コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「目黒士門」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
m編集の要約なし
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2020-05}}
{{出典の明記|date=2020-05}}


'''目黒 士門'''(めぐろ しもん、[[1933年]][[9月28日]] - [[2015年]][[11月1日]])は、[[日本]]の[[フランス語]]、[[ロマンス諸語|ロマンス語]]、西欧中世文学研究者。[[小樽商科大学]]教授、[[東洋英和女学院大学]]教授を歴任。
'''目黒 士門'''(めぐろ しもん、[[1933年]][[9月28日]] - [[2015年]][[11月1日]])は、[[日本]]の[[フランス語]]、西欧中世文学研究者。[[小樽商科大学]]教授、[[東洋英和女学院大学]]教授を歴任。


== 来歴 ==
== 来歴 ==
フランス語学者目黒三郎の次男として[[大阪市]]に生まれる <ref name="sugiyama"/>。[[東北大学大学院文学研究科・文学部|東北大学文学部]]仏文科に進む<ref name="sugiyama"/>。仙台在住の祖父[[中目覚]]宅の書生をしながら東北大学大学院文学研究科に進学、[[有永弘人]]に師事。[[南山大学]]講師、小樽商科大学教授等を経て[[東洋英和女学院大学|、]]東洋英和女学院大学教授を務めた<ref name="fuhou">{{Cite web|title=目黒 士門氏 フランス語学者 (東京新聞) {{!}} おくやみ|url=http://fuhou.info/archives/2949|accessdate=2020-05-15}}</ref>。この間、[[パリ大学]]、[[ポワティエ大学]]<ref name="sugiyama"/>に国費留学生として計4年間留学した。1979年フランス政府教育功労勲章授章。代表的な著作である{{harv|新フランス広文典|1966}} {{harv|現代フランス広文典|2015}} シリーズは、フランス語文法書のロングセラーとして知られる。またフランス語学、フランス中世文学に関する論文を執筆した。2015年、[[くも膜下出血]]により鎌倉市の自宅で死去(享年82歳)<ref name="fuhou" />。
フランス語学者目黒三郎の次男として[[大阪市]]に生まれる <ref name="sugiyama"/>。[[東北大学大学院文学研究科・文学部|東北大学文学部]]仏文科に進む<ref name="sugiyama"/>。[[有永弘人]]に師事。[[南山大学]]講師、小樽商科大学教授等を経て[[東洋英和女学院大学|、]]東洋英和女学院大学教授を務めた<ref name="fuhou">{{Cite web|title=目黒 士門氏 フランス語学者 (東京新聞) {{!}} おくやみ|url=http://fuhou.info/archives/2949|accessdate=2020-05-15}}</ref>。この間、[[パリ大学]]、[[ポワティエ大学]]<ref name="sugiyama"/>に国費留学生として計4年間留学した。1979年フランス政府教育功労勲章授章。代表的な著作である{{harv|新フランス広文典|1966}} {{harv|現代フランス広文典|2015}} シリーズは、フランス語文法書のロングセラーとして知られる。フランス語学、フランス中世文学に関する論文を多数執筆。2015年、[[くも膜下出血]]により鎌倉市の自宅で死去(享年82歳)<ref name="fuhou" />。


== 親族 ==
== 親族 ==
父はフランス語学者で、(旧制)[[大阪外国語大学|大阪外国語学校]]、[[関西大学]]教授の目黒三郎<ref name="sugiyama">{{Cite web|和書|title=人間の死をめぐる多少の感慨|url=http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00042535|website=Etudes de Langue et Litt_rature Fran_aises de l'Universit_ de Hiroshima(広島大学フランス文学研究)|date=2016-12-25|accessdate=2020-05-10|first=毅|last=杉山|publisher=広島大学フランス文学研究会}}</ref>。母方の祖父は(旧制)[[大阪外国語大学|大阪外国語学校]] 初代校長で地理学者の[[中目覚]]。長男はマーケティング研究者の[[目黒良門]]。母方の叔父は哲学者で[[広島大学]]名誉教授の[[山本空外]]。
はフランス語学者で、(旧制)[[大阪外国語大学|大阪外国語学校]]、[[関西大学]]教授の[https://d.hatena.ne.jp/keyword/%E7%9B%AE%E9%BB%92%E4%B8%89%E9%83%8E 目黒三郎]<ref name="sugiyama">{{Cite web|和書|title=人間の死をめぐる多少の感慨|url=http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00042535|website=Etudes de Langue et Litt_rature Fran_aises de l'Universit_ de Hiroshima(広島大学フランス文学研究)|date=2016-12-25|accessdate=2020-05-10|first=毅|last=杉山|publisher=広島大学フランス文学研究会}}</ref>。母方の祖父は(旧制)[[大阪外国語大学|大阪外国語学校]] 初代校長で地理学者の[[中目覚]]。長男はマーケティング研究者の[[目黒良門]]。母方の叔父は哲学者で[[広島大学]]名誉教授の[[山本空外]]。


== 主な著書 ==
== 主な著書 ==

2024年8月15日 (木) 02:50時点における版

目黒 士門(めぐろ しもん、1933年9月28日 - 2015年11月1日)は、日本フランス語、西欧中世文学研究者。小樽商科大学教授、東洋英和女学院大学教授を歴任。

来歴

フランス語学者目黒三郎の次男として大阪市に生まれる [1]東北大学文学部仏文科に進む[1]有永弘人に師事。南山大学講師、小樽商科大学教授等を経て東洋英和女学院大学教授を務めた[2]。この間、パリ大学ポワティエ大学[1]に国費留学生として計4年間留学した。1979年フランス政府教育功労勲章授章。代表的な著作である(新フランス広文典 1966) (現代フランス広文典 2015) シリーズは、フランス語文法書のロングセラーとして知られる。フランス語学、フランス中世文学に関する論文を多数執筆。2015年、くも膜下出血により鎌倉市の自宅で死去(享年82歳)[2]

親族

父親はフランス語学者で、(旧制)大阪外国語学校関西大学教授の目黒三郎[1]。母方の祖父は(旧制)大阪外国語学校 初代校長で地理学者の中目覚。長男はマーケティング研究者の目黒良門。母方の叔父は哲学者で広島大学名誉教授の山本空外

主な著書

著書

  • 目黒三郎『標準フランス会話= Manuel de conversation française』白水社、1948年。 NCID BB15629354https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I000128822-00 
  • 目黒三郎, 徳尾俊彦, 目黒士門『新フランス広文典』白水社、1966年。 NCID BN04433730https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001081669-00 
  • 『現代フランス広文典』白水社、2000年
  • 目黒士門『現代フランス広文典』(改訂版)白水社、2015年。ISBN 9784560087077NCID BB2007019Xhttps://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026909289-00 
  • 目黒順蔵, 目黒士門, 目黒安子『戊辰戦争後の青年武士とキリスト教 : 仙台藩士・目黒順蔵遺文』風濤社、2018年。ISBN 9784892194504NCID BB26485551https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029067653-00 

訳書

  • R.ジャカール『内面への亡命 分裂病質と文明』誠信書房、1980年
  • アルマン・ドモンティニ『福音宣教はいきづまっているでしょうか』ドンボスコ社、1997年、他。

論文

  • 目黒士門「言語干渉と発音教育」『フランス語フランス文学研究』第5巻、日本フランス語フランス文学会、1964年、58-63頁、doi:10.20634/ellf.5.0_58ISSN 0425-4929NAID 110001247946 
  • 目黒士門「「ローランの歌」における若干の類義語-続-」『小樽商科大学人文研究』第36号、小樽商科大学、1968年4月、79-88頁、ISSN 0482458XNAID 110000249425 
  • 目黒士門「フランス語におけるアスペクトとその構成因子について」『小樽商科大学人文研究』第37号、小樽商科大学、1968年10月、67-96頁、ISSN 0482458XNAID 110000249431 
  • 目黒士門「フランス文法における「同格」の概念」『小樽商科大学人文研究』第38号、小樽商科大学、1969年3月、175-202頁、ISSN 0482458XNAID 110000249444 
  • 目黒士門「『ロランの歌』における「キリスト教的驚異」」『小樽商科大学人文研究』第41号、小樽商科大学、1970年8月、43-57頁、ISSN 0482458XNAID 110000249461 
  • 目黒士門「「荷馬車の騎士」のエピソ-ドについて-1-」『アルテスリベラレス』第33号、岩手大学人文社会科学部、1983年11月、53-64頁、doi:10.15113/00013743ISSN 03854183NAID 120001120009 

脚注

  1. ^ a b c d 杉山, 毅 (2016年12月25日). “人間の死をめぐる多少の感慨”. Etudes de Langue et Litt_rature Fran_aises de l'Universit_ de Hiroshima(広島大学フランス文学研究). 広島大学フランス文学研究会. 2020年5月10日閲覧。
  2. ^ a b 目黒 士門氏 フランス語学者 (東京新聞) | おくやみ”. 2020年5月15日閲覧。

参考文献

  • 目黒士門・目黒安子『戊辰戦争後の青年武士とキリスト教 - 仙台藩士・目黒順蔵遺文 - 』風濤社、2018年