救世主イエス・キリスト
この救世主イエス・キリスト(きゅうせいしゅイエス・キリスト)の記事では、伝統的に主流派のキリスト教の信仰の対象としてのイエス・キリストがどのように信じられ、描写されてきたかを示す。これらの伝承の中には今日では、キリスト教の教会以外では歴史的事実と反すると考えられるものも少なくないが、本記事ではそうした論点は扱わない。教会における伝承以外の歴史的研究についてはナザレのイエスを参照。
日本正教会では中世以降のギリシャ語と教会スラヴ語に由来する転写により「イイスス・ハリストス」と呼ばれる。かつてはカトリック教会ではイエスは「イエズス」と表記されていたが、現在ではあまり用いられない。
イエス伝
各エピソードの詳細は、それぞれの項目を参照。
旧約聖書
降誕と幼少時代
イエス |
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関連項目 |
イエス・キリスト |
キリスト |
受胎告知 |
キリストの降誕 |
イエスの洗礼 |
荒野の誘惑 |
イエスの奇跡 |
最後の晩餐 |
キリストの磔刑 |
復活 |
キリストの昇天 |
再臨 |
ヨセフの婚約者であったマリアは結婚前に聖霊により身ごもった。 天使の御告(大天使ガブリエル)によりヨセフはマリアを妻に迎え男の子が生まれ、その子をイエスと名づけた。キリスト教ではこの日を記念しクリスマスとして祝う。伝統的にクリスマスはイエスの誕生日と信じられてきたが、現在では教派により見解が分かれる。
イエスはガリラヤ地方のナザレで育つ。ルカの福音書によれば、大変聡明な子であったという。
受洗、荒野の誘惑
その頃、洗礼者ヨハネがヨルダン川のほとりで「悔い改め」を説き、そのしるしとして洗礼を施していた。イエスはそこに赴き、ヨハネから洗礼を受ける。
そののち、御霊によって荒れ野に送り出され、そこで四十日間断食し、悪魔の誘惑を受けた。
宣教活動
荒野での試練の後イエスはガリラヤで宣教を開始する(公生涯)また弟子になった者の中から12人の弟子を選び、彼らに特権を与えた。十二使徒と呼ばれる。
受難、死、復活
自らをユダヤ人の王であると名乗り、また「神の子」あるいはメシアであると自称した罪(イエスを妬んだユダヤ教の司祭達による冤罪だといわれる)により、ユダヤの裁判にかけられた後、ローマ政府に引き渡され磔刑(はりつけ)に処せられた。
その後、十字架からおろされ墓に埋葬されたが、3日後に復活し、大勢の弟子たちの前に現れたとされる。肉体をもった者として復活したと聖書の各所に明記されている。
キリストの復活は、クリスマスと並ぶ重要な出来事として祝われている。むしろ正教会では「クリスマスと並ぶ復活祭」というよりは、復活大祭が規模の面でも内容の面でも最大の祭である。
関連項目
- w:Detailed timeline for Jesus Christ
- w:Historicity of Jesus Christ
- w:Sources about Jesus Christ
- w:Resurrection of Jesus Christ
- w:Isa:Islamic view of Jesus
- w:Jewish view of Jesus
- w:Fictional portrayals of Jesus Christ