慎一郎・大前孝太郎・服部敦編『地域再生システム論――「現場からの政策決定」時代へ』東京大学出版会2007年
  11. ^ 御園慎一郎・服部敦・大前孝太郎編著『特区・地域再生のつくり方』ぎょうせい2008年
  12. ^ 御園慎一郎ほか共著『電子自治体――その歩みと未来』日本法令2006年
  13. ^ 落選・民主系運動員逮捕 知事選の投票依頼でビールにギョーザ - 産経新聞 2011年2月8日

関連項目

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外部リンク

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