ヘアピン
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ヘアピン(hair pin)は髪をとめる留め具の一つ。日本の簪とは若干異なり、実用的に用いられることが多い。髪を纏めたり留めておいたりする他、カールやウェーブを作る際の道具として用いられる。髪飾りの要素を伴った物や、また、帽子やヘアネット、髪飾りを固定する際に用いる事もある。
歴史
古代エジプト時代、食事のときに髪が落ちてくるのを防ぐために使われていた。当時は直線的な形で、髪に刺すように使っていた。
現在も使うような髪がはさめるタイプは、エリザベス1世のときに発明された。金属でできたものの記録が残るようになる。
日本では、簪がヘアピンの前身である。縄文時代の遺跡からも骨製のものが見つかっている。奈良時代にも使われていたが、平安時代になると結髪よりも垂髪が好まれるようになり姿を消す。江戸時代に結髪が大流行すると簪も復活し、一般的に使われるようになった。1910年代に発明された電熱パーマネントウェーブ機が日本にも1918年ごろ輸入されるのと同時に、髪がはさめるタイプのボブピンが輸入された。
ヘアピンの種類
ヘアピンの呼称や分類は、メーカー等によって様々であるが、以下に大まかな分別を示す。
- スモールクリップ
- シングルピン
- ロッドを使わずに施すパーマヘア(フィンガーウェーブ、ピンカールなど)を施す際に用いるピン。
- ダブルピン
- ピンの刃先が二つに分かれているクリップ型のピン。
- スリーピン
- パッチン留めとも呼ばれる、三角形型をしたピン。アメピンと比較してまとまった毛量を留めるのに用いる。
- アメピン(Grip、Bobby pin)
- アメリカンピンもしくはアメリカピンの略。針金を直角に折り畳み、一つの先端を上に反らせた形をしている。最も普及している物。
- ヤナギピン
- アメピンに似るが、全体が柳の葉のように弧状になっている物をこう呼ぶ。
- ボビーピン
- 滑り止めのため、中頃に段々を施したピン。
- スモールピン
- ピンの先端の髪を取り込む部分が短くなっている物や、短いアメピンをこう呼ぶ。