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「井上由美子 (脚本家)」の版間の差分

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[[立命館大学大学院文学研究科・文学部|立命館大学文学部中国文学専攻]]卒業<ref>{{Cite web|和書| title = 会員プロフィール 井上由美子| publisher = 日本シナリオ作家協会| url = http://www.j-writersguild.org/member-profile.html?id=1069| accessdate = 2016-07-12}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=専攻卒業生の井上由美子氏が紫綬褒章を受章されます {{!}} ニュース {{!}} 中国文学専攻 {{!}} 東洋研究学域 {{!}} 文学部 {{!}} 立命館大学|url=https://www.ritsumei.ac.jp/lt/cl/news/article.html/?news_id=208|website=www.ritsumei.ac.jp|accessdate=2021-03-11}}</ref>。[[卒業論文|卒論]]では[[阮籍]]を扱った<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=「生きる」を肯定したい 初の小説『ハラスメントゲーム』刊行 井上由美子さん(脚本家):東京新聞 TOKYO Web|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/3301|website=東京新聞 TOKYO Web|accessdate=2021-03-11|language=ja}}</ref>。[[テレビ東京]]に入社するが、希望していた[[テレビドラマ|ドラマ]]制作に携われなかったため3年で退職し<ref name=":0" />、シナリオライターを目指して[[日本シナリオ作家協会|シナリオ作家協会]]シナリオ講座研修科を修了<ref>{{Cite web|和書| title = シナリオ作家リレー日記 井上由美子| publisher = 日本シナリオ作家協会| url = http://www.scenario.or.jp/kouza/relay/inoueyumi0915.htm| accessdate = 2016-07-12}}</ref>。[[1991年]]に『過ぎし日の殺人』で脚本家としてデビュー。
[[立命館大学大学院文学研究科・文学部|立命館大学文学部中国文学専攻]]卒業<ref>{{Cite web|和書| title = 会員プロフィール 井上由美子| publisher = 日本シナリオ作家協会| url = http://www.j-writersguild.org/member-profile.html?id=1069| accessdate = 2016-07-12}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=専攻卒業生の井上由美子氏が紫綬褒章を受章されます {{!}} ニュース {{!}} 中国文学専攻 {{!}} 東洋研究学域 {{!}} 文学部 {{!}} 立命館大学|url=https://www.ritsumei.ac.jp/lt/cl/news/article.html/?news_id=208|website=www.ritsumei.ac.jp|accessdate=2021-03-11}}</ref>。[[卒業論文|卒論]]では[[阮籍]]を扱った<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=「生きる」を肯定したい 初の小説『ハラスメントゲーム』刊行 井上由美子さん(脚本家):東京新聞 TOKYO Web|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/3301|website=東京新聞 TOKYO Web|accessdate=2021-03-11|language=ja}}</ref>。[[テレビ東京]]に入社するが、希望していた[[テレビドラマ|ドラマ]]制作に携われなかったため3年で退職し<ref name=":0" />、シナリオライターを目指して[[日本シナリオ作家協会|シナリオ作家協会]]シナリオ講座研修科を修了<ref>{{Cite web|和書| title = シナリオ作家リレー日記 井上由美子| publisher = 日本シナリオ作家協会| url = http://www.scenario.or.jp/kouza/relay/inoueyumi0915.htm| accessdate = 2016-07-12}}</ref>。[[1991年]]に『過ぎし日の殺人』で脚本家としてデビュー。


『[[ギフト (テレビドラマ)|ギフト]]』『[[GOOD LUCK!!]]』『[[エンジン (テレビドラマ)|エンジン]]』など、[[木村拓哉]]主演作品をヒットさせ、『[[白い巨塔 (2003年のテレビドラマ)|白い巨塔]]』や『[[14才の母]]』などの社会問題を題材にした硬派な作品も話題となった。
『[[ギフト (テレビドラマ)|ギフト]]』『[[GOOD LUCK!!]]』『[[エンジン (テレビドラマ)|エンジン]]』などをヒットさせ、『[[白い巨塔 (2003年のテレビドラマ)|白い巨塔]]』や『[[14才の母]]』などの社会問題を題材にした作品も話題となった。


2006年にはNHK制作のドラマ『[[マチベン]]』で第25回[[向田邦子賞]]を受賞。
2006年にはNHK制作のドラマ『[[マチベン]]』で第25回[[向田邦子賞]]を受賞。
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== 評価 ==
== 評価 ==
脚本家の[[坂元裕二]]は1996年以降脚本業を休業していたが、再び脚本を書こうとたきっかけの一つとして、井上が脚本を執筆した『[[きらきらひかる (漫画)#テレビドラマ|きらきらひかる]]』(1998年)を見たことが当時刺激になったと振り返っており、「『こんなに面白いテレビドラマがあるのか』と思ったらまた書いてみたくなって、自分から戻ました」と答えている<ref>{{Cite interview|和書|subject=[[坂元裕二]]|interviewer=内田正樹|url=https://news.yahoo.co.jp/feature/1093/|title=「テレビからこぼれているものを書きたい」――人気脚本家・坂元裕二が語る連ドラの役割|work=[[Yahoo!]]|accessdate=2018-11-07}}</ref>。また、坂元が特集された批評雑誌『[[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]]』に井上がコメントを寄せるなどの交流もある<ref name="eure202102">『ユリイカ 紙と批評』2021年2月号・第53巻第2号(通巻770号)「特集・坂元裕二」、青土社。</ref>。
脚本家の[[坂元裕二]]は1996年以降脚本業を一時的にんでいたが、再び脚本を書こうと思ったきっかけの一つとして、井上が脚本を執筆した『[[きらきらひかる (漫画)#テレビドラマ|きらきらひかる]]』(1998年)を見たことが当時刺激になったと振り返っており、「『こんなに面白いドラマがあるのか』と思ったら自分も書いてみたくなって、しれっと自分から戻らせてもらいました」と答えている<ref>{{Cite interview|和書|subject=[[坂元裕二]]|interviewer=内田正樹|url=https://news.yahoo.co.jp/feature/1093/|title=「テレビからこぼれているものを書きたい」――人気脚本家・坂元裕二が語る連ドラの役割|work=[[Yahoo!]]|accessdate=2018-11-07}}</ref>。また、坂元が特集された批評雑誌『[[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]]』に井上がコメントを寄せるなどの交流もある<ref name="eure202102">『ユリイカ 紙と批評』2021年2月号・第53巻第2号(通巻770号)「特集・坂元裕二」、青土社。</ref>。


『[[週刊SPA!]]』([[扶桑社]])に掲載された脚本家である[[三谷幸喜]]のインタビュー記事の中で三谷は井上について、「今、一番、僕が憧れるのは井上由美子さんですね。本当はああいう人になりたかった。(特定のジャンルだけでなく)あらゆるジャンルにおいてちゃんと成果を残していらっしゃる」と話している<ref>『週刊SPA!』2006年1月号「トーキングエクスプロージョン~エッジな人々」第417回・三谷幸喜さんのインタビュー、取材・文は橋本達典 扶桑社。</ref>。
『[[週刊SPA!]]』([[扶桑社]])に掲載された脚本家である[[三谷幸喜]]のインタビュー記事の中で三谷は井上について、「今、一番、僕が憧れるのは井上由美子さんですね。本当はああいう人になりたかった。(特定のジャンルだけでなく)あらゆるジャンルにおいてちゃんと成果を残していらっしゃる」と話している<ref>『週刊SPA!』2006年1月号「トーキングエクスプロージョン~エッジな人々」第417回・三谷幸喜さんのインタビュー、取材・文は橋本達典 扶桑社。</ref>。


2024年4月より放送開始予定の[[テレビ朝日]]系ドラマ『[[Believe-君にかける橋-]]』の主人公狩山陸(演[[木村拓哉]])の職業を橋梁設計[[建築士]]としていたが、誤り(正しくは[[技術士]]または[[一級土木施工管理技士]])であるとの世論の指摘を受け、放送開始までに特に断り無く設計者に改めている<ref>https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2302753/</ref>。本件について脚本を担当した井上由美子の取材不足を指摘する声がある<ref>https://news.yahoo.co.jp/articles/f6dc0b28b5aace91e2becc568d5be2eab24bb505/comments</ref>。
2024年4月より放送開始予定の[[テレビ朝日]]系ドラマ『[[Believe-君にかける橋-]]』の主人公狩山陸(演[[木村拓哉]])の職業を橋梁設計[[建築士]]としていたが、誤り(正しくは[[技術士]]または[[一級土木施工管理技士]])であるとの世論の指摘を受け、放送開始までに特に断り無く設計者に改めている<ref>https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2302753/</ref>。本件について脚本を担当した井上由美子の取材不足を指摘する声がある<ref>https://news.yahoo.co.jp/articles/f6dc0b28b5aace91e2becc568d5be2eab24bb505/comments</ref>。

2024年4月19日 (金) 01:46時点における版

井上 由美子(いのうえ ゆみこ、1961年[1] - )は、日本脚本家兵庫県神戸市出身。

いのうえ ゆみこ
井上 由美子
プロフィール
誕生日 1961年
出身地 日本の旗 日本兵庫県神戸市
主な作品
テレビドラマひまわり
きらきらひかる
北条時宗
GOOD LUCK!!
白い巨塔
14才の母
同窓会〜ラブ・アゲイン症候群
緊急取調室
昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜
BG〜身辺警護人〜
映画昼顔
受賞
受賞歴参照
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略歴

立命館大学文学部中国文学専攻卒業[2][3]卒論では阮籍を扱った[4]テレビ東京に入社するが、希望していたドラマ制作に携われなかったため3年で退職し[4]、シナリオライターを目指してシナリオ作家協会シナリオ講座研修科を修了[5]1991年に『過ぎし日の殺人』で脚本家としてデビュー。

ギフト』『GOOD LUCK!!』『エンジン』などをヒットさせ、『白い巨塔』や『14才の母』などの社会問題を題材にした作品も話題となった。

2006年にはNHK制作のドラマ『マチベン』で第25回向田邦子賞を受賞。

テレビ朝日新人シナリオ大賞の最終選考の審査員や[6]、フジテレビ番組審議会の委員も務める[7]

2018年には『ハラスメントゲーム』で小説家としてもデビュー[8]

評価

脚本家の坂元裕二は1996年以降脚本業を一時的に休んでいたが、再び脚本を書こうと思ったきっかけの一つとして、井上が脚本を執筆した『きらきらひかる』(1998年)を見たことが当時刺激になったと振り返っており、「『こんなに面白いドラマがあるのか』と思ったら自分も書いてみたくなって、しれっと自分から戻らせてもらいました」と答えている[9]。また、坂元が特集された批評雑誌『ユリイカ』に井上がコメントを寄せるなどの交流もある[10]

週刊SPA!』(扶桑社)に掲載された脚本家である三谷幸喜のインタビュー記事の中で三谷は井上について、「今、一番、僕が憧れるのは井上由美子さんですね。本当はああいう人になりたかった。(特定のジャンルだけでなく)あらゆるジャンルにおいてちゃんと成果を残していらっしゃる」と話している[11]

2024年4月より放送開始予定のテレビ朝日系ドラマ『Believe-君にかける橋-』の主人公狩山陸(演木村拓哉)の職業を橋梁設計建築士としていたが、誤り(正しくは技術士または一級土木施工管理技士)であるとの世論の指摘を受け、放送開始までに特に断り無く設計者に改めている[12]。本件について脚本を担当した井上由美子の取材不足を指摘する声がある[13]

主な作品

テレビドラマ

映画

著書

小説

受賞歴

参考文献

脚注

  1. ^ 第25回(2006年度) 向田邦子賞
  2. ^ 会員プロフィール 井上由美子”. 日本シナリオ作家協会. 2016年7月12日閲覧。
  3. ^ 専攻卒業生の井上由美子氏が紫綬褒章を受章されます | ニュース | 中国文学専攻 | 東洋研究学域 | 文学部 | 立命館大学”. www.ritsumei.ac.jp. 2021年3月11日閲覧。
  4. ^ a b 「生きる」を肯定したい 初の小説『ハラスメントゲーム』刊行 井上由美子さん(脚本家):東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2021年3月11日閲覧。
  5. ^ シナリオ作家リレー日記 井上由美子”. 日本シナリオ作家協会. 2016年7月12日閲覧。
  6. ^ 井上由美子、アイデアを絶賛「ジブリの映画にもなるような…」第15回テレ朝新人シナリオ大賞が決定”. テレビドガッチ (2015年6月15日). 2015年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月25日閲覧。
  7. ^ 第487回 番組審議会議事録概要”. 番組審議会. フジテレビ (2019年3月10日). 2019年6月3日閲覧。
  8. ^ 脚本家、井上由美子 小説家デビュー!『ハラスメントゲーム』2018年10月 刊行決定!』(プレスリリース)河出書房新社、2018年8月9日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000012754.html2019年12月12日閲覧 
  9. ^ 坂元裕二(インタビュアー:内田正樹)「「テレビからこぼれているものを書きたい」――人気脚本家・坂元裕二が語る連ドラの役割」『Yahoo!https://news.yahoo.co.jp/feature/1093/2018年11月7日閲覧 
  10. ^ 『ユリイカ 紙と批評』2021年2月号・第53巻第2号(通巻770号)「特集・坂元裕二」、青土社。
  11. ^ 『週刊SPA!』2006年1月号「トーキングエクスプロージョン~エッジな人々」第417回・三谷幸喜さんのインタビュー、取材・文は橋本達典 扶桑社。
  12. ^ https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2302753/
  13. ^ https://news.yahoo.co.jp/articles/f6dc0b28b5aace91e2becc568d5be2eab24bb505/comments
  14. ^ ドラマ むしの居どころ - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  15. ^ a b c d 会員プロフィール 井上由美子”. 協同組合日本シナリオ作家協会. 日本シナリオ作家協会. 2018年8月4日閲覧。
  16. ^ BS日曜ドラマ 照柿(てりがき) - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  17. ^ a b 井上由美子(インタビュー)「松嶋菜々子 新ドラマ脚本家が宣言「誰よりもいじめたい」」『女性自身』、2016年7月8日https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1612966/2016年7月12日閲覧 
  18. ^ 向井理、“ムコ入り”榮倉奈々と夫婦役 遺産相続題材にテレ朝連ドラ初主演”. ORICON (2015年8月21日). 2015年8月21日閲覧。
  19. ^ “波瑠、『あさが来た』後初のNHKドラマ主演 斉藤由貴と母娘愛憎バトル”. ORICON STYLE. (2016年9月15日). https://www.oricon.co.jp/news/2078502/full/ 2016年9月15日閲覧。 
  20. ^ 「発表! 第82回ドラマアカデミー賞」『ザテレビジョン関西版』第20巻46号(2014年11月21日号)、KADOKAWA、6-10頁。 
  21. ^ 「秋の褒章 775人27団体」『読売新聞』2020年11月2日朝刊
  22. ^ 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
  23. ^ 秋の褒章775人・27団体 俳優の中井貴一さんら”. 日本経済新聞 (2020年11月2日). 2023年5月6日閲覧。

関連項目

外部リンク