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ネクタイピン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ネクタイピン(タイクリップ)(バターナイフとのサイズ比較)

ネクタイピン(tie clip) とは、ネクタイワイシャツに留める装身具のことである。

概要

かつてネクタイには小剣・小剣通し・裏地や芯地が存在せず薄かった為、乱れたり揺れたりしやすく、それを防ぐためネクタイピンが作られた。現在は小剣や小剣通しがありネクタイも厚くなったので実用性はやや薄れたが、アクセサリーの役割を担うようになっている。ネクタイを刺すタイプのほか挟む方式もあり、タイバータイクリップタイスライダーと呼ばれることもある。

つける場所は上着の第一ボタンのやや上が一般的。上着を着ないときはネクタイ下部で留める。ウェストコートベストカーディガンセーター着用の時はネクタイピンは使わない(服装がネクタイ止めの働きをしているから)。カラーピンを着用するときはネクタイピンを付けないか、ネクタイの小剣(ネクタイの細い部分)のみに着用するようにする。

ラペルピンという名称でフラワーホールに取り付けたり、チーフポインターとしてポケットチーフを装飾することもある。仲間にフラワーホルダー記章ブローチハットピンなどがある。

礼装では白蝶貝真珠等の白で夜の場合は黒蝶貝やオニキスなどの黒を着用する。弔事では付けないか、付ける場合は黒を着用する。

装飾に彫刻や石、ガラスを埋め込んだものがある。

主な種類

タイクリップ(タイスライダー、タイクラスプ)
バネの力で大剣、小剣、シャツを留める。タイピンと呼ばれているのがこのタイプ。ネクタイピンを隠しながらネクタイを固定するために小剣に留めたり、ネクタイを上に浮かせ活動的に見せる方法も存在する(カラーピンと似た方法)。大型なのでネクタイを留める力は大きい。ばねのないタイプも存在する。
ショートクリップ
ナロータイ用に用いる小型のタイクリップ、ネクタイピンを隠しながらネクタイを固定するために小剣に留めることもある。タイクリップと比べて小型なのでネクタイを留める力は少し小さい。ばねのないタイプも存在する。
タイ・バー(ラペルピン)
針で刺し後の金具で留めるのがこのタイプ。主にラペルピンと呼ばれるのはこの種類。カフリンクスとして付けられる物も存在する。針や留め具を見せる方法と隠す方法の二通りが存在する。
タイ・チェーン[:en]
鎖を回して留めるタイプ。
タイ・タック(タックピン、ラペルピン)
ピンバッジのようにネクタイに刺して使う。後ろに鎖が付いていて、その先の輪でシャツのボタンに引っかける。カフリンクスとして付けられる物も存在する。針や留め具を見せる方法と隠す方法の二通りが存在する。ラペルピンの一種。
スティック・ピン
針状のピンを刺してネクタイを留める道具。ピン先は危なくないように金具が付いている。ピン先と反対側には装飾用のヘッドが付いている。 礼装用の物は頭部には宝石真珠や宝石に似せたガラスなどの装飾が施され、もう一方の端は尖っていてネクタイに刺して留める。主にアスコットタイクロスタイなどのネクタイを留めるために用いられる。

ネクタイピンのギャラリー

関連項目