デポジット
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デポジット(deposit)とは、「保証金」と訳され、容器やサービスを利用する際に必要なカードなどを借りる際に支払う「預かり金」のこと。使い捨て防止の観点から導入され、一般に、発行元に返却するとその支払った額が払い戻され、破損・紛失した場合には戻ってこない場合が多い。
使用済み製品や容器の回収率が上がりリサイクルや適正処理が進む、ごみの散乱を防ぐことができる。
日本国内の導入例
預り金・預託金
- 証券関係
- 証券会社において、顧客の入出金用途に使用する無利息のプール口座。株式・投資信託等金融商品の購入資金として充当され、売却すると入金される。残高は手続を行う事で、窓口や証券カードを用いてATMで出金(換金)が出来る。無利息で当座預金と同質ではあるが、証券会社の自己勘定で資金運用されており、経営破綻した場合は財務状況によって銀行預金のペイオフとは無関係に減損される可能性があり、投資者保護基金の保護対象に含まれている。1990年代より大手証券会社での証券総合口座やネット証券各社では、プール口座として「預り金」ではなく、MRFの採用が普及している。なお銀行での投資信託販売では通常、顧客の普通預金口座がこの役割をしている。
- 商品先物・外国為替証拠金取引専業業者においては、先述と同様のプール口座として使用されており、顧客の注文に応じて商品買付代金・取引証拠金へ振替される。
- 交通関係
- ETCパーソナルカードで、支払いを保証させるために預ける金銭。通行料への充当はなされず、解約時に返金される。
- リサイクル預託金
デポジット(deposit)
- ICカード乗車券のICカードに対する預り金(発行事業者から貸与する形態を採っており、貸主への返却時に返還される。)
- コインロッカーの鍵 - 日帰り入浴施設・博物館等では施錠時に投入した100円硬貨が解錠時に返却されるため。
- スキー場のリフト券 - ICチップ化されたリフト券は、スキー場側で再利用できるように、通常1000円を預かり金として貸している。リフト券返却時は預かり金は返還される。
- 音声ガイド(イヤホンガイド) - 博物館や美術館など。
厳密には「前受金」とされるもの
他にも飲料の自動販売機で使用した紙コップ、缶、ペットボトルを機械へ返却すると飲料の料金に上乗せされている容器代10円が戻ってくるシステムがある。
海外での導入例
- 米国の一部の州や北欧では、炭酸飲料等の容器に対するデポジットがある。法制度としては、米国の1971年Oregon Bottle Billが最初のもの。(英語版en:Container_deposit_legislationを参照)
- シンガポールのMRTなど、乗車券が再使用可能なIC乗車券で、自動改札機で出場する際に乗車券が回収されない場合、乗車券を回収するために、運賃に保証金分を上乗せして発売する場合がある。MRTでは、券売機に保証金返還機能がある。