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2007年7月10日 (火) 01:14時点における版
太上皇(たいじょうこう)は退位した存命の皇帝に送られる尊号。「太上」とは「最高の」の意。日本では上皇とも呼ばれる。日本の上皇については太上天皇参照。
中国
西晋の孝恵帝、唐の高祖、睿宗、玄宗、南宋の高宗、明の英宗、清の乾隆帝等がいる。また、日本の後高倉法皇のように帝位には即かなかったものの、没後若しくは存命中に子が皇帝となり王朝を開いたが故に、太上皇の称号を贈られた例として、秦の始皇帝の父・荘襄王、漢の高祖の父・劉太公がいる。
ベトナム
ベトナムの歴代王朝は代々中国皇帝に朝貢をしていたが、一方で皇帝がその諱(本名)を他国に知られてその臣下扱いされることを潔しとしない風潮もあった。そこで皇帝が早い段階で後継者に帝位を譲って太上皇となり王室内の最高意思決定と対外(中国)交渉を行い、皇帝は内政一般を扱うという慣習が成立した。このため、中国への朝貢は太上皇が「国王」を名乗って行っており、中国正史とベトナムの正史が伝えるベトナム君主の在位には一代ずつのずれが生じているといわれている。