アカエゾマツ
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アカエゾマツ | |||||||||||||||||||||
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アカエゾマツ(北海道川湯温泉、2007年7月)
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) | |||||||||||||||||||||
分類(新エングラー体系) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Picea glehnii (F.Schmidt) Mast. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
アカエゾマツ(赤蝦夷松) | |||||||||||||||||||||
品種 | |||||||||||||||||||||
アカエゾマツ(赤蝦夷松、学名:Picea glehnii)は、マツ科トウヒ属の常緑針葉樹。エゾマツと共に北海道の木に指定されている。
特徴
樹皮がエゾマツより赤みがかっているのでこの名がある。条件によって樹高は大きく異なるが、条件が良ければ40m以上の大木となる場合がある。葉は長さ6-12mm程度で、断面は菱形。エゾマツの葉の断面は扁平なので、この点からも両者は区別できる。球果は長さ4.5-8.5cm程度。
分布と生育環境
北海道に分布の中心があり、その他には国後島・色丹島・サハリン最南端・岩手県の早池峰山に分布する。北海道ではエゾマツと分布域が重なるが、湿地や蛇紋岩地、土壌の薄い溶岩上や火山灰土上などの、より条件の厳しい場所で優先する。このような場所ではエゾマツ・トドマツの生育は困難なため、しばしば純林を形成する。
現在は北海道以外にはわずかしか分布しないが、最終氷期には、東北地方にも広く分布していたことが化石資料から知られている。しかし最終氷期が終わると、気温の上昇と降雪量の増大のため、ほとんどが姿を消した。早池峰山にごくわずかに分布するアカエゾマツは、その最後の生き残りである。
利用
材は他のトウヒ属一般と同様に、建築材や土木用材としても使用可能だが、近年は資源の枯渇によって伐採量が減っており、弦楽器の表面板など比較的高価な用途に使われることが多い。北海道では植林も行われる。
天然記念物
岩手県宮古市の「早池峰山のアカエゾマツ自生南限地」が日本の国の天然記念物に指定されている。
脚注
関連項目