木靴
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木靴(英語: clog、オランダ語: klomp)とは、木材を靴として利用したもので、木を一部分もしくは全部に使用した靴の一種である。木材を利用した履物の文化は世界中に存在し、その形状は文化によって異なるが、多くの場合その文化において長い歴史をもっている。
伝統的な木靴は、鉱業・農業・工業などの重労働で使用される防具、安全靴として使うことも考慮された。木靴は下級労働者、農民などが履く安価な靴とみられることがあるが、スウェーデンのラスコゥレ、日本の下駄のようにファッション性の高い履物になった木靴もある。
木靴が床と接触する音を音楽の一部として利用し、ダンスの一部に取り入れたアイルランドの踊りがタップダンスの原型の一つと考えられている[1]。
木靴の種類
オックスフォード英語辞典によれば、Clogを「木の厚切り」と定義し、そこから「木製の厚い靴底の靴」、「全木製の靴」としている[2]。
伝統的なヨーロッパの木靴の画像
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ベルギーのBelgian sabot
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デンマークのTræsko
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フランスのSabot
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ドイツのHolzschuh
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イタリアのZoccolo (calzatura)
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リトアニアのKlumpė
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オランダのKlomp
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ポルトガルのTamanco
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スペインのCantabrian albarcas
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スウェーデンのTräskor
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スイスのZoggeli
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イギリスのEnglish clog
伝統的なアジアの木靴の画像
参考文献
- ^ The Origin Of Tap Dance, Beholders.org, 12 Sept 2011
- ^ "clog". Oxford English Dictionary (第三版). Oxford University Press. September 2005.