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「Wikipedia:表記ガイド」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Wikipedia:日本語環境より統合(2007年5月29日 (火) 12:44の版。著者Michey.M, Goki, Masao, Kazov, Hissakun ほか)
整理。一部、Wikipedia‐ノート:日本語環境より表現転記(著者43.244.133.36ほか)一部表現削除(ピリオドのあとのスペース2つについてなど)
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{{proposed|ひようきかいと|[[WP:JPE]]}}
{| style="width: auto; border: solid 1px #699; background: #eff; padding: 0.5em; margin:0.5em auto"
{{topicpath|[[Wikipedia:プロジェクト関連文書]] > [[Wikipedia:基本方針とガイドライン|基本方針とガイドライン]] > [[Wikipedia:編集方針|編集方針]] > [[Wikipedia:スタイルマニュアル|スタイルマニュアル]] > '''表記ガイド'''}}
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|[[Wikipedia:記事の分割と統合|'''<span style="font-size:117%; color: #800">項目統合''']]</span>'''<span style="font-size:117%; color: #800">の提案</span>''':[[Wikipedia:日本語環境]]{{ #if: Wikipedia:表記ガイド |、[[Wikipedia:日本語表記法]]|}}{{ #if: {{{4|}}} |、[[Wikipedia:表記ガイド]]|}}をこの項目へ[[Wikipedia:統合提案|統合]]させることが提案されています。統合に関する議論は[[Wikipedia‐ノート:表記ガイド]]を参照してください。
|}
[[Category:統合提案]]
{{draft}}
{{編集案内}}
{{編集案内}}
このページはより日本語の性質に沿った、ウィキペディアの[[Wikipedia:記事とは何か|項目]]の書き方を提案するものです。コンピュータ上で作られる文書であることに配慮しながら、印刷物の慣行に近づける意図があります。しかし、これはあくまでもガイドラインの草案で絶対にこうしなければならないというルールではありません。また、[[Wikipedia:ページの編集は大胆に|気兼ねなく編集してください]]。議論がありそうな提案は、ノートページを使った方がよいでしょう
このページは日本語の性質により沿った、ウィキペディアの[[Wikipedia:記事とは何か|記事]]の書き方を提案するものです。コンピュータ上で作られる文書であることに配慮しながら、印刷物の慣行に近づける意図があります。これはあくまでもガイドラインで絶対にこうしなければならないというルールではありません。


なお、この文書はあくまで項目の記述に関するものであり、意見・コメントでは、自分の伝えたいことに最も合っているもの、あるいは最も相手に伝わりやすい記述をして下さい。
また、この文書はあくまで記事の記述に関するものであり、意見・コメントでは、自分の伝えたいことに最も合っているもの、あるいは最も相手に伝わりやすい記述をして下さい。


== 文字コード・字体 ==
== 文体 ==
* 漢字仮名混じり文を使用する。
=== 文字コード ===
* 百科事典本体の記事については、常体(……である、……だ)で統一する。
* 「Wikipedia:」[[Wikipedia:名前空間|名前空間]]の記事については、敬体(……です、……ます)で統一する。ただし箇条書きなどではこの限りでない。
* 箇条書きは、単語や短い文を並記するときに用いる。長い文になると、箇条書きにする意味が薄れる。詳細は、別に文章を付け加えて記述すべきである。

== 文字コード ==
* アルファベットや数字はいわゆる半角 ([[JIS X 0201]]) を用いる。
* アルファベットや数字はいわゆる半角 ([[JIS X 0201]]) を用いる。
* 漢字ななど和文はいわゆる全角 ([[JIS X 0208]]) を用いる。
* 漢字、ひらが、カタカナなど和文はいわゆる全角 ([[JIS X 0208]]) を用いる。
* いわゆる[[半角カナ]](JIS X 0201カナ)は使わない。
* いわゆる[[半角カナ]](JIS X 0201カナ)は使わない。
* 空白はいわゆる半角を用いる。これは、[[Webブラウザ|ブラウザ]]によっては全角の場合に適切に割り付けが行われないためである。
* 空白はいわゆる半角を用いる。全角空白" " (IDEOGRAPHIC SPACE U+3000) はWikipedia記事本文、カテゴリのソートキーでは使用しない。これは、[[Webブラウザ|ブラウザ]]によっては全角の場合に適切に割り付けが行われないためである。
* 文字については[[Unicode]]で規定されているものをすべて使ってよい。ただし、項目名については、JIS X 0201の7[[ビット]]、JIS第1・第2水準の漢字を用いる。これは、環境によってはそれ以外の文字が表示されない場合があるからである。
* 文字については[[Unicode]]で規定されているものをすべて使ってよい。ただし、項目名については、[[JIS X 0201]]の7[[ビット]]、JIS第1・第2水準の漢字を用いる。これは、環境によってはそれ以外の文字が表示されない場合があるからである。
* [[JIS X 0201]]、及び、[[JIS X 0208]]に収録されていない文字は極力使用しない。
*: 例:[[iモード絵文字]]([[Windows-31J]]に収録されている特殊文字、及び、ベンダ選定漢字は、[[Unicode]]の[[基本多言語面|BMP]]面上に全て登録されているが、Unicode用フォントを取り揃えていない環境から閲覧される場合の便などを考え、なるべく使用しないのが望ましい)
* 項目名については数値参照・実体参照を用いない。これは現行のウィキペディア・プログラム (MediaWiki) で動作に問題があるからである。本文中やほかの言語のウィキペディアへの[[ハイパーリンク|リンク]]にはつかってもよい。


=== 字 ===
== 字 ==
* 字体は、[[常用漢字]]表に従う。
* 漢字の字体は、原則として[[常用漢字]]表に従う。
** 常用漢字表にないものは、平成12年12月に国語審議会が答申した「表外漢字字体表」に示された印刷標準字体に従う。これは、[[康熙字典]]に近い字体が多い。
** 常用漢字表にないものは、平成12年12月に国語審議会が答申した「表外漢字字体表」に示された印刷標準字体に従う。これは、[[康熙字典]]に近い字体が多い。
** 簡易慣用字体(印刷標準字体ではないが使用頻度が高いもの)や拡張新字体(常用漢字表の字形に合わせたもの)は避ける。ただし、JIS X 0208に印刷標準字体がないものは、簡易慣用字体や拡張新字体を使ってもよい。
** 簡易慣用字体(印刷標準字体ではないが使用頻度が高いもの)や拡張新字体(常用漢字表の字形に合わせたもの)は避ける。ただし、[[JIS X 0208]]に印刷標準字体がないものは、簡易慣用字体や拡張新字体を使ってもよい。
**: 例(括弧外が印刷標準字体で、括弧内が簡易慣用字体や拡張新字体): 飛<span lang="zh">驒</span>(飛騨)、麵(麺)
**: 例(括弧外が印刷標準字体で、括弧内が簡易慣用字体や拡張新字体): 飛<span lang="zh">驒</span>(飛騨)、麵(麺)
** 2000年(平成12年)12月時点で「人名用漢字別表」に字体が掲載されていた漢字は「表外漢字字体表」に示されていないため、現在の「人名用漢字別表」にある字体に従う。複数の字体がある場合は簡略なほうの字体を用いる。
** 2000年(平成12年)12月時点で「人名用漢字別表」に字体が掲載されていた漢字は「表外漢字字体表」に示されていないため、現在の「人名用漢字別表」にある字体に従う。複数の字体がある場合は簡略なほうの字体を用いる。
**: 例(括弧外の字体を用いる):亘(亙)、凜(凛)、尭(堯)、遥(遙)
**: 例(括弧外の字体を用いる):亘(亙)、凜(凛)、尭(堯)、遥(遙)
* ただし、歴史的文書の引用と固有名詞の表記に際しては、常用漢字以外の漢字を使用してよい場合がある。
*注意:[[フォント]]により字形が変わることがある。例えば、「祇」の偏(左側の部分)は、[[Microsoft Windows XP |Windows XP]]に付属するMS ゴシックでは「ネ」の字形に、Windows Vistaに付属するMS ゴシックでは「示」の字形となる。
** 固有名詞を用いた記事名については、一般に、通称、俗称、略称などによる記事名を作成してもよい。旧字によるものと常用漢字によるものと2通りの表記が可能である場合については、どちらを正式名称とすべきかについてはまだ議論がまとまっていない(芥川竜之介と芥川龍之介、東京帝国大学と東京帝国大學など)。正式名称や正確な表記にあたる固有名詞を用いる場合には、より広く流布していると考えられる通称や異表記などを併記する(詳しい事情に通じていない利用者の検索・理解の便宜を図るため)。本文中の記述においては、通称表記であれ、正式名称表記であれ、表記を統一することが望ましい。

** 歴史的文書を引用する場合には、新字による翻訳のみを掲載してもよく、原文に忠実な形で掲載してもよい。正確さとわかりやすさを両立させるため、併記が最も望ましい。
*項目名については数値参照・実体参照を用いない。これは現行のウィキペディア・プログラム (MediaWiki) で動作に問題があるからである。本文中やほかの言語のウィキペディアへの[[ハイパーリンク|リンク]]にはつかってもよい。
* 注意:[[フォント]]により字形が変わることがある。例えば、「祇」の偏(左側の部分)は、[[Microsoft Windows XP |Windows XP]]に付属するMS ゴシックでは「ネ」の字形に、Windows Vistaに付属するMS ゴシックでは「示」の字形となる。
* 専門用語の漢字・平仮名・片仮名のどれを使うかはその分野の慣習に従う。
*: 例: 禾本科 → イネ科、弗素 → フッ素、射手座 → いて座
** ただし、専門分野とは関係のない項目の場合は気にしなくてよい。その際のリンクには「|(パイプ)」を使えばよい。
**: 例: <nowiki>餡(あん)は[[アズキ|小豆]]を原料としている。</nowiki>
**:: [表示]⇒ 餡(あん)は[[アズキ|小豆]]を原料としている。


== 仮名 ==
* 小さい「ヮ」、小さい「ヶ」は固有名詞以外では使わないようにする。
* 小さい「ヮ」、小さい「ヶ」は固有名詞以外では使わないようにする。
*: 例: 1ヶ月 → 1か月、1箇月
*: 例: 1ヶ月 → 1か月、1箇月
37行目: 48行目:
* ヰ、ヱ、ヲ、ヂ、ヅは、原則として使わない。
* ヰ、ヱ、ヲ、ヂ、ヅは、原則として使わない。


== 仮名 ==
=== 仮名遣い・送り仮名 ===
=== 仮名遣い・送り仮名 ===
* 仮名遣いは昭和61年7月内閣告示の「[[現代仮名遣い]]」を原則とする。
* 仮名遣いは昭和61年7月内閣告示の「[[現代仮名遣い]]」を原則とする。
* 送り仮名は昭和48年6月内閣告示・昭和56年10月一部改正の「送り仮名の付け方」を原則とする。
* 送り仮名は昭和48年6月内閣告示・昭和56年10月一部改正の「送り仮名の付け方」を原則とする。
** ただし歴史的文書の引用ではこの限りではない。
* 専門用語の漢字・平仮名・片仮名のどれを使うかはその分野の慣習に従う。

*: 例: 禾本科 → イネ科、弗素 → フッ素、射手座 → いて座
=== まぜ書き ===
** ただし、専門分野とは関係のない項目の場合は気にしなくてよい。その際のリンクには「|(パイプ)」を使えばよい。
* 常用漢字だけに漢字を制限することから生じるいわゆる「熟語のまぜ書き」についてはできるだけ避け、読みがなを全角の括弧内に入れて併記する。これは将来的に見直される可能性もある。
**: 例: <nowiki>餡(あん)は[[アズキ|小豆]]を原料としている。</nowiki>
*: 例: でん粉 → 澱粉(でんぷん)またはデンプン、破たん → 破綻(はたん)
**:: [表示]⇒ 餡(あん)は[[アズキ|小豆]]を原料としている。
* [[JIS X 0208-1990]]の第一水準漢字、第二水準漢字に含まれない文字については、正しい文字がどのような[[字形]]なのかを説明しつつ、まぜ書きすることが奨励される。 [[草なぎ剛]]や[[李承ヨプ]]や[[トウ小平]]等の[[IBM拡張文字]]を含む人名もまぜ書きで対応することが望ましい。
* 漢字と仮名の交ぜ書きは避け、()で読み仮名をつける。
*: 例: でん粉 → 澱粉(でんぷん)またはデンプン


=== 仮名書きが原則のもの ===
=== 仮名書きが原則のもの ===
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*: 例: 口腔(こうくう、こうこう)……医学ではコウクウ、音声学ではコウコウ
*: 例: 口腔(こうくう、こうこう)……医学ではコウクウ、音声学ではコウコウ
中国・朝鮮・韓国の地名・人名については[[#人名]]・[[#地名]]も参照。
中国・朝鮮・韓国の地名・人名については[[#人名]]・[[#地名]]も参照。

== 外来語 ==
{{main|Wikipedia:外来語表記法}}
外来語の表記は内閣告示「外来語の表記」(平成3年2月)を原則とする。しかし、これは慣用表現を尊重していることに留意すべきである。
* たばこ、かるたなど外来語として意識されない言葉は、平仮名表記する。
* もともとの外来語が同じでも、仮名表記の違いで意味が異なるものについては使い分ける。
*: 例: ステッキとスティック、トラックとトロッコ、チョークとチャコ
* 専門用語の場合は、その分野での扱い方に準じる。
* 長音記号「ー」をつけるかつけないか迷った場合には、つけるようにする。その方が一貫性を保ちやすい。
外国の人名については[[#人名]]を、地名については[[#地名]]を参照。


== 数字 ==
== 数字 ==
113行目: 132行目:
**: 例: 一万円札、百円玉
**: 例: 一万円札、百円玉
** そのほか熟語表現や慣用表現は漢字。
** そのほか熟語表現や慣用表現は漢字。
**: 例: 柔道三段、三振、一所懸命
**: 例: 柔道三段、三振、一所懸命
* 大きな数には3桁(けた)ごとにコンマ「,」を入れる。ただし、西暦年などコンマを入れることによってかえって読みにくくなるものは除く。
* 大きな数には3桁(けた)ごとにコンマ「,」を入れる。ただし、西暦年などコンマを入れることによってかえって読みにくくなるものは除く。
*: 例: 100,000,000
*: 例: 100,000,000
* ローマ数字(IV, ivなど)は使用しない。例外的に使用する場合は、アルファベットを並べて表記する。
* ローマ数字(IV, ivなど)は使用しない。例外的に使用する場合は、半角英字を並べて表記する。
** ローマ数字を含む固有名詞は例外。
** ローマ数字を含む固有名詞は例外。
**: 例: 聖飢魔II、ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
**: 例: 聖飢魔II、ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
** 化学物質で物質名に付加される酸化数も例外。
** 化学物質で物質名に付加される酸化数も例外。
**: 例: 硫酸銅(II)
**: 例: 硫酸銅(II)
* 丸の中に数字がはいっている丸数字は使用せず、代わりに (1), (2), (3) を使用する。


== アルファベット ==
== アルファベット ==
137行目: 157行目:
* 略称表記はできるだけ使わないが、煩雑な場合は初出の時に併記して以下は略称を用いてもかまわない。
* 略称表記はできるだけ使わないが、煩雑な場合は初出の時に併記して以下は略称を用いてもかまわない。
*: 例: W杯 → ワールドカップ、eメール → 電子メール
*: 例: W杯 → ワールドカップ、eメール → 電子メール

== 外来語 ==
外来語の表記は内閣告示「外来語の表記」(平成3年2月)を原則とする。しかし、これは慣用表現を尊重していることに留意すべきである。
* たばこ、かるたなど外来語として意識されない言葉は、平仮名表記する。
* もともとの外来語が同じでも、仮名表記の違いで意味が異なるものについては使い分ける。
*: 例: ステッキとスティック、トラックとトロッコ、チョークとチャコ
* 専門用語の場合は、その分野での扱い方に準じる。
* 長音記号「ー」をつけるかつけないか迷った場合には、つけるようにする。その方が一貫性を保ちやすい。
外国の人名については後述の[[#人名]]を、地名については[[#地名]]を参照。


== 約物の使い方 ==
== 約物の使い方 ==
151行目: 162行目:


=== 句読点 ===
=== 句読点 ===
* 句点には「。」、読点には「、」を使う。「,」「.」を使わない。
* 句点には「。」、読点には「、」を使う。「,」「.」(全角)「,」「.」(半角)を使わない。
* 文の終わりには句点を打つ。
* 文の終わりには句点を打つ。
* 括弧類と句点が重なるときは次のようにするのを原則とする。
* 括弧類と句点が重なるときは次のようにするのを原則とする。
162行目: 173行目:
* 文の最後が「?」「!」で終わる場合には、文末に句点を打たない。
* 文の最後が「?」「!」で終わる場合には、文末に句点を打たない。
* 箇条書きの最後にも句点を打つ。ただし、名詞だけを列挙する場合を除く。
* 箇条書きの最後にも句点を打つ。ただし、名詞だけを列挙する場合を除く。
* 読点は、一文中の句の区切りを明確にしたい場合や、誤読のおそれがあるときに打つ。<!--ウィキペディアは声に出して読むことを大前提にはしていないので、←盲人の利用者もいる!(やがてこのコメントを削除)-->息継ぎのために読点を打たない。読点は乱用しない。読点は多くなると逆に読みにくくなるので、注意する。
* 読点は、一文中の句の区切りを明確にしたい場合や、誤読のおそれがあるときに打つ。読点は多くなると逆に読みにくくなるので、乱用しないよう、注意する。
* 区切りには、読点よりも中黒(・)を優先して用いる。中黒を使うと誤読のおそれがある場合には、読点を用いる。
* 区切りには、読点よりも中黒(・)を優先して用いる。中黒を使うと誤読のおそれがある場合には、読点を用いる。
* 読点を使うよりも句点を用いて文を区切った方がわかりやすい表現になることが多い。
* 読点を使うよりも句点を用いて文を区切った方がわかりやすい表現になることが多い。
187行目: 198行目:


=== コンマ・ピリオド・セミコロン・コロン ===
=== コンマ・ピリオド・セミコロン・コロン ===
欧文中のコンマ「,」、ピリオド「.」、セミコロン「;」、コロン「:」の直後には、空白をいれる。(正式には、英文にはコンマとセミコロンの直後には空白を1個、ピリオドとコロンの直後には空白を2個入れる。仏文はすべて直後には1個でよいが、コロンの直前にも空白を1個入れる。)
欧文中のコンマ「,」、ピリオド「.」、セミコロン「;」、コロン「:」の直後には、空白をいれる。(仏文はコロンの直前にも空白を1個入れる。)


=== 括弧類 ===
=== 括弧類 ===
括弧類には、次のものがある。
括弧類には、次のものがある。

:{| class="wikitable"
:{| class="wikitable"
|+ '''括弧類'''
|+ '''括弧類'''
218行目: 228行目:
|【……】|| 墨付き括弧・黒亀甲・墨付きパーレン
|【……】|| 墨付き括弧・黒亀甲・墨付きパーレン
|}
|}

* 括弧類は、原則としていわゆる全角のものを用いる。
* 括弧類は、原則としていわゆる全角のものを用いる。
** 括弧内がアルファベット・数字だけの場合は、いわゆる半角の () {} [] "" 等をつかってもよい。その際には括弧の外側に半角空白をいれる。
** 括弧内がアルファベット・数字だけの場合は、いわゆる半角の () {} [] "" 等をつかってもよい。その際には括弧の外側に半角空白をいれる。
** 記事名に曖昧さ回避のための括弧を用いる場合は、[[Wikipedia:ウィキペディア用語集#パイプの裏技|パイプの裏技]]が使えるように中の文字にかかわらず半角括弧 ( )
* 鉤括弧「」は次の場合に使う。
* 鉤括弧「」は次の場合に使う。
** 対話・引用語・論文名・特に地の文と分けたい言葉
** 対話・引用語・論文名・特に地の文と分けたい言葉
230行目: 240行目:
** 数式では、 [ { ( ) } ] の順で入れ子にする。<!--欧文とは順序が異なる-->
** 数式では、 [ { ( ) } ] の順で入れ子にする。<!--欧文とは順序が異なる-->
** 英文では、 "...'...'..." で入れ子にする。<nowiki>'……'</nowiki> 内で入れ子にするときには '..."..."...' とする。仏文・西文では" ", ' 'の代わりに« », < >、独文では<span lang="de" xml:lang="de">‚ ‘, „ “</span>を用いる。
** 英文では、 "...'...'..." で入れ子にする。<nowiki>'……'</nowiki> 内で入れ子にするときには '..."..."...' とする。仏文・西文では" ", ' 'の代わりに« », < >、独文では<span lang="de" xml:lang="de">‚ ‘, „ “</span>を用いる。
* 不等号 ≪ ≫ は和文では括弧として用いない。
* 不等号 &lt; &gt; ≪ ≫ は和文では括弧として用いない。
* ‘’“”は和文中では使わない。
* ‘’“”は和文中では使わない。
* 亀甲括弧〔〕は引用文中に引用者がコメントを入れるときに用いる。
* 亀甲括弧〔〕は引用文中に引用者がコメントを入れるときに用いる。
238行目: 248行目:


=== 空白 ===
=== 空白 ===
* 原則に則って、半角空白( )を使用する。全角空白( )を使って字下げ(インデント)したり、縦位置をそろえたりしない。
* 原則に則って、半角空白( )を使用する。全角空白( )を使って字下げ(インデント)したり、縦位置をそろえたりしない。
*: 例: 空白によって縦位置をそろえる例。フォントによってはうまくそろわないかもしれない。
*: 例: 空白によって縦位置をそろえる例。フォントによってはうまくそろわないかもしれない。
*:: 長嶋茂雄 右投右打
*:: 長嶋茂雄 右投右打
*:: 王貞治  左投左打
*:: 王貞治 左投左打
*: 備考:字下げはcssを使って実現できる。例えば、テーマにmonobookを使っている場合には[[Special:Mypage/monobook.css]]に p { text-indent: 1em; } と書いて保存し、強制リロードを行えばよい。
*: 備考:字下げはcssを使って実現できる。例えば、テーマにmonobookを使っている場合には[[Special:Mypage/monobook.css]]に p { text-indent: 1em; } と書いて保存し、強制リロードを行えばよい。


253行目: 263行目:


=== 長音符号 ===
=== 長音符号 ===
カタカナで音を長くのばす符号「ー」を長音符号(または音引)と呼ぶ。たとえば、「ゲーム」のゲとムの間に挟まれた記号のことである。これは、マイナス(-)、ダッシュ(―)、ハイフン(‐)と間違えので注意する
カタカナで音を長くのばす符号「ー」を長音符号(または音引)と呼ぶ。たとえば、「ゲーム」のゲとムの間に挟まれた記号のことである。長音に「ー」を用い、マイナス(-)全角ダッシュ(―)、ハイフン(‐)は使わない。またダッシュハイフンに長音符号は使わない。


=== 波ダッシュ ===
=== 波ダッシュ ===
波ダッシュ・波ダーシ(「~」など)チルダ「~」は用いない。代わりに半角マイナス「-」を用いる。
[[波ダッシュ]]・波ダーシ(「~」など)や[[チルダ]]「~」は原則として用いず、代わりにいわゆる[[半角]]([[JIS X 0201]])にある[[ハイフンマイナス]]「-」を用いる。

固有名称などでやむを得ず[[波ダッシュ]]を使用する際には、原則として「〜」(Unicode: U+301C)を用い、「~」(Unicode: U+FF5E)、「~」(Unicode: U+007E)は使用しない。「~」 (Unicode: U+FF5E) は、非Windows環境の場合には表示されないことがあるため使用を推奨しない。また、「〜」(Unicode: U+301C)もフォントによっては上下逆の波形で表示されることがあるので、必要最小限に用いる。(「〜」(Unicode: U+301C)は、Windows環境では、通常のキーボード入力ではなくWikipedia編集画面の投稿ボタンの下にある「記号」の中の「〜」を選択する方法で入力してください。「文字コード表」か「IMEパッド」から文字コードを選択する入力方法や、[[日本語入力システム]]の単語登録機能を利用する方法、「&amp;#12316;」という入力で表記する方法もあります。)


=== リーダー ===
=== リーダー ===
273行目: 285行目:
*: 例: いすゞ自動車
*: 例: いすゞ自動車


== 学術用語 ==
== 略記号 ==
元号や物理単位、名称などについて、cm、(株)などの全角1文字分の略記号は使用しない。
学術用語は文部科学省が版行した学術用語集に準じる。大部分のものは、次のサイトで検索可能である。
:[http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi オンライン学術用語集]

== 略語・略称 ==
* 略語・略称については、そのページでの初出時に正式名称を表記する。
*: 例: IMF(国際通貨基金)
** ただし、その略語がリンクである場合、リンク先に正式名称が表記されていれば省略してよい。

== 俗語・俗称・隠語・業界用語 ==
* 俗語・俗称・隠語は、原則として使わない。
*: 例: 特ダネ、サツ(警察)
** もちろん、一般に定着し、置換えが難しいものは使用してよい。
**: 例: カラオケ
* ごく一部でしか通用しない業界用語は使わない。
*: 例: イラレ → イラストレータ、ズージャ → ジャズ

== 差別語・差別表現 ==
ここでは、差別表現でしか用いられなくなった言葉を、差別語とする。差別語は百科事典の説明としてやむを得ない場合を除いて、使わない。ただし、差別表現は文脈によって生まれるものなので、安易に差別語であるとするのは過剰反応であろう。

なお、差別表現と思われる場合には穏当な表現に書き換える。これも、表面的に言い換えをしても、差別の意識がある限り、その言い換えも差別表現になっていることに留意すべきである。


== 年月日・時間 ==
== 年月日・時間 ==
300行目: 293行目:
*: 例: 2006年(平成18年)
*: 例: 2006年(平成18年)
** 日本に関する事柄の場合は和暦を併記することが望ましい。[[イスラーム]]における[[ヒジュラ暦]]、フランス革命時における革命暦等も同様とする。
** 日本に関する事柄の場合は和暦を併記することが望ましい。[[イスラーム]]における[[ヒジュラ暦]]、フランス革命時における革命暦等も同様とする。
***和暦においては、[[太陽暦]]移行以前は原則旧暦を用いる。
*** 和暦においては、[[太陽暦]]移行以前は原則旧暦を用いる。
* 西暦は全桁(ぜんけた)表示とし、[[アポストロフィ]](‘)・コンマ(,)などはつけない。
* 西暦は全桁(ぜんけた)表示とし、[[アポストロフィ]](‘)・コンマ(,)などはつけない。
*: 例: <nowiki>'</nowiki>06年 → 2006年
*: 例: <nowiki>'</nowiki>06年 → 2006年
341行目: 334行目:
* 故人において、人名の前に'''故'''をつけたり、人名の後に'''(故人)'''や'''(物故者)'''をつけたりしない。
* 故人において、人名の前に'''故'''をつけたり、人名の後に'''(故人)'''や'''(物故者)'''をつけたりしない。


=== 外の人名 ===
=== 日本以外の人名 ===
の人名は原則として片仮名書きにする。ただし、漢字表記を日本語読みする場合には平仮名を使う。
日本以外の人名は原則として片仮名書きにする。ただし、漢字表記を日本語読みする場合には平仮名を使う。
* 朝鮮人・韓国人については次のようにする。
* 朝鮮人・韓国人については次のようにする。
** [[第二次世界大戦]]後の人物の名前について、漢字表記と片仮名表記のどちらを取るかは、慣習に合わせる。片仮名表記や漢字表記の読みは、原音を優先する。
** [[第二次世界大戦]]後の人物の名前について、漢字表記と片仮名表記のどちらを取るかは、慣習に合わせる。片仮名表記や漢字表記の読みは、原音を優先する。
354行目: 347行目:


== 地名 ==
== 地名 ==
の地名は、現地読みを片仮名書きする。ただし、漢字表記を日本語読みする場合には平仮名を使う。もちろん、別の表記が慣習になっている場合はそれを用いてもよい。
日本以外の地名は、現地読みを片仮名書きする。ただし、漢字表記を日本語読みする場合には平仮名を使う。もちろん、別の表記が慣習になっている場合はそれを用いてもよい。
* 朝鮮・韓国の地名は、原音表記(漢字表記付記)、または漢字表記(原音表記付記)のどちらでもよい。
* 朝鮮・韓国の地名は、原音表記(漢字表記付記)、または漢字表記(原音表記付記)のどちらでもよい。
* 中国の地名は、漢字表記を原則とし、原音表記を付記する。もちろん、別の表記が慣習になっている場合はそれを用いてもよい。
* 中国の地名は、漢字表記を原則とし、原音表記を付記する。もちろん、別の表記が慣習になっている場合はそれを用いてもよい。
363行目: 356行目:
* 固有名詞でないものは括弧等特別な修飾をつけない。
* 固有名詞でないものは括弧等特別な修飾をつけない。
*: 例:交響曲 第9番 作品95 『新世界より』
*: 例:交響曲 第9番 作品95 『新世界より』
* 比較的長大な作品あるいは作品群(書名、交響曲等の曲名・組曲等の名称、CD等のアルバム名、映画・戯曲名、TV・漫画のシリーズ名など)は、和文では『 』で囲み、欧文ではすべて<nowiki>'' ''</nowiki>でイタリック体にする。
* 比較的長大な作品あるいは作品群(書名、交響曲等の曲名・組曲等の名称、CD等のアルバム名、映画・戯曲名、TV・漫画のシリーズ名など)は、和文では『 』で囲み、欧文ではすべて<nowiki>'' ''</nowiki>でイタリック体にする。
*:例:『海辺のカフカ』、『動物の謝肉祭』、''Yesterday ... and Today''、『ローマの休日』、『報道ステーション』
*: 例:『海辺のカフカ』、『動物の謝肉祭』、''Yesterday ... and Today''、『ローマの休日』、『報道ステーション』
* 比較的短小な作品や作品群に含まれる単一の作品(論文名、書中の章名、短詩の名、交響曲等の楽章名・組曲中の曲名、アルバム中の曲名、テレビの企画名・話名など)は、和文では「 」、欧文では、英文における" "または各言語においてそれに相当する括弧で囲む。
* 比較的短小な作品や作品群に含まれる単一の作品(論文名、書中の章名、短詩の名、交響曲等の楽章名・組曲中の曲名、アルバム中の曲名、テレビの企画名・話名など)は、和文では「 」、欧文では、英文における" "または各言語においてそれに相当する括弧で囲む。
*: 例:''Nature'' "Molecular Structure of Nucleic Acids"、『展覧会の絵』「プロムナード」、''Yesterday ... and Today'' "Yesterday"、『古畑任三郎』「ラストダンス」
*: 例:''Nature'' "Molecular Structure of Nucleic Acids"、『展覧会の絵』「プロムナード」、''Yesterday ... and Today'' "Yesterday"、『古畑任三郎』「ラストダンス」


== 学術用語 ==
学術用語は文部科学省が版行した学術用語集に準じる。大部分のものは、次のサイトで検索可能である。
: [http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi オンライン学術用語集]


== 文体 ==
== 略語・略称 ==
* 略語・略称については、そのページでの初出時に正式名称を表記する。
* 漢字仮名混じり文を使用する。
*: 例: IMF(国際通貨基金)
* 項目本文は常体(……である、……だ)で統一する。
** ただし、その略語がリンクである場合、リンク先に正式名称が表記されていれば省略してよい。
* 伝わりやすい文章となるように心がける。
=== 文章は正確・簡潔に ===
* 説明は過不足ないようにする。
* 説明の材料は適切に取捨選択する。
* 想定する読者を意識し、用語の選択や説明に注意する。なお、想定する読者はその項目に応じて変わるものなので、柔軟に対応する
* 適切に段落を区切る。段落の区切りは文章全体の区切りや意味の区切りを考慮する。また、段落同士の配列にも注意する。
* 首尾が整った文にする。係り受けの関係が乱れないように注意する。叙述の[[副詞]]の呼応関係に注意する。
* 文はなるべく短くする。読点(、)でだらだらと文章をつなげない。
* 主述の関係を明確にする。主語や述語が曖昧(あいまい)にならないように注意する。また、主語と述語をあまり離さないようにする。
* 修飾語は簡潔にする。できるだけ被修飾語のすぐそばに書く。
* 連続して同じ助詞が並ばないようにする。
*: 例: 北の緑の色の建物の奥の…… のように「の」を並べない
* 曖昧な表現を避け、適切な言葉を使う。
* 指示語が何を指しているかを意識する。指す対象が曖昧にならないようにする。
* いつ (When)、どこで (Where)、だれが (Who)、なにを (What)、なぜ (Why)、どのように (How) の5W1Hを頭の片隅に入れる。記述不足の点を見つけ出すのに役に立つ。ただし、すべてがそろわない項目もあるだろう。


== 俗語・俗称・隠語・業界用語 ==
=== 箇条書き ===
* 俗語・俗称・隠語は、原則として使わない。
箇条書きは、単語や短い文を並記するときに用いる。長い文になると、箇条書きにする意味が薄れる。詳細は、別に文章を付け加えて記述すべきである。
*: 例: 特ダネ、サツ(警察)
** もちろん、一般に定着し、置換えが難しいものは使用してよい。
**: 例: カラオケ
* ごく一部でしか通用しない業界用語は使わない。
*: 例: イラレ → イラストレータ、ズージャ → ジャズ


== 差別語・差別表現 ==
ここでは、差別表現でしか用いられなくなった言葉を、差別語とする。差別語は百科事典の説明としてやむを得ない場合を除いて、使わない。差別表現と思われる場合には穏当な表現に書き換える。ただし、差別表現は文脈によって生まれるものなので、安易に差別語と決めつけないように注意する。


== その他 ==
== その他 ==
* その項目が利用者にとって価値があるように配慮する。
* その項目が利用者にとって価値があるように配慮する。
* 表記はページ内で統一する。ウィキペディア全体で統一る必要はない。
* 表記はページ内で統一する。ウィキペディア全体で統一にこだわる必要はない。
* フォントによって紛らわしい文字に気をつける。例えば、平仮名の「へ」と片仮名の「ヘ」や、ダッシュ・全角ハイフン・全角マイナス・長音記号・罫線の横棒「―」「‐」「」「ー」「─」は、よく間違っているものが見つかる。
* フォントによって紛らわしい文字に気をつける。例えば、平仮名の「へ」と片仮名の「ヘ」や、ダッシュ・全角ハイフン・全角マイナス・長音記号・罫線の横棒「―」「‐」「-」「ー」「─」は、よく間違っているものが見つかる。
* ワープロソフトの文章校正支援機能も活用する。
* ワープロソフトの文章校正支援機能も活用する。

== 関連項目 ==
*[[Wikipedia:スタイルマニュアル]]
*[[Wikipedia:日本語表記法]]
*[[Wikipedia:日本語環境]]
*[[Wikipedia:外来語表記法]]


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
410行目: 393行目:
* 北原保雄監修『岩波 日本語 使い方 考え方 辞典』(2003年5月15日発行) ISBN 4000802062
* 北原保雄監修『岩波 日本語 使い方 考え方 辞典』(2003年5月15日発行) ISBN 4000802062
* 天沼寧、加藤彰彦編『用字用語 新表記事典』新訂三版、第一法規(1992年) ISBN 4474070992
* 天沼寧、加藤彰彦編『用字用語 新表記事典』新訂三版、第一法規(1992年) ISBN 4474070992

== 関連項目 ==
* [[Wikipedia:スタイルマニュアル]]
* [[Wikipedia:記事名の付け方]]
* [[Wikipedia:ガイドブック 編集方針]]
* [[:en:Wikipedia:Manual of Style (Japan-related articles)]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
416行目: 405行目:
{{DEFAULTSORT:ひようきかいと}}
{{DEFAULTSORT:ひようきかいと}}
[[Category:スタイルガイドライン]]
[[Category:スタイルガイドライン]]


{{topicpath|[[Wikipedia:プロジェクト関連文書]] > [[Wikipedia:基本方針とガイドライン|基本方針とガイドライン]] > [[Wikipedia:編集方針|編集方針]] > [[Wikipedia:スタイルマニュアル|スタイルマニュアル]] > '''日本語表記法'''}}
{{編集案内}}
== 文体について ==
*百科事典本体の記事については、全て「だ・である」体にて表記。
*「Wikipedia:」[[Wikipedia:名前空間|名前空間]]の記事については、「です・ます」体にて表記。

== 年月日について ==

*和暦も含め、西暦以外の暦による表記をどう扱うか、議論が進行中です。
*西暦については[[Wikipedia:スタイルマニュアル]]の年月日のセクションを参照して下さい。

== 関連項目 ==
* [[Wikipedia:日本語環境]]
* [[Wikipedia:外来語表記法]]
* [[Wikipedia:表記ガイド]]
* [[Wikipedia:スタイルマニュアル]]

[[Category:スタイルガイドライン|にほんごひようきほう]]

{| style="width: auto; border: solid 1px #699; background: #eff; padding: 0.5em; margin:0.5em auto"
|[[Image:Mergefrom.svg|&#91;他項目を統合&#93;]]</div>
|[[Wikipedia:記事の分割と統合|'''<span style="font-size:117%; color: #800">項目統合''']]</span>'''<span style="font-size:117%; color: #800">の提案</span>''':この項目は、[[Wikipedia:表記ガイド]]への[[Wikipedia:統合提案|統合]]が提案されています。統合に関する議論は[[Wikipedia‐ノート:表記ガイド]]を参照してください。
|}
{{topicpath|[[Wikipedia:プロジェクト関連文書]] > [[Wikipedia:基本方針とガイドライン|基本方針とガイドライン]] > [[Wikipedia:編集方針|編集方針]] > [[Wikipedia:スタイルマニュアル|スタイルマニュアル]] > '''日本語環境'''}}
{{ショートカット|[[WP:JPE]]}}
{{編集案内}}
日本語は、英語(アルファベット)環境と異なり、2バイト文字などの存在があるため、複雑であり、ルール化する必要があるため、以下にルールを提案します。

なお、[[Wikipedia:スタイルマニュアル]]、[[Wikipedia:外来語表記法]]、[[Wikipedia:日本語表記法]]、[[Wikipedia:多言語混在表示]]なども同時に参照してください。

----
==一応議論の結果まとまりつつあるルール==
===全角と半角の使い分け===
#カタカナは'''全角'''を用いる。
#英数字は'''半角'''を用いる。
#括弧は、
#*中に全角文字を含むときは全角括弧( )
#*中に半角文字しか含まないときには半角括弧 ( )
#**半角のときは英単語同様左右両脇スペース
#*記事名に曖昧さ回避のための括弧を用いる場合は、[[Wikipedia:ウィキペディア用語集#パイプの裏技|パイプの裏技]]が使えるように中の文字にかかわらず半角括弧 ( )
#記号はカンマなど'''半角にあるものは半角'''を使用。ただし、'''句読点'''(、。)と'''カギ括弧'''(「」)、'''中黒'''(・)および'''長音'''(ー)は'''全角'''を使用(半角の文字は半角カタカナに属するため)。
#全角空白" " (IDEOGRAPHIC SPACE U+3000) はWikipedia記事本文、カテゴリのソートキーでは使用しない。

===記号などの使い分け===
# 日本語の文章の[[句読点]]は「、」「。」を用いる。「,」「.」(全角)「,」「.」(半角)は使わない。
# 長音には「ー」を用い、「-」(全角ハイフン)、「―」(全角ダッシュ)は使わない。
# 範囲を指定する記号には「〜」(Unicode: U+301C)を用いることが望ましいが、過去の記事との互換性のため「~」(Unicode: U+FF5E)も使用可能とする。「~」(Unicode: U+007E)は使わない。ただし、下記の問題より、「〜」及び「~」の使用も推奨しない。可能な限り「-」(ハイフンマイナス)で代用すること。
#*「~」 ([[Unicode]]: U+FF5E) は、非[[Microsoft Windows|Windows]]機種の場合には表示されないことないことがあります。
#*「〜」(Unicode: U+301C) はフォントによっては上下逆の波形で表示されます。
#*Windows環境では、通常のキーボード入力ではなく、Wikipedia編集画面の投稿ボタンの下にある「記号」の中の「〜」を選択する方法で入力してください。「文字コード表」か「IMEパッド」から文字コードを選択する入力する方法や、[[日本語入力システム]]の単語登録として「なみ」、「にょろ」、「なみせん」などの変換候補として単語登録して入力する方法もあります。「&amp;#12316;」という入力で表記する方法もあります。
#*なお、記事名で波ダッシュを使用する場合には、新規記事は「〜」(Unicode: U+301C)にする。以前の記事は徐々に移行。移行期間は暫定的に「~」(Unicode: U+FF5E)の入ったリダイレクトを許容する。

===文字の選択===
#[[JIS X 0201]]、及び、[[JIS X 0208]]に収録されていない文字は極力使用しない。例:[[iモード絵文字]]<br/>([[Windows-31J]]に収録されている特殊文字、及び、ベンダ選定漢字は、[[Unicode]]の[[基本多言語面|BMP]]面上に全て登録されているが、Unicode用フォントを取り揃えていない環境から閲覧される場合の便などを考え、なるべく使用しないのが望ましいと思われる)
##ローマ数字については、半角英字のIやVやXを組み合わせて表現する。
##丸の中に数字がはいっている丸数字は、代わりに (1), (2), (3) を使用する。
##全角1文字分の株に両側括弧でくくったものは、代わりに(株)(全角括弧+株+全角括弧)もしくは株式会社を使用する(その他、全角1文字分の元号や物理単位も使用しないことが好ましい)。
##[[草なぎ剛]]や[[李承ヨプ]]や[[トウ小平]]等の[[IBM拡張文字]]を含む人名も混ぜ書きで対応することが望ましい。

===漢字の選択===
#原則として常用漢字と現代かなづかいを使用すべき。例えば歴史的文書の引用ではない記述中で、「勃發した」「變つた」などと書くべきではない。
##ただし、歴史的文書の引用と固有名詞の表記に際しては、常用漢字以外の漢字を使用してよい場合がある。
###歴史的文書を引用する場合には、新字による翻訳のみを掲載してもよく、原文に忠実な形で掲載してもよい。正確さとわかりやすさを両立させるため、併記が最も望ましい。
###固有名詞を用いた記事名については、一般に、通称、俗称、略称などによる記事名を作成してもよい(執筆者の便宜を図るため。正式名称などについて詳しくない者の参加も歓迎する)。旧字によるものと常用漢字によるものと2通りの表記が可能である場合については、どちらを正式名称とすべきかについてはまだ議論がまとまっていない(芥川竜之介と芥川龍之介、東京帝国大学と東京帝国大學など)。
####すでに、より正式または正確な表記による記事名がある場合、通称や俗称に変更すべきではない。
####正式名称や正確な表記が何であるかが必ずしも多くの執筆者に明らかでなく、既存の記事が存在する場合には、同じ固有名詞の異なる表記や2種の通称などを用いた複数の記事が作成されないように注意する。
###本文中の記述においては、正式名称や正確な表記にあたる固有名詞を用いる場合には、より広く流布していると考えられる通称や異表記などを併記する(詳しい事情に通じていない利用者の検索・理解の便宜を図るため)。
###本文中の記述においては、通称表記であれ、正式名称表記であれ、表記を統一することが望ましい。
###本文中の記述においては、特定の固有名詞だけについて正式表記が用いられ、その他については通称表記が用いられる、という類の状態よりも、全ての固有名詞について類似の表記が用いられていることが望ましい。
###記事名と本文中の固有名詞表記は、統一がとれていることが望ましい。
####ただし、記事冒頭に「正式名称はooだが、以下ではOOと通称を用いることにする」などと注記するならば問題ない。
#中国語を表記する際に簡体字などで、それに対応する、日本で用いられている漢字がある場合には、後者を用いる。
#中国語などの漢字を[[JIS X 0208]]の範囲内で用いることができるなら、それを用いる方が良い。JIS X 0208範囲外の漢字は読めない環境があることを考慮すること(読めない環境に配慮してカタカナ表記を選ぶことも選択肢の一つである)。

===まぜ書きの扱い===
#常用漢字だけに漢字を制限することから生じるいわゆる「熟語のまぜ書き」についてはできるだけ避け、「破綻(はたん)」などのように読みがなを全角の括弧内に入れて併記することが望ましいが、「破たん」または「破綻」だけの場合も含め、当面は特にどちらかを優先することはしない。
#まぜ書きを含む記事名については、統一しておく方がよいと思われるので、当面「破綻(はたん)」のような形式が最も正式なものとし、それ以外の記事名に優先するとする。これは将来的に見直される可能性もある。
#[[JIS X 0208-1990]]の第一水準漢字、第二水準漢字に含まれない文字については、正しい文字がどのような[[字形]]なのかを説明しつつ、まぜ書きすることが奨励される。

==議論の必要性があるルールや議題==
#ダッシュには「──」を利用?(議論の余地あり)
#範囲を示す場合には「~」「-」「-」のどれが好ましいか?
#文中の「!」「?」「&」は全角で?
#プライム・ダブルプライムは?
#「:」と「:」の使い分け。時間には? 文の区切りには?
#漢字のゆれをどうするか。事典としては新字・旧字がある場合は新字に統一する。JIS漢字第2水準までで表現できるものに限る。
#(漢字のゆれをどうするか。事典としては統一するのが筋のようだが、人名の場合は新字や漢字フォント等のため表記(見え方)が異なると違和感を感じるかもしれない。--ほぼ解決[[利用者:Tomos|Tomos]] 11:16 2003年2月23日 (UTC)--更に踏み込んだ議論をしました。[[利用者:Tomos|Tomos]] 20:44 2003年3月7日 (UTC))
#(漢字のゆれをどうするか。人名で新字・旧字表記がある場合は新字に統一する。それとも世の中の主流に合わせる?(芥川龍之介の方が芥川竜之介より多い。池澤夏樹>池沢夏樹、内田百けん>内田百間)--ほぼ解決[[利用者:Tomos|Tomos]] 11:16 2003年2月23日 (UTC)--更に踏み込んだ議論をしましたが、やや未解決です。[[利用者:Tomos|Tomos]] 20:44 2003年3月7日 (UTC))
#漢字のゆれをどうするか。JIS漢字(第2水準まで)で同じ文字とみなされる(包摂する)場合、その文字で表記する(森鴎外の区+鳥は區+鳥と同じ、内田百間の門+日は門+月と同じ、辻の2点あるもの)。
#漢字のゆれをどうするか。表現できない外字の場合は文字の説明を書くのか、画像を貼り付けるか?(フォントの著作権?)
#常用漢字チェッカーなどの作成が可能か?
#全角と半角の使い分け
'''ご意見がありましたら[[Wikipedia‐ノート:日本語環境|ノート]]にお願いします。'''

==関連項目==
*[[Wikipedia:ガイドブック 編集方針]]
*[[Wikipedia:表記ガイド]]

[[Category:スタイルガイドライン|にほんこかんきよう]]

2007年5月30日 (水) 15:20時点における版

このテンプレート「Template:Topicpath」は廃止されました。「Template:Pathnav」を使用してください。

このページは日本語の性質により沿った、ウィキペディアの記事の書き方を提案するものです。コンピュータ上で作られる文書であることに配慮しながら、印刷物の慣行に近づける意図があります。これはあくまでもガイドラインで絶対にこうしなければならないというルールではありません。

また、この文書はあくまで記事の記述に関するものであり、意見・コメントでは、自分の伝えたいことに最も合っているもの、あるいは最も相手に伝わりやすい記述をして下さい。

文体

  • 漢字仮名混じり文を使用する。
  • 百科事典本体の記事については、常体(……である、……だ)で統一する。
  • 「Wikipedia:」名前空間の記事については、敬体(……です、……ます)で統一する。ただし箇条書きなどではこの限りでない。
  • 箇条書きは、単語や短い文を並記するときに用いる。長い文になると、箇条書きにする意味が薄れる。詳細は、別に文章を付け加えて記述すべきである。

文字コード

  • アルファベットや数字はいわゆる半角 (JIS X 0201) を用いる。
  • 漢字、ひらがな、カタカナなど、和文はいわゆる全角 (JIS X 0208) を用いる。
  • いわゆる半角カナ(JIS X 0201カナ)は使わない。
  • 空白はいわゆる半角を用いる。全角空白" " (IDEOGRAPHIC SPACE U+3000) はWikipedia記事本文、カテゴリのソートキーでは使用しない。これは、ブラウザによっては全角の場合に適切に割り付けが行われないためである。
  • 文字についてはUnicodeで規定されているものをすべて使ってよい。ただし、項目名については、JIS X 0201の7ビット、JIS第1・第2水準の漢字を用いる。これは、環境によってはそれ以外の文字が表示されない場合があるからである。
  • JIS X 0201、及び、JIS X 0208に収録されていない文字は極力使用しない。
    例:iモード絵文字Windows-31Jに収録されている特殊文字、及び、ベンダ選定漢字は、UnicodeBMP面上に全て登録されているが、Unicode用フォントを取り揃えていない環境から閲覧される場合の便などを考え、なるべく使用しないのが望ましい)
  • 項目名については数値参照・実体参照を用いない。これは現行のウィキペディア・プログラム (MediaWiki) で動作に問題があるからである。本文中やほかの言語のウィキペディアへのリンクにはつかってもよい。

漢字

  • 漢字の字体は、原則として常用漢字表に従う。
    • 常用漢字表にないものは、平成12年12月に国語審議会が答申した「表外漢字字体表」に示された印刷標準字体に従う。これは、康熙字典に近い字体が多い。
    • 簡易慣用字体(印刷標準字体ではないが使用頻度が高いもの)や拡張新字体(常用漢字表の字形に合わせたもの)は避ける。ただし、JIS X 0208に印刷標準字体がないものは、簡易慣用字体や拡張新字体を使ってもよい。
      例(括弧外が印刷標準字体で、括弧内が簡易慣用字体や拡張新字体): 飛(飛騨)、麵(麺)
    • 2000年(平成12年)12月時点で「人名用漢字別表」に字体が掲載されていた漢字は「表外漢字字体表」に示されていないため、現在の「人名用漢字別表」にある字体に従う。複数の字体がある場合は簡略なほうの字体を用いる。
      例(括弧外の字体を用いる):亘(亙)、凜(凛)、尭(堯)、遥(遙)
  • ただし、歴史的文書の引用と固有名詞の表記に際しては、常用漢字以外の漢字を使用してよい場合がある。
    • 固有名詞を用いた記事名については、一般に、通称、俗称、略称などによる記事名を作成してもよい。旧字によるものと常用漢字によるものと2通りの表記が可能である場合については、どちらを正式名称とすべきかについてはまだ議論がまとまっていない(芥川竜之介と芥川龍之介、東京帝国大学と東京帝国大學など)。正式名称や正確な表記にあたる固有名詞を用いる場合には、より広く流布していると考えられる通称や異表記などを併記する(詳しい事情に通じていない利用者の検索・理解の便宜を図るため)。本文中の記述においては、通称表記であれ、正式名称表記であれ、表記を統一することが望ましい。
    • 歴史的文書を引用する場合には、新字による翻訳のみを掲載してもよく、原文に忠実な形で掲載してもよい。正確さとわかりやすさを両立させるため、併記が最も望ましい。
  • 注意:フォントにより字形が変わることがある。例えば、「祇」の偏(左側の部分)は、Windows XPに付属するMS ゴシックでは「ネ」の字形に、Windows Vistaに付属するMS ゴシックでは「示」の字形となる。
  • 専門用語の漢字・平仮名・片仮名のどれを使うかはその分野の慣習に従う。
    例: 禾本科 → イネ科、弗素 → フッ素、射手座 → いて座
    • ただし、専門分野とは関係のない項目の場合は気にしなくてよい。その際のリンクには「|(パイプ)」を使えばよい。
      例: 餡(あん)は[[アズキ|小豆]]を原料としている。
      [表示]⇒ 餡(あん)は小豆を原料としている。

仮名

  • 小さい「ヮ」、小さい「ヶ」は固有名詞以外では使わないようにする。
    例: 1ヶ月 → 1か月、1箇月
    • 地名では「ヶ」ではなく「ケ」が正式表記であることが多い。
      例: 鎌ケ谷市
  • さまざまな理由により、正式表記が揺れる場合がある。
    例: 雑司が谷(地名)・雑司ヶ谷霊園・雑司ケ谷停留所・雑司谷中学校、七里ヶ浜(地名)・七里ケ浜駅・七里ガ浜(住所表示)、溝口(地名)・武蔵溝ノ口駅(JR)・溝の口駅(東急)
  • ヰ、ヱ、ヲ、ヂ、ヅは、原則として使わない。

仮名遣い・送り仮名

  • 仮名遣いは昭和61年7月内閣告示の「現代仮名遣い」を原則とする。
  • 送り仮名は昭和48年6月内閣告示・昭和56年10月一部改正の「送り仮名の付け方」を原則とする。
    • ただし歴史的文書の引用ではこの限りではない。

まぜ書き

  • 常用漢字だけに漢字を制限することから生じるいわゆる「熟語のまぜ書き」についてはできるだけ避け、読みがなを全角の括弧内に入れて併記する。これは将来的に見直される可能性もある。
    例: でん粉 → 澱粉(でんぷん)またはデンプン、破たん → 破綻(はたん)
  • JIS X 0208-1990の第一水準漢字、第二水準漢字に含まれない文字については、正しい文字がどのような字形なのかを説明しつつ、まぜ書きすることが奨励される。 草なぎ剛李承ヨプトウ小平等のIBM拡張文字を含む人名もまぜ書きで対応することが望ましい。

仮名書きが原則のもの

  • 助詞
    例: これ → これぐらい、カエル・イモリ → カエル・イモリなど、京都 → 京都まで、1時間 → 1時間ほど
  • 助動詞
    例: する様だ → するようだ
  • 補助動詞
    例: 書いて下さい → 書いてください
  • 感動詞(間投詞)
    例: 有り難う → ありがとう、嗚呼 → ああ
  • 接続詞
    例: 又は → または、故に → ゆえに、但し → ただし、更に → さらに、及び → および
  • 連体詞
    例: 所謂 → いわゆる、彼の → かの、其の → その、或る → ある
  • 形式名詞で本来の意味がほとんど失われているもの
    例: 読む → 読むとき、重要な → 重要なこと、こうゆうに →こういうふうに、そのようなで → そのようなわけで、その → そのうち、病気のに → 病気のため
  • 補助用言のうち、本来の意味がほとんど失われているもの
    例: 使用して良い → 使用してよい、交差して居る → 交差している
  • 副詞のうち、本来の意味がほとんど失われているもの
    例: 何故 → なぜ、流石 →さすが、凡そ → およそ、大抵 → たいてい、普通 → ふつう、大体 → だいたい、一応 → いちおう、一切 → いっさい、是非 → ぜひ
  • 接頭語の「御」
    例: 菓子 → 菓子、見舞い → 見舞い
    接頭語がつくことによって特別の意味を持つものは例外: 御所、御用達、御者
  • 接尾辞(接尾語)で本来の意味がほとんど失われているもの
    例: 高 → 高、赤がかった → 赤がかった
    漢字一字の接尾語で音読みのものは例外: 和風、感傷的
  • 当て字
    例: 誤魔化す → ごまかす、蒲公英 → タンポポ、眼鏡 → めがね、流行り → はやり、沢山 → たくさん、面倒 → めんどう、関わらず → かかわらず(×拘らず)
    「常用漢字表 付表」に掲載されている熟字訓や項目名となりうるものは例外: 山車(だし)

仮名書きと漢字を使い分けるもの

  • 仮名書きをすることによって誤読される可能性がある場合は、漢字で使い分ける。
  • 従って: 動詞で使う場合は漢字で、接続詞としては仮名で。
    例: 父に従ってアメリカへ行った
  • 等: 音読みするときは漢字で(とくに法律等の名称)、訓読みするときは仮名で「など」。
  • 代名詞
    仮名の例: 俺 → おれ、貴方 → あなた、其れ → それ、何処 → どこ、何故 → なにゆえ
    漢字の例: 私、君、彼、彼女、我々、何を

読み仮名

読み仮名は次のようにつける

  • 常用漢字表に音訓があるものは中学校卒業までに読めるようになっているはずなので、読み仮名は不要である。
  • 常用漢字表以外の音訓については、積極的に読み仮名をつける。
  • 固有名詞は読み仮名をつけたほうがよい。
    例: 「山崎」は「やまさき」と読む場合も「やまざき」と読む場合もある。
  • 読み仮名は丸括弧()を用いる。XHTML1.0で使用可能なタグではなく、さらにレイアウトを崩すことがあるので <ruby>……</ruby> は使わない。
  • そのページの中で初出単語に読み仮名をつけ、二回目以降は省略する。
  • その単語がリンクであって項目が存在する場合には、読み仮名を省略してよい。
    例: 「クジラは哺乳類である」の場合は、哺乳類の項目に読み仮名があるので不要。
  • 読み仮名は単語単位にする。新聞などでは字数制限があるので読み仮名を最小限にするが、ウィキペディアでは字数制限を気にする必要はないから。
    例: 花崗(こう)岩 → 花崗岩(かこうがん)、哺(ほ)乳類 →哺乳類(ほにゅうるい)
  • 読みが分野で変わるものは並記する。
    例: 口腔(こうくう、こうこう)……医学ではコウクウ、音声学ではコウコウ

中国・朝鮮・韓国の地名・人名については#人名#地名も参照。

外来語

外来語の表記は内閣告示「外来語の表記」(平成3年2月)を原則とする。しかし、これは慣用表現を尊重していることに留意すべきである。

  • たばこ、かるたなど外来語として意識されない言葉は、平仮名表記する。
  • もともとの外来語が同じでも、仮名表記の違いで意味が異なるものについては使い分ける。
    例: ステッキとスティック、トラックとトロッコ、チョークとチャコ
  • 専門用語の場合は、その分野での扱い方に準じる。
  • 長音記号「ー」をつけるかつけないか迷った場合には、つけるようにする。その方が一貫性を保ちやすい。

外国の人名については#人名を、地名については#地名を参照。

数字

  • 数字はアラビア数字を用いる。
    例: 1月、100円、3000ドル、50冊、1本、約10年、明治3年、3時30分、3.14、ナポレオン3世
    • 概数は例外。
      例: 何百人、十数年、数十日、十余日
    • 固有名詞などで項目名になりうるものは漢字。
      例: 五色不動尊、内田百閒、御三家、三国同盟、百年戦争、正十二面体
    • 紙幣・貨幣の額は漢字。
      例: 一万円札、百円玉
    • そのほか熟語表現や慣用表現は漢字。
      例: 柔道三段、三振、一所懸命
  • 大きな数には3桁(けた)ごとにコンマ「,」を入れる。ただし、西暦年などコンマを入れることによってかえって読みにくくなるものは除く。
    例: 100,000,000
  • ローマ数字(IV, ivなど)は使用しない。例外的に使用する場合は、半角英字を並べて表記する。
    • ローマ数字を含む固有名詞は例外。
      例: 聖飢魔II、ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
    • 化学物質で物質名に付加される酸化数も例外。
      例: 硫酸銅(II)
  • 丸の中に数字がはいっている丸数字は使用せず、代わりに (1), (2), (3) を使用する。

アルファベット

アルファベット(ラテン文字・ギリシャ文字など)の使用は、慣習に従う。

  • アルファベットを使うもの
    • 単位を表す記号(ただし後述の#単位も参照)
      例: bps、m3
    • 化学記号
      例: H2O
    • 商品名・ブランド名・企業名などの固有名詞
      例: Windows、CI戦略、IBM、CD-ROM、iPod
    • 頭字語
      例: PTA、WTO、AI
  • 日本語の文脈であまり使われない表記はしない。
    例: vs.、etc.
  • 略称表記はできるだけ使わないが、煩雑な場合は初出の時に併記して以下は略称を用いてもかまわない。
    例: W杯 → ワールドカップ、eメール → 電子メール

約物の使い方

句点「。」・読点「、」・中黒「・」などをまとめて約物(やくもの)という。約物は縦書き・横書きの両方に対応するものを使うのを原則とする。

句読点

  • 句点には「。」、読点には「、」を使う。「,」「.」(全角)「,」「.」(半角)を使わない。
  • 文の終わりには句点を打つ。
  • 括弧類と句点が重なるときは次のようにするのを原則とする。
    • 一文のみを含む閉じ括弧の直前には句点を打たない。複数の文を含む場合には句点を打つ。
      例: 「こう主張した。」→「こう主張した」、「AはBである。またCはDである。」
    • 一文中に括弧が使われる場合には括弧の外に句点を打つ。地の文の区切りを明確にするため。
      例: それらには星印を冠した(運営文書を除く)。
    • 括弧の外の文と括弧が独立している場合には括弧の外に句点を打たない。
      例: 辞世の句を詠んだ。「あいうえお かきくけこさし すせそたち つてのなにぬね のはひふへほま」
  • 文の最後が「?」「!」で終わる場合には、文末に句点を打たない。
  • 箇条書きの最後にも句点を打つ。ただし、名詞だけを列挙する場合を除く。
  • 読点は、一文中の句の区切りを明確にしたい場合や、誤読のおそれがあるときに打つ。読点は多くなると逆に読みにくくなるので、乱用しないよう、注意する。
  • 区切りには、読点よりも中黒(・)を優先して用いる。中黒を使うと誤読のおそれがある場合には、読点を用いる。
  • 読点を使うよりも句点を用いて文を区切った方がわかりやすい表現になることが多い。
  • 「。。。」や「、、、」とせずに、3点リーダーを「……」のように二つ重ねて用いる。

中黒

「・」を中黒または中点という。

  • 単語や語句の羅列の区切りには中黒を使う。
    例: 過去・現在・未来
  • 外来語の単語の区切りには中黒を使う。
    例: ウィンストン・チャーチル
  • 外来語の羅列で中黒では区別が難しい場合には、助詞や読点を使う。
    例: ウィンストン・チャーチルとフランクリン・ルーズベルト
  • 箇条書きにはウィキ文法の「*」を使い、中黒は使わない。
  • 「・・・」とはせずに3点リーダー2個「……」を用いる。

疑問符・感嘆符

「?」を疑問符または耳だれ、「!」を感嘆符または雨だれという。

  • 疑問符・感嘆符を文中に使わない。ただし、作品名に使われている場合はその表記に従う。
  • 全角・半角のどちらを使うかは直前の文字に従う。
    例: あれ? Are?
  • 文末の疑問符・感嘆符には、直後に空白をいれる。
    • 仏文の場合は、さらに直前にも空白を入れる。

コンマ・ピリオド・セミコロン・コロン

欧文中のコンマ「,」、ピリオド「.」、セミコロン「;」、コロン「:」の直後には、空白をいれる。(仏文はコロンの直前にも空白を1個入れる。)

括弧類

括弧類には、次のものがある。

括弧類
記号 名称
‘……’ 一重引用符・クォーテーションマーク
“……” 二重引用符・ダブルクォーテーションマーク
「……」 鉤括弧・かぎ
『……』 二重鉤括弧・二重かぎ
(……) 丸括弧・パーレン
{……} 波括弧・中括弧・ブレース
[……] 角括弧・大括弧・ブラケット
〔……〕 亀甲括弧
〈……〉 山括弧・山がた・ギュメ
《……》 二重山括弧・二重山がた・二重ギュメ
【……】 墨付き括弧・黒亀甲・墨付きパーレン
  • 括弧類は、原則としていわゆる全角のものを用いる。
    • 括弧内がアルファベット・数字だけの場合は、いわゆる半角の () {} [] "" 等をつかってもよい。その際には括弧の外側に半角空白をいれる。
    • 記事名に曖昧さ回避のための括弧を用いる場合は、パイプの裏技が使えるように中の文字にかかわらず半角括弧 ( )
  • 鉤括弧「」は次の場合に使う。
    • 対話・引用語・論文名・特に地の文と分けたい言葉
  • 二重鉤括弧『』は次のものに使う。
    • 書籍・雑誌名
  • 括弧の入れ子は、次のようにする。
    • 「」の中で「」を用いる場合には「『』」とする。
    • 丸括弧類については、[(〈 〉)]の順で入れ子にする。
    • 数式では、 [ { ( ) } ] の順で入れ子にする。
    • 英文では、 "...'...'..." で入れ子にする。'……' 内で入れ子にするときには '..."..."...' とする。仏文・西文では" ", ' 'の代わりに« », < >、独文では‚ ‘, „ “を用いる。
  • 不等号 < > ≪ ≫ は和文では括弧として用いない。
  • ‘’“”は和文中では使わない。
  • 亀甲括弧〔〕は引用文中に引用者がコメントを入れるときに用いる。
  • 法令文(同じ括弧で入れ子にする)、JIS規格票(“”を使う)など別の慣習があるものを引用するときは、それに従う。
  • 括弧類は多用しない。できるだけ地の文をつかう。'''……'''で強い強調をしたほうが適切な場合には、これを使う。

括弧内での最後の句読点については、#句読点を参照。

空白

  • 原則に則って、半角空白( )を使用する。全角空白( )を使って字下げ(インデント)したり、縦位置をそろえたりしない。
    例: 空白によって縦位置をそろえる例。フォントによってはうまくそろわないかもしれない。
    長嶋茂雄 右投右打
    王貞治 左投左打
    備考:字下げはcssを使って実現できる。例えば、テーマにmonobookを使っている場合にはSpecial:Mypage/monobook.cssに p { text-indent: 1em; } と書いて保存し、強制リロードを行えばよい。

ダッシュ

「―」をダッシュまたはダーシという。これは、ハイフンや長音符号などと間違えやすいので基本的に使わない。代わりに3点リーダー「…」を用いる。

ハイフン

アルファベットのハイフンには、いわゆる半角マイナス「-」を用いる。いわゆる全角ハイフン(または2分ダッシュ)「‐」は用いない。

  • 期間を表すときには、ハイフンを用いる。
    例: 1990年 - 1999年

長音符号

カタカナで音を長くのばす符号「ー」を長音符号(または音引)と呼ぶ。たとえば、「ゲーム」のゲとムの間に挟まれた記号のことである。長音には「ー」を用い、マイナス(-)、全角ダッシュ(―)、ハイフン(‐)は使わない。またダッシュやハイフンに長音符号は使わない。

波ダッシュ

波ダッシュ・波ダーシ(「~」など)やチルダ「~」は原則として用いず、代わりにいわゆる半角(JIS X 0201)にあるハイフンマイナス「-」を用いる。

固有名称などでやむを得ず波ダッシュを使用する際には、原則として「〜」(Unicode: U+301C)を用い、「~」(Unicode: U+FF5E)、「~」(Unicode: U+007E)は使用しない。「~」 (Unicode: U+FF5E) は、非Windows環境の場合には表示されないことがあるため使用を推奨しない。また、「〜」(Unicode: U+301C)もフォントによっては上下逆の波形で表示されることがあるので、必要最小限に用いる。(「〜」(Unicode: U+301C)は、Windows環境では、通常のキーボード入力ではなくWikipedia編集画面の投稿ボタンの下にある「記号」の中の「〜」を選択する方法で入力してください。「文字コード表」か「IMEパッド」から文字コードを選択する入力方法や、日本語入力システムの単語登録機能を利用する方法、「&#12316;」という入力で表記する方法もあります。)

リーダー

2点リーダー「‥」は用いず、3点リーダー「…」を用いる。英数字に使う場合は「...」を用いるのがよい。

丸は「○」を用い、漢数字のゼロ「〇」や大きな丸「◯」を用いない。

罫線

罫線は使わない。代わりにウィキ文法の表やHTMLのtableタグを用いる。

繰返し符号

繰返し符号(踊り字)とは「ヽヾゝゞ〃仝々」のようなもののことである。 繰返し符号は「人々」のような単語につく「々(同の字点)」以外は原則として使わない。

  • 固有名詞は例外とする。
    例: いすゞ自動車

略記号

元号や物理単位、名称などについて、cm、(株)などの全角1文字分の略記号は使用しない。

年月日・時間

  • 年には「年」をつける。
  • 西暦を原則とする。和暦は併記してよい。
    例: 2006年(平成18年)
    • 日本に関する事柄の場合は和暦を併記することが望ましい。イスラームにおけるヒジュラ暦、フランス革命時における革命暦等も同様とする。
      • 和暦においては、太陽暦移行以前は原則旧暦を用いる。
  • 西暦は全桁(ぜんけた)表示とし、アポストロフィ(‘)・コンマ(,)などはつけない。
    例: '06年 → 2006年
  • 年月日には「年」「月」「日」を用いる。
    例: 2003/02/01 → 2003年2月1日
  • リンクをつける場合は、年と月日との二つに分ける。
    例: [[2003年]][[2月1日]]
  • 年度は「2004年度」のように表記する。ただし、日本の会計年度以外のものについては年度表示を避けたほうがよい。
  • 時刻は24時間表記とする。ただし慣例的に12時間表記や24時間を超える表記(26時=翌日2時等)などを用いる分野においてそれを用いることを妨げない。
    例: 午後3時 → 15時
  • 時刻の表し方には「時」「分」「秒」を用いる。
    例: 11:58:33.6 → 11時58分33秒6
  • 半期は「上半期」「下半期」を用いる。
  • 四半期は「第1四半期」「第2四半期」とする。

単位

  • 単位は片仮名を原則とする。
    例: m → メートル、(角度)30°→ 30度
    • 単位がその項目内でリンクとなっており、リンク先に説明がある場合にはアルファベット略号を使ってよい。
    • 表中で片仮名が煩雑なときには、アルファベット略号を使ってよい。
    • pHbpsなど片仮名で書かない慣習のものは、アルファベット略号を使う。
  • できるだけSI単位系を用いる。尺貫法ヤード・ポンド法などを慣例で使う分野にはそれを用いてもよいが、できるだけSI単位系での換算を併記する。
  • 温度は摂氏度またはケルビン度を用いる。
    • 摂氏30度を30℃としてよい。

数式

  • 変数関数物理定数、微小差分のd等はすべてイタリック体を用いる。
  • その他の数学記号、複数字の関数等、単位、数字はローマン体を用いる。
    例:f(x), log|xsinx|
  • ベクトル変数、数の集合はボールド体(太字)かつイタリック体を用いる。
    例:r = (x, y, z)
    • TeXを用いる場合は\mathbfではなく\boldsymbolを用いる。
  • 物理単位と数式の間には半角スペース1つを入れる。

人名

  • 人名に肩書・敬称・学位・位階・勲などはつけない(Wikipedia:スタイルマニュアル#人物・人名による)。
    例: サー・ウィンストン・チャーチル → ウィンストン・チャーチル
    • 皇族・王族などでつけることが慣習となっているものは例外とする。
      例: 後醍醐天皇
  • 故人において、人名の前にをつけたり、人名の後に(故人)(物故者)をつけたりしない。

日本以外の人名

日本以外の人名は原則として片仮名書きにする。ただし、漢字表記を日本語読みする場合には平仮名を使う。

  • 朝鮮人・韓国人については次のようにする。
    • 第二次世界大戦後の人物の名前について、漢字表記と片仮名表記のどちらを取るかは、慣習に合わせる。片仮名表記や漢字表記の読みは、原音を優先する。
    • 第二次世界大戦前の人物、あるいは在日朝鮮人・韓国人の名前については、日本語読み・漢字表記を原則とする。
  • 中国人については、漢字表記・日本語読みを原則とする。仮名表記が慣習になっている場合はそれに従う。
  • 姓名やミドルネーム等の区切りには「・」を用いる(#中黒も参照)。
    • ただし、通常、「名・姓」の順番で表記される人名を「姓・名」の順で表記する場合は姓と名をコンマ (,) で区切る。
  • 姓や名などの中にハイフンやスペースが入る際には=(全角等号)で区切る。
    例:クロード・レヴィ=ストロース (Claude Lévi-Strauss)、ヴァレリー・ジスカール=デスタン (Valéry Giscard d'Estaing)

#外来語も参照。

地名

日本以外の地名は、現地読みを片仮名書きする。ただし、漢字表記を日本語読みする場合には平仮名を使う。もちろん、別の表記が慣習になっている場合はそれを用いてもよい。

  • 朝鮮・韓国の地名は、原音表記(漢字表記付記)、または漢字表記(原音表記付記)のどちらでもよい。
  • 中国の地名は、漢字表記を原則とし、原音表記を付記する。もちろん、別の表記が慣習になっている場合はそれを用いてもよい。
    例: 北京(ペキン)、上海(シャンハイ)、天津(てんしん、ティエンチン)

#外来語も参照。

著作物名

  • 固有名詞でないものは括弧等特別な修飾をつけない。
    例:交響曲 第9番 作品95 『新世界より』
  • 比較的長大な作品あるいは作品群(書名、交響曲等の曲名・組曲等の名称、CD等のアルバム名、映画・戯曲名、TV・漫画のシリーズ名など)は、和文では『 』で囲み、欧文ではすべて'' ''でイタリック体にする。
    例:『海辺のカフカ』、『動物の謝肉祭』、Yesterday ... and Today、『ローマの休日』、『報道ステーション』
  • 比較的短小な作品や作品群に含まれる単一の作品(論文名、書中の章名、短詩の名、交響曲等の楽章名・組曲中の曲名、アルバム中の曲名、テレビの企画名・話名など)は、和文では「 」、欧文では、英文における" "または各言語においてそれに相当する括弧で囲む。
    例:Nature "Molecular Structure of Nucleic Acids"、『展覧会の絵』「プロムナード」、Yesterday ... and Today "Yesterday"、『古畑任三郎』「ラストダンス」

学術用語

学術用語は文部科学省が版行した学術用語集に準じる。大部分のものは、次のサイトで検索可能である。

オンライン学術用語集

略語・略称

  • 略語・略称については、そのページでの初出時に正式名称を表記する。
    例: IMF(国際通貨基金)
    • ただし、その略語がリンクである場合、リンク先に正式名称が表記されていれば省略してよい。

俗語・俗称・隠語・業界用語

  • 俗語・俗称・隠語は、原則として使わない。
    例: 特ダネ、サツ(警察)
    • もちろん、一般に定着し、置換えが難しいものは使用してよい。
      例: カラオケ
  • ごく一部でしか通用しない業界用語は使わない。
    例: イラレ → イラストレータ、ズージャ → ジャズ

差別語・差別表現

ここでは、差別表現でしか用いられなくなった言葉を、差別語とする。差別語は百科事典の説明としてやむを得ない場合を除いて、使わない。差別表現と思われる場合には穏当な表現に書き換える。ただし、差別表現は文脈によって生まれるものなので、安易に差別語と決めつけないように注意する。

その他

  • その項目が利用者にとって価値があるように配慮する。
  • 表記はページ内で統一する。ウィキペディア全体での統一にこだわる必要はない。
  • フォントによって紛らわしい文字に気をつける。例えば、平仮名の「へ」と片仮名の「ヘ」や、ダッシュ・全角ハイフン・全角マイナス・長音記号・罫線の横棒「―」「‐」「-」「ー」「─」は、よく間違っているものが見つかる。
  • ワープロソフトの文章校正支援機能も活用する。

参考文献

  • 『図解DTP用語辞典』 http://www.japanlink.co.jp/dtpjiten/
  • 社団法人共同通信社編『記者ハンドブック 第9版 新聞用字用語集』(2004年2月15日発行) ISBN 4764104750
  • 講談社校閲局編『日本語の正しい表記と用語の辞典 第二版』(2001年11月10日発行) ISBN 4061232894
  • 北原保雄監修『岩波 日本語 使い方 考え方 辞典』(2003年5月15日発行) ISBN 4000802062
  • 天沼寧、加藤彰彦編『用字用語 新表記事典』新訂三版、第一法規(1992年) ISBN 4474070992

関連項目

外部リンク

  • 文化庁 国語施策情報システム ここの内閣告示・内閣訓令から常用漢字表・現代仮名遣い・送り仮名の付け方・外来語の表記・ローマ字のつづり方を参照できます。他にも「公用文に関する諸通知(公用文の表記基準)」のような関連資料があります。