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日本大学フェニックス

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日本大学保健体育審議会 > 日本大学フェニックス

日本大学フェニックス(にほんだいがく:NIHON UNIVERSITY PHOENIX)は、日本大学保健体育審議会に所属するアメリカンフットボールチームである。

なお、日本大学は学部ごとに異なる地域にキャンパスが存在するため、日本大学本部直属の保健体育審議会の部活動とは別に各学部ごとに運動部が存在し、アメリカンフットボール部も日本大学フェニックス以外に各学部に独立したチームが存在する[1][2]

赤と青の対決

アメリカンフットボールの大学日本一を決める毎日甲子園ボウルでは、出場・優勝回数が多いことより「東の日大、西の関学(関西学院大学)」と言われている。両校は1955年(昭和30年)の初対決(26-26で両校優勝)以降、2017年(平成29年)までの通算成績が29試合中、日大17勝・関学10勝・両校優勝(引分)2回となっており日大が勝ち越している。この関学との対決は、日大のチームカラーが赤(スクールカラーはスカーレット(緋色)である)、関学のチームカラーが青であることから「赤と青の対決」とも呼ばれている。近年では、2017年12月17日阪神甲子園球場で開催された、三菱電機杯第72回毎日甲子園ボウル=第9回全日本大学アメリカンフットボール選手権大会・決勝戦において、対関学(西日本代表)戦が行われ、23-17で日大(東日本代表)が1990年(平成2年)12月16日以来、27年ぶり21回目の優勝を果たしている。パス、ラン、パント等で活躍を魅せた日大QB10番林大希が1年生として初の甲子園ボウル最優秀選手、および年間最優秀選手(チャック・ミルズ杯)に選出されたことも特筆される。

獲得タイトル

定期戦

関西学院大学2018年5月6日現在)通算51試合 対戦成績 日大17勝 関学31勝 3引分

不祥事

2018年5月6日に開催された定期戦において、日本大学の選手が3度のパーソナルファウルを犯し資格没収(退場)となる事態が発生した。この件につき、9日、関東学生アメリカンフットボール連盟理事会が、理事長名義で怪我をした関西学院大学の選手ならびに関係者に謝罪した上で、特に1度目の関学QBに対するプレーについては、審判クルーが下した「アンネセサリーラフネス(不必要な乱暴行為)」を超えるものであり、公式規則第6章の「(無防備なプレーヤーへの)ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断、当該選手を追加処分決定まで対外試合禁止、日本大学指導者を厳重注意とし、また連盟理事会内に本件に関する規律委員会を設置する事を決定した[3]。部も10日に公式ウェブサイトに謝罪文を掲示したが[4]、関学側は、タックルを受けたQBの足に痺れが出ており、改めて精密検査を受ける予定であること、また試合後の日本大学監督・内田正人のメディアに対するコメントは、これらの反則行為を容認するとも受け取れる内容であったことを受け、日大DLの関学QBへの1回目のパーソナルファウルに対するチームとしての見解を求めると同時に、関学QBおよび保護者へのチームからの正式な謝罪を求めた。また、内田が試合後にメディアに対して出したコメントの見解と、コメントの撤回および前項の行為が発生したことについての指導者としての正式な謝罪を求める厳重抗議を文書で同10日に送付、16日までに誠意ある回答がない場合、次年度以降の定期戦は行わないとの声明を同12日に発表した[5]

これを受け、日大は15日に回答書を提出したが、ラフプレーを認めて謝罪するが、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離があったためで監督から指示はしていない、ただし試合後の監督のコメントについては反則行為を容認する発言と受け取られかねないため撤回し、詳細は同月24日までに改めて提出するとの内容であった。

これを受け17日に記者会見を開いた関西学院大学ディレクター・小野宏は「ルールを逸脱した行為を監督・コーチが容認していたと疑念を抱かざるを得ない」「われわれの抱える疑問、疑念は解消できておらず、誠意ある回答と判断しかねると考えている。」と述べ、関西学院大学監督・鳥内秀晃も「『自分の厳しさに対する選手の受け取り方が乖離していた』と言うなら、あのプレーが起こった時、なぜベンチに戻して指導をしなかったのか。誰もが思うが、非常に悪質なプレー。次の日にでも、直接謝罪するのが筋でないか。同じ指導者として到底受け入れられない」と、回答内容への不満を表明した[6]

19日、内田は兵庫県西宮市内で被害者とその父親に謝罪を行い、帰途の大阪国際空港(伊丹空港)などで取材に応じ、「全て私の責任です」と監督を辞任することを明かした。しかし、被害者の父親は「日大選手がどうしてあのようなプレーをしたのかの説明がなかったし、指示があったかも(監督が)話されなかったので釈然としない」と遺憾の意を示し、21日までに大阪府警察被害届を出した[7]

22日、タックルを行った選手が日本記者クラブで記者会見し、内田やコーチから「相手のQBを1プレー目で潰せ」などと再三反則行為を指示されたこと、6日の試合前に内田らから「闘志が足りない」「辞めて良い」などと実戦練習から外され、日本代表への参加辞退を求められたことを明かし、「怪我をさせてしまった選手、ご家族、関西学院アメリカンフットボール部と関係者の皆様に大きな被害と多大なるご迷惑をおかけしました」と謝罪した[8]

関連項目

脚注

  1. ^
  2. ^ 悪質タックルで風評被害が 日大「アメフトサークル」困惑コメント(J-CASTニュース、2018年5月18日)
  3. ^ "日本大学の選手による試合中の重大な反則行為について" (Press release). 一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟. 10 May 2018. 2018年5月12日閲覧
  4. ^ "本学選手による試合中の重大な反則行為について" (Press release). 日本大学保健体育審議会 アメリカンフットボール部PHOENIX オフィシャルWEBサイト. 10 May 2018. 2018年5月12日閲覧
  5. ^ "日本大学との第51回定期戦における日本大学選手による反則行為について" (Press release). 関西学院大学体育会アメリカンフットボール部. 12 May 2018. 2018年5月12日閲覧
  6. ^ 【アメフット悪質反則】関西学院大が会見 詳報”. 産経フォト. 産経デジタル (2018年5月17日). 2018年5月18日閲覧。
  7. ^ “アメフト関学大選手側が被害届提出 日大タックル問題”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2018年5月21日). https://www.asahi.com/articles/ASL5P4D6NL5PPTQP008.html 2018年5月21日閲覧。 
  8. ^ “【日大悪質タックル選手会見】監督らから「クオーターバック潰せ」と指示 反則の選手が説明、謝罪”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2018年5月22日). https://www.sankei.com/affairs/news/180522/afr1805220019-n1.html 2018年5月22日閲覧。 

外部リンク