ガラッパ
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がらっぱは、日本に伝わる妖怪。河童に似た名前の通り、単に河童の訛りとも言われるが、河童の亜種である別の妖怪という説もある。本記事では後者として述べる。
特徴
鹿児島県や奄美大島などの南方の島々に住むとされる妖怪で、がうるとも呼ばれる。河童との共通点としては、頭に皿があり、これが割れると力を失うこと、相撲が得意なこと、キュウリが好物であることなどが挙げられる。
性格は凶暴とも言われるが、現在では、いつも考えごとをして静かに振舞っているという説が有力である。 これについては、かつて鹿児島にガランデンドンというがらっぱの神がいて、がらっぱたちを集めて悪事を働かないよう説得し、戒めの文字を石に刻み、その石がある限りがらっぱは悪事ができないという。
仏壇の供え物のご飯や光り物が嫌いなので、がらっぱから身を避けるには、あらかじめ仏壇のご飯を食べておくか、光り物を身につけておくと良いとされる。
がらっぱの出没するとされる地方では、「がらっぱ祭り」「がらっぱ弁当」「がらっぱ公園」など、行事、名物、観光名所の名前に用いられ、恐ろしい妖怪というより、むしろ人々に広く親しまれている。