ドイツ独立社会民主党
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ドイツ独立社会民主党(ドイツどくりつしゃかいみんしゅとう、Unabhängige Sozialdemokratische Partei Deutschlands)は、ドイツ帝国末期からヴァイマル共和国初期にかけて存在したドイツの民主社会主義政党。ドイツ社会民主党から離党した勢力によって結成された。略称はUSPD。
党結成の経緯
当初社会民主党は、第2インターナショナルにおいて反戦闘争を行っていたものの、第1次世界大戦が勃発すると政府の戦争予算案に賛成し政府の戦争政策を支持する、いわゆる「城内平和」路線を取るようになった。これに対して、フーゴー・ハーゼ、カール・カウツキーらは反発し、1917年4月におけるゴータ会議において社会民主党を離脱し、新たに独立社会民主党を結成した。
党派
マルキストの中間派のほか、左派のスパルタクス団や修正主義のエドゥアルト・ベルンシュタインなどで構成されていた。
ヴァイマル共和国成立後
ドイツの第一次世界大戦敗戦後の1918年11月、多数派社会民主党と連立政権を構成したものの、政治路線を巡る対立から同年12月には連立政権を離脱。その後、ソ連のコミンテルンの指示を受けることを巡って党内が対立し、1920年10月の党大会で左派はドイツ共産党に合流。ベルンシュタインら右派は1922年に社会民主党に復帰した。