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食肉目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ネコ目(食肉目)
Carnivora
Eurasian lynx
Eurasian lynx

オオヤマネコ Lynx lynx
分類
界: 動物界 Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱: 哺乳綱 Mammalia
目: ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目

ネコ目ねこもく)は脊椎動物亜門 哺乳綱に属する動物の分類単位食肉目しょくにくもく)、食肉類しょくにくるい)ともいう。
本来は捕食者として特化したグループであり、獲物を捕えるのに必要な目、耳、鼻、触毛(ひげ)などの感覚器官と知能がよく発達しており、運動能力も高い。 タケを主食とするジャイアントパンダレッサーパンダなどを例外として、ネコ目に属するほとんどすべての動物が肉食である。
ネコ目は、真獣類のうちで、肉を裂くためのハサミ状の頬歯である裂肉歯を1対もつもの(およびその子孫)のグループと定義することもできる。現生の海棲のグループ(いわゆる鰭脚類)では、裂肉歯は失われている。

ネコ目は、主に陸棲のネコ亜目(裂脚亜目:れっきゃくあもく)と、主に海棲のアシカ亜目(鰭脚亜目:ききゃくあもく)に二分されてきた。近年、鰭脚類の起源がクマ類の近縁グループであることが明らかになり、裂脚類・鰭脚類を同レベルの分類単位とするのが適切でないことがわかっている。そのことから、たとえば「クマ・鰭脚類」というグループを、下目(クマ下目)の下位・上科(クマ上科)の上位に設定し、ここにクマ上科(化石群を含むクマのグループ)と鰭脚支目(かつての鰭脚亜目)を位置づけるという考え方がある。しかし、一般用語としては、まだ裂脚類・鰭脚類の二分法が用い続けられている。

分類

分類小史

ネコ亜目(裂脚亜目)は、かつてはイヌ上科 Canoidea(イヌ科、クマ科、アライグマ科、イタチ科)とネコ上科 Feloidea(ネコ科、ジャコウネコ科、ハイエナ科、マングース科)の2上科に分けられていた(絶滅グループのミアキス上科を含めると3上科)。後に、化石種においてイヌ科がネコ科に近いことなど、類縁関係についての新知識を踏まえて、クマ上科 Arctoidea ・マングース上科 Herpestoidea ・イヌネコ上科 Cynofeloidea の3上科(ミアキス上科を合わせると4上科)に分ける分類が提唱された。

その後も、鰭脚類の問題などもあってネコ目(食肉目)の分類は安定しておらず、現在ではたとえば、イヌ下目(イヌ類のみ)とクマ下目(イタチ類・アライグマ類や鰭脚類を含む)からなるイヌ亜目と、ジャコウネコ類・ハイエナ類・マングース類を含むネコ亜目とに分ける分類法などがある。

最新の学説による分類

英語版より。分子解析による分類。